四国の空と海へ

1997.5/3から 四国八十八ヶ所霊場 を巡拝させて頂いた事が
第二の人生のスタ-トに成った。

第四十五番 岩屋寺へと (2)

2006-03-30 19:33:14 | 
1997 6/2 (31日目)
AM5.00 起床 体操
膝は痛むが、どうしようもない・・・普通に歩ける様に成るには、約二週間掛かった。
打った膝は、紫色に成っているが・・ゼリー状の物が、膝のお皿に治まらないと、
痛みは取れないだろう。
歩き方は、右足に体重が掛かる時間を少なくするように・・右足を地に付けたら直に
左足を前に出して・・・・・の繰り返しになった。
その為に、左足に負担が掛かったが、仕方が無かった。
痛むのは、我慢するしか無かった。
是からは、膝の痛さに付いては、書かない事にする。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
AM7.00 スタート
真引トンネルを目指して、登坂が続いた。車とのすれ違いに注意した。
心経 起承転結の転の部分まで、頭に入った。
観自在菩薩ーーーー>得阿のく多羅三みゃく三菩提まで、最初の頃は中々頭に
入って来なかったが、殆ど毎日唱えていると、段々と体の中に入って来た。

AM7.45 休憩 小さな小屋があり休ませて貰う。雨が来そうな空模様。
AM7.55 スタート 是でもかと登坂が続く・・・途中出会ったご老人と話す。
歩き遍路への第一声は、どこから来たか?埼玉県から・・ほ~遠くから来たな~。

面倒が見れなく成った田圃に、檜・杉が植えられている!!!!! 考えられない事だ。
過疎化が、進んでいるので仕方ないのだろう。
台風の時には、木は耐えられるんだろうか。
高い山の上の方は、雨に成っているが、午前中は大丈夫だろう。

登坂を、登りに登る///・・道路工事中のオヤジさん、そっちの道の方が近道・・
そこを行け!・・・オヤジの勧めは、大師の勧め・・。
(過去の教訓に従わない、楽な方に付く・・悪い癖と言うか・・人間性)

凄く急な登坂///止まって、首を出来る限り後ろに倒して、上を見る、とそんな
急斜面に、人家がポツンぽつんと在る!!!!!  何度・・・だろうか?
エ~~~どうしてこんな所に住むのか? きっと平家の末裔?
私は、この様な所では住む事は出来ない。
登坂を/ / /登った・・・やっと広い国道に出た。休憩 足に空気を・・・。

真引トンネル(710M)を、抜けると、是でもかと下り坂が続く・・・雨が来た!!!。
急に車が止まり、大丈夫ですか?大丈夫ですか?と声を掛けてくれた。合掌
トマトジュース一缶 ご接待して頂いた。合掌

AM11.25休憩
今日は、気温が低くて助かる。
休んで居ると、車が寄って来て止まり、冷えたコーヒー缶を、ご接待して頂いた。
四十歳代のご夫婦・白い犬一匹・・・気を付けて歩いて下さい・・・合掌。

AM11.40 スタートーー>12.00 昼食
丁度、食堂が有ったので昼食にする。カレー(800円)鯖の酢の物。
外に出て靴下を履き替えた。

PM12.30 スタートーーー>PM1.30 休憩
途中 一億年以上前の縄文時代の住居が、川の向こうに見えるが・・・行けず。

PM1.45 スタートーーー>PM2.20 御三戸(みみど)の、民宿「さくらや」に到着。
川が、断崖の下の方に流れている・・その横に「さくらや」さんはあった。

おばちゃん、大変感じの良い方だ。未だ、時間が早いので、岩屋寺さんに行ったらと
勧めてくれた。その近くに「民宿かどや」さんがあるよ。
全く商売気が無い。
「かどや」さんえ電話を入れたが、誰も出ないので、おばちゃんにお世話に成ります。
夕方雨に遭ったら大変だし、足のこともあり、早く休んだ方が良いと思いお願いした。
私一人の宿泊客では、大変だろうが気持ち良く、引き受けて頂いた・・合掌。

風呂・洗濯が終って・・PM4.30
小母ちゃんと話の花が咲いた。
地元の学校の事・役場に勤めている娘さんの事・・・お嫁さんに行かず
困っている。旦那さんの事・表彰状が一杯ある・・外の仕事が多すぎる・過疎の事
話が尽きない。         聞き役専門。

