四国の空と海へ

1997.5/3から 四国八十八ヶ所霊場 を巡拝させて頂いた事が
第二の人生のスタ-トに成った。

第二十一番 太龍寺へと・・・(2)

2006-01-18 11:25:47 | 宗教
太龍寺まで、あと一息の所で広島から来た青年と会う。
遍路泣かせの道も、直に終ります。
AM10.45 樹齢数百年の老杉が立ち並ぶ中に、仁王門始め諸堂が有った。
江戸時代に再建されたと言う諸堂は、夫々に風格があり参拝者に訴える
物がある。 途中で、ビスケットを差し上げた方とも会う。
ゆっくりと見学させて頂いて、AM11.45お寺さんを後にした。
これからは、急な下り坂ばかりが続く・・・転がる様だ!!

途中で、朝食の残飯と梅干二個で昼食を済ませた。
足に空気と太陽を与える。 谷川の音・・鶯の鳴き声・・新緑の囁き・・
木陰で無くとも、陽の光りが心地よい・・・
急な下り坂を、転がる様にひたすらに下った。

PM1.00今夜の宿泊地「龍山荘」に到着した。
熱いお茶を頂く・・自家製のお茶です !!! 美味しかった。
洗濯物を投入の後、近所を散歩していると、昨夜、宿が一緒だったご夫妻が
車で到着した。 車の接待を受けられたそうだ。
暑くなく、寒くなく春一杯に包まれた中の「龍山荘」!!!こんな中に家内
や子供達と一緒だったらと想う。至福の時が静かに流れた。未だPM3.30

宿には二人の女性、女将さんとその妹さん・・感じが良く親切なり。
お風呂に入れますよと案内があり、風呂に行くと先程着いた旦那が脱衣所に。
色々と話していると、内の会社の者が「四国霊場巡拝」の本を出して・・・
云々・・・ もしかしたらそれは、小林 淳宏さんではないですか?
そうです。なんと言う奇遇!!!ビックリした。
















第二十一番 太龍寺へと・・・ (1)

2006-01-17 19:20:52 | 宗教
1997 5/10 AM5.00 起床 体操
AM7.15 スタート  四国に来て八日目になる。
今日は、阿波の国三番目の難所だ! 左足のテーピングを取った。

四国に来てから「禁酒」7日!!!が過ぎた。遍路道を歩いていて
お酒の販売店を見ても、あ~飲みたい~という事も無くなった。
晩酌が、生活習慣に成っていたが、飲まなくなって出る物が少な
く成っていたが、今朝は初めて OK だった。
体調良し。今日の歩く距離は、17KMの予定だ。

那珂川に掛かる水井橋を渡り、石碑のある所で休憩。                
両足の小指にテーピングをする。
ゆったりと、清流が流れて時々鮎が跳ねている。
鶯の鳴き声・・・良いなあ~。
同年輩の男性が歩いて来た。朝食抜きで来たが販売店も
無くて・・・と言う。
非常時用に持っていた、リッツのビスケットを差し上げた。
喜んでもらい、嬉かった。

金剛杖の鈴の音も軽やかに歩きに歩く。
蜜柑畑が、こんな所まで良くぞ植えたもんだと感心した。
きつい登坂が、これでもか・・・これでもかと続く。
    
金剛杖に書いてある「般若心経」を見ながら唱えつつ登る。
この巡拝が終るまでに、覚えられるだろうか?

*太龍寺さんでの写真は、撮って頂く人が誰も居ないので
 自分で撮りました。 こわ~!










                 

第二十番 鶴林寺へと・・・(4)

2006-01-16 17:39:55 | 宗教
AM10.00 二十番さんへと向かう。犬二匹が近寄ってきて、手を舐めてくれた。
標高570m 胸突き八丁の遍路道を、真言を唱えながら、喘ぎ喘ぎ登る。
舗装された道だが、石が埋め込んであり歩き易い。
風が下から吹き上げてくれて・・・後を押してくれる様だ。

AM10.20 休憩 足に空気と太陽を与える。一気に足の蒸れは消えた。
AM10.35 スタート
急な上り坂も、木陰が多く助かる。
両足の小指の豆が、毎日の歩きでぐずついて中々直らない。

AM11.30 運慶の作と言われる仁王像さんの居る、山門を入ると本堂の前に
阿吽の表情の二羽のお鶴さん・・・(お寺さんの名前の由来)
こんな表現をした、お寺さんは初めての事だ。
参拝を済ませて、昼食をと思ったが風が強く吹き寒いので、下山する事にした。