夕食は心の籠もった物であった。 ウド・わさび・鮎・鯛・・などなど、美味しかった。

膝の話をすると、小母ちゃんも腰・膝が持病で、治らず困っています。
病院から貰った、湿布が一杯有るので持っててと、大袋に一杯入れてくれた。
余っているので、気にしないで使って。
ありがとう御座います・・・合掌。 

小母ちゃんが、教えてくれた民宿に、電話を入れて予約を頂いた。

就寝前に、早速膝に張った・・・気持ち良い~~。熱があったので・・・。
薬屋さんなど、有りそうも無い所を、歩いて来たので助かった。嬉しかった。
今日も一日ありがとう御座いました。

     南無大師遍照金剛

 * 宿泊代 5.500円
 * 歩いた距離 20.9KM 累計 787.5KM













































第四十五番 岩屋寺へと (1)

2006-03-29 17:01:54 | 宗教
1997 6/1 AM5.00 起床 体操 快晴
昨夜打った膝が、少々痛むが・・・気は重いが、一つ一つが試練
噛み締めながら行こう。
AM7.30 スタート
荒法師の熊谷さんに会う・・昨日履いていた靴は代えていた。
昨日の靴は、釣りの時に岩場で履く地下足袋?で底には、円錐状の
鋲が在った。 そのため歩く度に、ざくざく・・・と音がして凄かった。
多分歩き難いと思った。
今日は、とび職の方が履いている、地下足袋を履いていた。
もう一人の熊谷さんとも、挨拶を交わした。
出発前に、支配人さんから遍路道のコピーを頂く・・・合掌。
巡拝予定を、45番ーー>44番ーー>46番の順番の方が良いですよと、教えて
頂いた。
AM8.20 番外霊場十夜ヶ橋(とよがはし)を参拝。
AM8.40 スタート
緩やかな上り坂が続く・・・。余り変化の無い道。
右膝が、出発時から痛かったが、歩き始めて膝に体重が掛かると痛さが
増して来た。休むと痛さは和らぐが、炎症のために疼いた。

内子役場近くで、昼食用に柏餅四個・ヨーグルト二個を買う。
休みを取りながら・・足に太陽と空気を・・・。
AM11.50 昼食
目の前は川・・鮎解禁・・釣り人一人。
自販機で、今日四本目の清涼飲料水を飲む。膝の所為か、いつもより多い。
痛いが、頑張ろう!!!。

PM12.15 スタート
右足に、体重が掛かる時間を少なく、する様に歩く。
ひたすら歩く・・・両側は山と、一本の川・・・が続く・・人家も疎らだ。
こんな地形の中で、生計はどうしているのだろう?

製材所らしき所で、一人のご老人が居たので、ご挨拶。
腰を下ろして話す。
昭和三年生まれの六十九歳・子供二人を大学に行かせた・・その為に山の木を
売った。杉・檜・・1.200本残っただけ・・子供達は帰って来ない・・家内と
二人だけ・・ごま塩の頭髪・・日焼けした顔に刻まれた皺・・淋しそう・・。
胸の中に溜まっていた物を、ぼそぼそと吐き出された。
その内、きっと良い事が在りますよと励ました。

お爺さんに水を乞うと、自分の飲みかけの麦茶を分けてくれた。
奥さん自家製の麦茶か? 美味しかった。
お礼を言い・・スタート・・と、製材所の横に自販機!!!出口は蜘蛛の巣が
張っている?誰も買う人が居無いのか・・此処で買わないと・・と思い、コイン
を入れてボタンを押すと・・出た!!! 冷たい・・良かった。

上下・平ら・上下と続く遍路道を、歩き続けた。痛いのは耐えるしか無い。
PM2.15 休憩
途中で、九十歳のご老人と出会い、話をお聞きした。
孫二人とカナダに行って来た。・・お金は俺が全部出した。・・九十年も
生きていると、変な事もある・・一度死にそうに成ったが、生き返った。
家内は痴呆症で、車椅子に縛られている。・・毎日お墓参りをしている。
・・・一緒に歩きながら話は絶えない・二十分・・お元気なお爺さん!!!
お別れの岐路に来た・・握手・・・お互いに手を振ってバイバイ・・合掌。

PM2.30スタート
膝 最悪!!!。
痛さを耐えながら・・一歩一歩・・・。
川を挟んで両側は田圃に山々・・農業をしていた男性に水を乞う。
気持ち良く応じてくれた・・水道もあるが「湧水をやるけん」と、家の裏に
案内された。
裏は直に、山に繋がっていて・・この家を建てた時に、山を削ったら「湧水」が
出た。削って崖になっていて、その下に湧水こんこんと湧き出ていた。
岩石で囲んであり素晴らしい。ビール瓶が二本入っていた。
大きな柄杓で頂いた!!!!! 美味い・・美味い。
水は表現の仕様も無い程・・美味しかった・・感謝。

未だ新しい大きな家・・・若い人が居無いけ~ 二人暮しですと、奥さん・・。
子供さんが居たんだろうが?・・・この様な自然環境の中に残って・・・家を
継ぐ事は・・此処まで歩いて来て、何度も見て来ている。
お礼を申し上げて、遍路道へ。

小田町まで、4.5Kmとある。
あの水を頂いてから、きつかった膝の痛さが少なく成った!!?
「聖水」か・・・不思議だ。

  *人情に 膝の痛さも 薄らぎて
  *廃屋が 草木に被われ やるせなし

小田川に沿って、遍路道は蛇行した。
歩き・・休みを繰り返しながら、今日の宿泊地「高橋旅館」に、到着PM5.30

今日の歩きは、32.1KM 歩道が少なく、危険を感じた所も多々あった。
巡拝を始めてから、一番きつい道程であった。
心経を唱え続けた。 水を頂いてから、痛みがスート薄らいだ・・不思議だった。

旅館は、築 何年に成るのか? 床の間・・・など、全盛の時があったんだ。
おばちゃん曰く、今の様に車の無い時代は、商人が沢山来てくれた。
歩き遍路さんも多かったが、今は車の方が殆どですと、嘆いた。

明日の宿泊予約を済ませた。
洗濯・お風呂・夕食を頂いてから、足全体を摩り・揉んだ・・・。
良く歩いてくれた、ありがとう・・・明日も頼んだぞ。快復を祈る。

 * 宿泊代 6.300円
 * 歩いた距離 32.1KM 累計 766.6KM




























































第四十三番 明石寺へと

2006-03-28 21:04:07 | 宗教
AM8.00
歯長峠を、越えて行く事に決めてスタート。
峠は、大変厳しい道であった。歯長トンネルを抜けると、そこからは下り坂
に成っていた。そこで尻餅を搗いた・・・濡れた所は気をつけよう。
AM9.10 休憩  足に太陽と空気を・・。
Am9.25 スタート
少し下ると、遍路道らしき入口があるも、草・・・茫々なり。
車道を行くべきか、遍路道を行くべきか、一瞬・・・迷った。

厳しい峠を越えて来て、下っている車道を見て、意思とは逆の「車道」に、足を
踏み出し、下り始めるめた時、下って来た「ダンプカー」が止まり、運転手の
方が「遍路道」を、行った方が近いですよと・・教えてくれた。
数十メートル引き返し・・・蛇の居そうな草叢に、躊躇しながら足を踏み入れた。
その直後に又、尻餅を搗いた!!!・・右手の人指し指を、突き指・・痛~~。
楽な道を選んだ途端に、スッテンころり・・・痛い~~~。大師を感じた!!!。
山肌が出たり、木々が倒れている、急な下り道を、下りに下った。
道々で、地元の人に道を尋ねながら歩く・・・。

AM10.30 明石寺に到着した。
明石寺は、静寂な山の中に在った。仁王門始め諸堂は、一味違った風格が、
溢れていた。
昨夜同宿した、同年輩のご夫婦が来られて、お話をする。
長野市の吉田の方で、これから長野に帰ります・・お気を付けてと励まされた。
                                    
昼食は、境内にある食堂で「うどん」を食べた・・美味しかった。
二人のおばちゃん、一人は作る人、一人は接客と配膳・・・名コンビ!。

PM12.10 スタート
昨夜同宿の荒法師さんこと「熊谷」さんと、二時間ご一緒したが、歩く速度が
余りに違うので、別々に歩くことにした。
別れてから、古い家並みの中を歩いていると、道路の真ん中を、大きな「蛇」が
くねくねとS字形に曲がりながら「蛇行」している!!!。
近ずいて、車に轢かれるぞ~と、声を掛けた・・金剛杖でトントンと音を立てると、
家の庭の方に入って行った。
それからは、道が平らの所が無く、右に傾斜・・左に傾斜の道が続く・・・。
足首が・・・特に左足首が「痛い」~~。足首は、傾斜に弱い。