PM12.35 水呑大師さん着 昼食にする。
足に空気と太陽を与え、ゆっくりと休む。

帰り道は、急勾配の下り坂なので足首が痛む。
PM1.40
金子屋さんに帰る。洗濯 民宿のお風呂(失礼だが)としては大きいので
ゆっくりと入らせて頂く。
隣の部屋には、年配のご夫婦が居て足の豆が痛いと言う声が聞える。
失礼とは思ったが、ドア-をノックして、お話が聞えたので宜しかったら
これを使って下さいと「キズ ドライ」を差し出す。
予想以上に、お二人さんに喜んで頂き、返って恐縮した。

この民宿も、ご夫婦で頑張っておられるが、巡拝のコースとして通過地点
に成るのか大変そうだ。合掌

 *宿泊代6.300円
 *歩いた距離 18.5KM 累計136.6KM






 




第二十番 鶴林寺へと・・・(3)

2006-01-16 14:21:46 | 宗教
AM8.40 帰りなさい!恐い顔で怒ってやる・・犬も困った顔・・
私は歩き出す・・・駄目ッ・・来ないで・・勝浦川沿いに歩く・・
犬の姿が消えた・・良かった・・川の流れなどを見ながら歩く・・
車の流れも多く・・と、道の反対側をわんちゃんが歩いている!
車まの流れが切れた時に、呼ぶと直に駆けて来たので座らせて
残っていたビスケットを全部食べさせた。
もう何も無いよーー帰りなさいと目をジーと見つめる。
そして写真を撮った。
私の言った事が分かったのか?そこからは、本当に姿を消した。
 動物って人間と一緒だネ~  身の回りに居る動物を見ると・・
昔から、人が悪い事をすると”畜生道”に落ちると言われている
が、私はそれを信じている。(あのわんちゃんは生きて居るかな・)

暫く歩いて行くと、何とも言えない上品な香りが漂って来た。
道端の蜜柑の木からだった。
蜜柑の小さな花を見たのは、生まれて初めてのことだ。
一握りほどの蜜柑と、小さな可愛い花と香りが一緒に成った。

途中 菓子パン三個 牛乳一本 ヤクルト二本 リンゴ一個
¥522 で買う。 (昼食用)

AM9.50 今日の宿 金子屋 さんに到着した。
荷物を置いて、即 鶴林寺へと向かう。 片道6KMだ。















第二十番 鶴林寺へと・・・(2)

2006-01-14 18:02:08 | 動物
AM6.50 スタート
左足首、多少の痛みはあるが快調に歩を進めた。
風も涼しく、行く先々に遍路マークがあり気分爽快なり。

途中、空家の軒先で休んでいると、一匹の犬が近ずいて来た。
おいでと言うと直に来たので、私は立ち上がり、自分の腹をポンポン
と叩くと、ワンちゃんスーと立ち上がり、両足を私の腹に乗せた!!!
両手で、頭と顔をグシャグシャに撫でてあげた。
首輪をしてい無いので、野良犬だと思うが、なんと人懐こい犬だろう。

それから、私が歩き始めるとズ~と付いて来る!!!
もう帰りなさいと言えど、聞えない顔をしている。何度言っても駄目だ。
其のうち、人の家の庭に入って行ったのでもう大丈夫と、思っていたら何時の間にか
後ろに来ていた。
そんな事を繰り返して、一キロ以上歩いて来た時、お店があったのでビスケットを買う。
近くの石垣の脇に十数個ばら撒いて、わんちゃんが食べる間に急いでその場を離れた。

暫く歩いてもう大丈夫と後ろを見ると、凄い速さで跳んで来る・・・。
お座りと言うと、ちゃんと座る!!!可愛いが、困ったもんだ。
    







            

第二十番 鶴林寺へと・・・(1)

2006-01-14 16:54:50 | 宗教
1997 5/9 AM5.00起床 体操・・・
雨は上がり青空が一杯に広がっている。 
四国に来て以来、6月~7月の気温が続いていたが、嘘の様な涼しさだ。
体の疲れも90%以上に取れた。
疲れた時は、ゆっくりと休む、の教えの通りだった。

朝食後、宿泊代をと言うと、昨日頂きましたとおばーちゃん。
二階に行き確認したが、払って無いと思い又一階へ行って払う。

おばーちゃんは・・・頂いたと思います。
ご主人、妻は乳がんと脳の手術を受けたばかりです。
私は納得した。

(後で歩きながら考えたら、宿泊代は何処でも宿に着いて宿帳に
 記帳した時にお支払いをしていた。)

脳が変だったのは私であった。
おばーちゃんの、快復見舞いと言う事にした。
又 やっちゃった~!   (そそっかしい)