一時間毎に休みながら、今日の宿泊地「ビジネスホテルだいいち」に到着。
PM4.20 であった。
今日一日良く歩いた・・長かった・・足首に来た・・。
今日で五月も終る、何とか此処まで無事に来れた事に・・・合掌。
南無大師遍照金剛 同行二人を、強く感じた。ありがとう御座います。

家に電話を入れると、珍しく長男が出た。
今日、大洲市に達した。近況を話す・・お母さんの風邪はどうか?
お母さん待っているよ・・早く廻って帰って来て。
おいおい、未だ半分歩いた所だ・・・頑張るよ~。

ホテルは綺麗で、支配人ご夫妻も親切で、巡拝の相談にも快く応じてくれた。

何時頃だったか、奥さんに五階の洗濯場をお聞きすると、同行してくれた。
そこは、エレベーターを出てから、廊下?を歩いて、屋上の一角にあった。
洗濯物を投入。暫くしてから、乾燥機に入れようと五階に行き、薄暗くなった
廊下を歩いて行くと・・・「躓いた」!!!!! 体は一瞬で前に倒れた。
両腕は体に沿って「きおつけ」の感じだった。
顔が、廊下に向かって近ずき、ぶつかるのを、必死でこらえた。
が、・・・眼鏡のレンズが床で割れる寸前で・・・堪え切った。
後で見ると、眼鏡の鼻を支える部分が、ペシャンコに成っていた。
ピントが、合わなく成り不自由した。
右膝を、したたかに打っていた・・・立ち上がれなかった。

何故・・と、思い床を見ると、僅かではあったが、段差が在った!!?。
奥さんに案内された時には、明るかったので、気がつか無かった。

足を引き摺りながら部屋に戻り足を見ると、膝の皮が剥けて血が出ていた。
お皿の部分を見ると、赤く腫れ上がっていた。
お皿の部分を手で触れると、ゼリーの様な物が在りブヨブヨしていた。
それが、お皿を保護している物か?・・それが噴出したのだろうか?

大丈夫だろうか?この痛さ・・・明日から歩けるだろうか?
息を飲む思いだ・・・。

今日は、楽な道を選び尻餅・突き指・・荒法師の様な熊谷さんとの、道連れを
途中で止めて先を急いだ事・・・大師の、お怒りだったか?

これから待っている「遍路ころがし」の難所の数々・・・不安がつのる・・。

何とか成るだろう。 何としても歩き切ろうと「決心」した。

夕食時、もう一人の「熊谷さん」と出会い、夕食をご一緒した。
痩身・口髭・・・大洲では見物する所があり、二~三日逗留するそうだ。

それにしても、今日は盛り沢山だった!!!。
膝に持って来た「バンテリン」を塗った。良くなってくれ・・・合掌。
大洲市への道は長く、歩道が傾斜していて、足首を痛ませ大変だった。

 * 宿泊代 6.000円 朝食は、ホテル内の喫茶店で、900円
 *歩いた距離 36KM 累計 734.5KM





































            






第四十二番 仏木寺へと

2006-03-28 10:43:42 | 四季
1997 5/31 (29日目)
AM5.10 起床 体操 
朝霧が立ち込めている・・天気の前兆か? 気温27℃ 予報
宿泊地は、大洲市 ビジネスホテル 第一

Am7.00 スタート・・・・・・> AM7.30 仏木寺 到着
宿のお婆さんが、教えてくれた道を行くと早く着く事が出来た。
田圃道を行くと、道沿いに仁王門があった。
目に付いたのは、見たことも無い「茅葺屋根」の鐘楼であった。
気持ち良く鐘を撞いた。
この鐘楼は、四季の変化に、どんな顔を見せるんだろう?
同宿の方々も到着した。

お寺さんを、管理しているご老人と暫くお話しをした。
乃木大将 自筆の石碑があると教えられた。
 自然石に、日露戦役 忠魂碑 と、書いてあった。

管理人さん、四十三番さんえは「歯長峠」を、越えた方が良いですよと、
教えてくれた。

昨日で、千四百キロの半分を歩いた事になる!!!!! 合掌。








第四十一番 龍光寺へと (2)

2006-03-23 17:09:42 | 
1997 5/30 (28日目)
AM5.00 起床 昨夜早くに、床に就いたせいか、二~三度目が覚めた。
公共事業か?大型ダンプカーが、引っ切り無しに、ぶっ飛ばしている!!!。
こんな時間に仕事・・やるな~~ご苦労さんです。
睡眠が断続する中、夜半過ぎに不覚にも、いかがわしい夢を見て「夢精」を
してしまった。 煩悩の火は消えず・・・・。
(冒頭 見た事・感じた事・体験した事・考えた事・・・を、在るが侭に
 書くと、言っていたので・・・迷ったが、投稿・・悪しからず。)

AM5.00 起床 体操 天気予報は「晴れ」から「雨」
昨夜洗濯物を、部屋に入れて置いたら70%・・・乾いていた。

家に電話を入れた。家内が出た・・・声が変だ・・どうしたの?大丈夫?
風邪を引いたが、熱も無く大丈夫ョ~。
近況を話す・・・愉しそうネ~。気を付けて~。子供達にも話しておいて。

AM7.30 スタート 宇和島市え向けてゴー。
登坂を、一歩・・一歩・・・歩きに歩く・・松尾トンネル1.710M・・心経を
殆ど「絶叫」に近い声で唱え続けた。
長い長いトンネル・・ダンプカーの行き来が激しく、その「風圧」と「爆音」が
トンネル内に「反響」して、何度も「生命の危機」を感じた。
心経を、負けじと唱え続けた。
 (トンネルと書かれた所には、狭いながら歩道が在ったが、隧道と書かれた
  所には歩道が無く、車の行き来には身の危険を、時々感じた。)

AM8.35 休憩 曇り 時々陽が射す。
AM8.50 スタート
途中にコンビニあり・・・蜜柑六個(200円)牛乳を買う。

宇和島市街に入る・・・丁度、銀行から出て来た娘さんが来たので「コイン
ランドリー」が、この辺にありますか?・・・在りますよ~と、道順を教えて
くれた。ありがたい・・・昨夜、乾かなかった洗濯物を乾かした。

市街で靴屋さんを探し出して「ミスターミニッ」の様な事をしてくれますか?

今履いている靴で、670KM歩いて来て、靴の底が、左足の「踵」の左側と、
右足の「踵」の右側が、かなり減っていて、参拝の時、両手を合わせていると、
体が後ろに倒れそうに成る事が度々ある。「つま先」の、両親指の部分も、
かなり磨り減って来ている。

靴屋さん曰く、今時の、この様な靴の補修は難しく、何日、持つか分からないが、
それで良かったら、やりましょう。  お願いした。

*軽量・防水・発水・透湿・・・で、お遍路には最適の靴ですと、勧めたれて
 買ったが、靴屋さんに言わせると、三拍子四拍子揃った靴はありません。
 イタリア製 値段は、現在の販売価格の「倍」は、した。某デパート。

三十分で、直してくてた・・・800円 合掌・・履き心地が全然違った!!!。
此処まで、良く歩いて来たと思う。

どちらの道を行くべきか迷っていると、小母さんが近ずいて来て、親切に教えて
くれた。 合掌

PM12.20 和霊公園で昼食。
休みを取りながら・・・足に太陽と空気を与えながら・・心経を唱えながら・・
PM3.10 龍光寺さんに到着した。

お寺さんは、三間平野を見下ろす小高い山の上にあり、こじんまりとして、
素朴な雰囲気を出しながら、佇んでいた。 
手順に沿って参拝・・・鐘の音が、良く響いた・・・。

今夜お世話に成る「民宿 稲荷」は、この辺では、一軒しか無い「宿」だった。
洗濯は、早々に済ませて、宿のご主人と雑談。
ご主人は農業を一人でやっている。お婆さんは民宿を・・・。
ご主人「歯」が、一本も無く好々爺の感じがした。近隣は今が、田植え真っ盛り。

風呂を頂き・・・夕食・・おかず十一品!!! お饅頭二個・・明日のおやつだ。
PM6.40 夕陽が沈みかけているが、まだまだ明るい。
昨夜と違い、二階の一番良い部屋だ。
隣室とは「襖」だけだ。 同年輩のご夫婦・・・その隣は「本格的な遍路装束」
の方・・ピカピカの坊主頭(失礼)・・太く濃い眉毛・・荒法師の感じがする。

 PM7.30 就寝  今日も一日無事に、お遍路出来た事に・・合掌。
 *宿泊代 7.000円
 *歩いた距離 25KM 累計698.5KM






























第四十一番 龍光寺へと (1)