第十九番 立江寺えと・・・

2006-01-10 19:06:07 | 四季
恩山寺さんの参拝を済ませてから、荷物を置いて有る「旅館ちば」に
戻る。
そこから約4KMの立江寺さんへと向かう。
途中今夜の宿泊地、「民宿ちとせや」に立ち寄り、荷物を預けた。
立江寺さんへ行くと、またまたバスでの団体さん・・今日は団体さん
が多い日だ。
 
参拝を済ませてから、商店街でヨーグルトと牛乳鯖の缶詰に赤飯
を買う。丁度郵便局が有ったので、五万円を引き出す。
両足の小指の豆ちゃん用に「キズドライ」を買う。
昨日からTVでは、雨が降る降ると言っているが、一向に雨は無い。
蒸し暑い・・PM 3.00から小雨がやって来た・・気温が下がり
ホッとする。
PM 3.30 風呂が入れますの、ご案内にお先に入らせて頂く。
鏡で自分の顔を見てビックリ・・・黒い!!!

このところ、連日の歩きで疲れが溜まって居たので、PM 5.30
まで寝てしまった。
雨が本降りに成っていた。この民宿では、夕食が出ないのでご主人
に教えてもらった、近くのスナックで済ませた。

5/9~5/10 の宿泊地の予約を取る。宿坊は無く民宿にした。

PM8.00 就寝 雨はかなりの勢いで降っている。

 *宿泊代 4.000円

 *歩いた距離 4.6KM 累計 118.1KM

 今日は歩く距離が少なく良かった。


 













第十八番 恩山寺へと・・・

2006-01-10 14:08:42 | 動物
1997 5/8
AM 5.00 団体さん達の、大きな声で目が覚めた。 左足首が痛む。
洗顔 体操 左足首に、持参のサポーターを付けた。
今日は、十九番さんまで約4KM余の予定だ。
空は、雨が間違いなく降りそうな、顔をしているので早めに出発だ。

恩山寺さんへの道を登って行くと、黒に茶色のブチ猫が、ニャ~ンニャン
と鳴きながら近ずいて来た・・・撫でようとするも、触れさせない。

恩山寺さんは、大師のお母さん縁りのお寺・・参拝を済ませて休んでいる
とバスでやって来た。団体さんが・・騒然としたが、潮が引く様に居無く
なり静かになった。
帰り道、先程の猫と真っ白の猫が、ニャ~ンニャンと鳴きながら付いて来た。
真っ白の猫は、家の猫にソックリなので、家の四匹の猫達はどうしている
だろうかと思う。

(左足首は、家で愛犬「大ちゃん」の散歩中に挫いて、出発が一月遅れた。
 大分良くは成っていたが、時々痛みが有り心配だったが・・・。
 直ってからだと、何時に成るか分から無いので、四国へスタートした。)





巡拝100KMを越えて

2006-01-02 16:46:42 | 
2005.11月より始まったこのブログもやっと、十八番さんまで
辿り着きました。
順拝を終えて、十年近く経って初めて日記帳を元に書いていると
殆ど忘れていた事が、鮮明に思い出されて嬉しくもありビックリ
もしています。
も一度、巡拝の機会が有るか分かりませんが、貴重な体験をさせて
頂きました。 
親友 塩さんも、数年の内には巡拝をする計画の様なので、誘われ
れば断る理由はありません。

今 仕事をしない、したくとも仕事に就けない・・・人生とは何か
模索して、将来どうなって行くだろうかと、迷い悩み不安一杯の
若者達が大勢居ると思います。
 
そんな若者達に「四国霊場八十八ヶ所の巡拝」を、強く強く・・・
お勧めします。   
なぜなら、それは”自分発見”の旅だからです。
そして、”生き方”を教えてくれる”旅”でもあります。

四国の人達は”暖かい”よ~~
今でも四国の事を思う時は何時でも”心が温う成ります”。

2005 12/21巡拝のブログを、纏め打ちをして投稿した途端に
総てが何処かに飛んで行って仕舞いました。
寒かったので、ファンヒーターガンガンで部屋の温度が上がり
湿度が少なくなり、左目の白目の毛細血管が切れて充血 真っ赤!!!
酷い目に合いました。直るまで6日掛かりました。