2006-03-22 16:43:18 | 
1997 5/29 (27日目)
AM5.00 起床 体操
朝食後、お婆さんと竹下さんに、ご挨拶。 竹下さん、私のリュックを持ち上げて
ビックリ・・何キロですか? 10キログラム。も~少し減らさないと・・・。
予報では、台風が四国に接近して来ていて、夕方には雨に成るだろう。
AM7.00 スタート
57号線に、足を踏み入れた。
暫く行くと、松山まで131キロメートルの標示あり。
登り道を、一歩一歩登る・・・。 車の行き来が多い。高校生自転車を飛ばしていく
危なそうで見ていられない・・・。

AM8.00 休息  AM8.15 スタート
登坂が続く・・・イチゴの手入れをする、ご婦人にご挨拶・・ビックリした。
服装は三十歳代の若ずくりも、六十歳後半の方。
お遍路 大変ですネ~ どちらから来られましたか?  埼玉県から来ました。 
エ~ッ 遠くから来たんですネ~と、いつもの返事があった。
こういう山の中で生活していると、外部の人と接する事も少ないだろう。

犬が二匹居る家で、ご主人が居たので水を乞う・・庭先の水道から頂いた。
美味い・・・歩いていての、飲み物一番は「水」だ。
峠を越えると目の前は「空手海岸」(モロテ)だった。雨がパラパラと
降り出した。 近くのログハウスの休憩所で休む。
空は低くなり水平線は消えた。
AM9.15 休憩  AM9.30スタート
内海村は、アコア貝の養殖が多い。 内海ふれあいトンネルは長かった。(925M)
心経を大声で唱え続けた・・・トンネルを抜けると下り坂・・空は雲が厚い・・・・
雨がパラパラ・・・大降りには成りそうに無い?
途中、公衆電話から島津町の「よしのや旅館」の予約を頂き、明日の民宿の
予約も取った。
二日間の、歩く距離は少な目だが、一日では、きついので仕方なし。

AM10.35 スタート
須の川の湾を見ると、アコア貝の養殖の筏?が多く浮かんでいた。
沖の方に目をやると「雨」だ!!!スコールの様な感じだ・・近ずいて来る。
レインコートとアンブレラを出した。 降って来た!!!。
道路わきの、大木の下で着装・・雨の中を歩く・・。
通る車に、道を聞こうと手を上げたが、止まってくれない。
その内に、一台の車が止まってくれ、どうぞ どうぞと言ってくれた。
道を教えて下さい・・・この道を行けば良いですよ。
乗ったらどう・・・歩くことに、していますので、と丁重にお断りした。
  南無大師遍照金剛

AM11.15 休憩 屋根付きの、バス停が有ったので昼食にした。
揚げパン三個・ソーセージ・ピーチジュース・トマト三個
雨宿りをしていると、老夫婦が来て一緒に休み話す。
AM11.30 スタート
雨が激しく降る中を、心経を唱えながら歩き続けた。
杖の四面に書いてある、心経の三面目がもう少しで覚える。 トンネルが多い一日だった。  

PM2.10 休憩
大門バス停で休む・・雨も小降りになる・・前の山々は、雨に煙って美しい。
山肌を、霧がゆっくりと這い上がって行く・・雨の止む前兆か・・・。
岩松川 水量が多く・・雨のために、濁っている。

PM2.30 スタート・PM2.40 よしのや旅館に到着 目と鼻の先で、休んでいた!!!。

雨のため湿度が高く、気持ち悪く、風呂はと思い聞くと、PM4.00からです。
部屋は二階の、トイレの横・・・アンモン二アの臭いが強い。
旅館の横の道路を、工事中・・ドリルの、がたガタ・・・の、凄い音が絶え間無く
続く、最悪!!!  頭が痛い・・・500%!!! 
(よしのやさん、ご免なさい。来た日にちが悪かった。)

洗濯をして干場に干した。明朝までには乾かない・・仕方なし。

夕食は、いつもの事だが「完食」・・・しかし体重は、連日の歩きで大分減って
いるだろうな~。

雨は凄い勢いで・・・音を立てて降っている。
早く寝よう。こんなに早くに!!!。 就寝 PM7.20 今日も無事に歩けて・・合掌。

  * 宿泊代 6.300円
  *歩いた距離 26.1KM 累計 673.5KM




 












第四十番 観自在寺へと

2006-03-19 16:56:08 | 宗教
観自在寺さんへと、ひたすら歩く・・・歩く。心経を唱えながら。
PM4.10 
観自在寺さんに到着した。
いつもの事だが・・・
私と家内、両家の祖先の供養と、私の一家の、家内安全・無病息災を
お願いした。
そして、巡拝が無事に「結願」出来ます様に、お導き下さい。
このような「機会」を、お与え頂いた事に、お礼を申し上げた。
  
    南無大師遍照金剛

PM4.40 今晩お世話になる「山代屋」さんに着いた。
白髪で、腰が曲がってしまって・・穏やかな顔をした、お婆さんが迎えてくれた。
私の祖母に良く似ていた!!!。
風呂に入り・・・洗濯・・二階の窓の外に干した。

夕食は、同宿の六十七歳の方と一緒した。話が弾み、一時間三十分続いた。
造船所の技術屋さんで、五十八歳で退職して、50CCのバイクで巡拝中・・・。
私の一人での、「一気打ち」に、ビックリされた。
 
PM8.00 就寝

  *宿泊代 6.000円

  *歩いた距離 31.2KM  累計 647.4KM










菩提の道場へ(土佐の国・・・>伊予の国へ)

2006-03-19 15:09:12 | 宗教
1997 5/28 (26日目)
AM5.30 起床 体操 毎朝両足を撫でながら揉む。
今日は、途中から「土佐の国」から「伊予の国」「菩提の道場」へと
進むことになる。 ここまで無事に、歩いて来れた事に感謝・・合掌。

朝食 昨夜 隣の部屋に居られた、お二人さんと一緒した。
二人のお爺ちゃん、漫才コンビで面白い。(車での巡拝)
食後、八十歳のお爺ちゃんから「金色のお札」を頂いた。
(五十回以上廻った人に、お寺さんから与えられる)

AM7.00 スタート
昨日歩いた道を、宿毛市まで4.5KMを戻った。
途中で牛乳を買って飲む。
地元の方に聞きながら・・・休みながら・・足に太陽と空気を・・・
を、与えながら・・・を、繰り返す。
遍路マークも見えずに、少々遠廻りしたかな? 貝塚に到着。
急な上り坂が待っていた・・・地面を見ながら・・喘ぎ・・喘ぎ登る。
遍路マークが見えた!!!ホットした。南無大師遍照金剛・・ありがとう御座います。

AM9.30 休憩
今朝、女将さんから頂いた「タウリング1000」を飲む・・美味い・・合掌。
AM9.45 スタート
前方に見える山・・松尾峠に向かって進む。関所跡の看板が有ったので読んで
いると、若い感じのおばちゃんが出て来て、寄ってお茶を飲んで行って下さい。
汗だくだったので、チョッと遠慮するも、何度も誘われ・・・厚かましいと
思いつつ・・お言葉に甘えさせて頂いた。

コーヒーが有りますが・・・すみません「お水」を頂けますか。
麦茶の冷えたのがありますと、大きなコップで持って来てくれた。合掌。
美味しい・・・二杯頂く。 ありがとう御座いました。

この家は、以前は関所だったのか・・・新しくはないが、立派な家だ。
母屋は、今風に改装されていた。
おばちゃん、お嫁に来た時のこと・・・から、今の事・・話が途絶えない。
聞き役になる・・・合いの手を入れる・・。
ご主人は、外で仕事中。

約30分・・・ゆっくり休ませて頂いた。お礼を申し上げて玄関(門)へ。
そばに、大きな「紀州犬」(エリカとノンちゃん)
腹に響くような声で「吠え」た。
例の「お呪い」を、言うと・・・静かに成った!!!。お利口さん!。
おばちゃんと可愛い娘さんに、見送って頂いた。

AM10.45 スタート
松尾峠は、きつい登坂が続いた。坂道からの眺めは、宿毛湾が一望されて
素晴らしかった。
AM11.45 休憩
  従是東土佐国   従是西伊豫国  の、苔の生えた「石碑」が、あった。

休憩用のベンチがあり、そこで昼食を取った。誰も居ない・・木々が鬱蒼と繁り
陽光も少なく淋しい感じが一杯だ。長い歴史を感じる。
この峠では、色んな事があったんだろう・・・霊気が感じられる。

PM12.15 スタート
愈々・・・伊予の国へ第一歩だ!!! 南無大師遍照金剛  
下りの遍路道を、下りに・・下る・・・。

 *遍路道 噴出す汗も 気持ち良く

山の中の道にしては綺麗に整備されている。
(後で聞いたが、地元の青年団が定期的に、やっています。)
下る・・・下る・・一本松の町にでた。
PM2.00 休憩
町中の公衆電話で、今夜の宿の予約を取った。
  *客が少ないので、もう何年も前から止めています。
  *一人のために、宿は開きません。
四軒目で、予約が頂けた。
一匹の猫チャンが、来たので頭を撫でてやる。
伊予の国に入ってから「遍路マーク」が目立つ。助かる・・ありがたい。
PM2.15 スタート
登坂が、是でもかと続く・・・喉が渇く・・やっと自販機が有った。
擂り下ろしリンゴ・バニラ一本 美味かった。