2006 1/1も 少々打ち過ぎ、パー寸前でした。
容量を超えると”警告”が出るんですネ。  良かった ホッ

写真は2005 十月に五十数年振りの同級会のスナップ写真です。
茶色のセイターが小生です。
200512/12 古希を迎えました。 合掌



































第十七番 井戸寺・・>第十八番 恩山寺へと

2006-01-01 18:35:01 | 宗教
AM9.50観音寺さんをスタート・・・>AM10.15恩山寺 着
恩山寺さんは徳島平野のほぼ中心地の農村地帯にあった。
田圃では代掻きが盛んに行われていた。
用水路には鯉・鮠が泳いでいる。 店などが有りそうも無い所に
パン屋さんが有り、昼食用に菓子パン四個(420円)牛乳130円
を買う。
参拝を済ませてから、山門の近くに居られたご婦人に、写真をお願いした。

恩山寺さんの事を、地元の人達に訊けど誰も知らない!!
阿南市は・・・えっあんな所まで歩いて行くの!?・・・。
21キロも先の事を知らないのが当然か・・・。
田圃道で、どちらへ行こうかと迷っていると、オートバイに乗った70歳台の
お爺さんが来て、どうしました?  事情をお話すると、この方向に行きなさい
と、丁寧に教えて頂く。
碁盤の目の様な田圃道で無いので、ウロウロしていると、遠くで見ていたのか
やって来てくれて、あの山を目標に行きなさい、その峠を越えたら民家が有る
から訊いて下さい。

この方向に・・・あの山を目標に・・・と 教えてくれた、お爺さんも
お爺さんだが・・・(間違って居ないが) 遍路地図も持たずに歩く人は
珍しいか・・・反省頻り。  (何とか成るさ)
お爺さん曰く、徳島の市街地に入って行くのが普通だが、大分遠回りになるが
こちらを行きなさい。 合掌

今まで遍路道を歩いて来たが、ここで近道?!!・・良いのか?
あの山は遥かに遠い・・・近道にした・・・(安易に付く)
天気も良く暑い!  あの山へとひたすらに歩く・・・。
両足の小指が痛むが、これからが勝負と我慢した。
途中で果物屋さんがあり、一山200円 食べ切れないので3本100円で
売って下さい・・・おばちゃん20円で良いよと渡してくれる。
それでは困りますと言えど受けて貰えず。 合掌

PM12.15 地蔵院の大きな池の辺で昼食にする。
足を日に晒しながら、ゆっくりと休む。

PM12.50 スタート あの山の麓に達して、峠を登る・・・真言を唱えながら
鈴を鳴らしながら・・そして下り坂になる・・道の脇に「しまへび」がいた。
下りは早い、民家が多くなる。
PM2.00 休憩   (休みながら日記の記入 こんな事していて良いのか)
休んでいると後ろで物音・・・おばちゃんが居たので、水のお願いをする。
水筒がありますか? 小型のジャーでお願いする。
暫くすると、お茶と・袋に入ったお茶二個・飴の入った袋二袋を、どうぞと
接待して頂く。 南無大師遍照金剛 合掌

PM2.15 スタート
平坦な田園地帯をひたすらに歩き続ける。途中地元の方に、道順をお聞きする。
園田川・・>勝浦川を越えると目的地か?天気が変化の兆し?風が出る・・。
パン屋さんがあり、ヨーグルト二個180円 一気に頂く。美味い。
途中 JRの踏み切りの手前で、青年が走って来てコーヒー如何ですか・・・。
喫茶店が見える・・・が、私の口から出た言葉は、誠に申し訳ないが、恩山寺
まで行かなければ成らないので・・・とお断りする。
気を悪くしないで下さい。
 (今思うと、大変失礼な事をしたと懺悔します。)

目的地、方向には雨が降っているのが見える。 堪忍して下さい。

途中 二回休憩をして、ひたすらに歩く・・・暑い・・風一層に強くなる。
お茶も無くなった。  勝浦橋を渡る・・あと一息か?
雨が降り出した・・・>>>暫くして、今日の宿泊地「旅館ちば」に到着した。
    

PM5.15であった。
それにしても今日は良く歩いた。 遍路マークの無い道を歩くことは変に
不安が交錯して疲れた。
近道を選んだ”罰”だと感じた。

恩山寺さんへの参拝は明朝にする。参拝時間はPM5.00までと決まっている。
お願いすれば、納経帳に記入はして頂けると思うが、その元気が無い。

お風呂・洗濯・夕食・足の消毒を済ませてから、家に電話を入れると家内は
外出中・・次男坊と話をする。お母さんに話しておいてと言う。

塩さん宅へも電話をする。丁度夕食中も話しに花が咲いた・・俺も一緒に
歩きたいな~。奥さんとも話す。お気を付けて下さい。 合掌
 PM8.00 就寝  

 *宿泊代 6.300円

 *歩いた距離 28.9KM 累計 113.5KM  百キロを越えた!!!