休憩を取りながら「観自在寺」さんへと・・・ゴ~。











第三十九番 延光寺へと (3)

2006-03-18 16:52:46 | 宗教
朝食はご飯3杯・・・満腹。おばちゃんの、娘さんの自慢話を聞いてやる。
三階から、神戸さんの歩いて行くのが見える。
おばちゃんが、ウーロン茶を二缶御接待してくれた・・・合掌。
AM7.00スタート
マイペースで歩きに歩く・・・心経を唱えながら・・金剛杖の鈴の音も軽やかに・・
中学生が自転車で学校に行く・・・挨拶をして行く人、しない人、挨拶を返す・・。
気持ちが明るくなる。両側は山と水田の村が続く・・・。
AM8.05 休憩 足に太陽と空気を・・・。

AM8.20スタート
前方に山が立ちはだかる。両側は水田・・水の調整をしている農婦がいた。
挨拶をすると、腰を上げて挨拶をしてくれた。帽子をかぶり、布で両頬を覆っていた。
ビックリ!!! した。眼鏡をしていて、私の母親にソックリだ!!!!!話した。
六十歳代・・目・口・顔かたち・・・良う似ている・・感動。

お四国さんをしていると、過去の人と出会うと聞いていたが、まさか、お袋さん似
の人と出会うとは・・・嬉しかった。

山道を登りながら、晩年の母親に何故、モット頻繁に帰って励まし、話を聞いて
やらなかったか、悔やまれる。 大きな重石と成っている。一生抱えて行く重石だ。

 *母に会い 母の重石 抱きつつ
         
          いつまで続く 遍路の道は  

桜浜から十六キロ位来た時、民家から突然大きな犬が飛び出して来て、吠え付く・・。
ヨ~シ・・ヨ~シお利口さん・お利口さん・・・吠えて良いよ・・泣いて良いよ・・
を、何度も繰り返す・・・と、自然と静かに成った!!!。

阿波の国では、何度も吠えつかれたが、恐いと思った事は無い。
(恐がらずに、このおまじないを言う事を、お勧めします。)

谷川に沿って歩いていて、流れを見ると「岩魚・・山女・・」?が、泳いでいた。
道を下って行くと、主婦が洗い物をしていたので、水頂けますか。
どうぞ、どうぞとホースごと水を出しながら、持って来てくれた。美味い・・合掌。

AM10.40 休憩
田圃のあぜ道で、腰を下ろして、ゆっくりと休む。
目の前は檜の山・・鶯の鳴き声が絶えない・・・至福の時が流れる。
先程のご婦人が来て「ま~ま~日当たりの良い所で・・・」と、言う。
 
 足に太陽と空気を・・・今日 三回目だ。
AM10.55 スタート
福良川が蛇行して・・村落が、一緒に続く・・・。
金剛杖の先が、少し開く様に成って来たので、杖を突かずに引き摺りながら、
先端四面を丸い状態にした。
(アスファルトの道で、引き摺ると直に綺麗に成る。)
川の瀬音・・鶯・・雀・・烏・・の鳴き声・・美しい山並み・・ひたすらに歩く。

AM11.55 昼食
ホテルで作ってくれた、オニギリ二個・リンゴ・牛乳・おばちゃんのウーロン茶
で満足した。
絹製の五本指のソックス一足を、寿命が来たので土に返してやった・・合掌。
その時、足に小さな「豆」が一つ出来ていた!。今夜 処置しよう。

PM12.35 スタート
美しい風景の中を、心経を唱えながら、歩きに歩く・・・。
小筑紫に出た・・桜浜以来の「海」だ。
小売店で牛乳をお願いするとご主人、ご接待してくれた・・合掌。美味しかった。

休憩をしながら、ひたすらに歩く・・・。

PM3.40 休憩
遍路マークを頼りに歩いていて、地元の方に会うと、後何キロ位ですか?聞くと
人によって、答はマチマチだ。 仕方ないよな~。
先程、道端で自家製のアイスクリーム(シャーベット)を、売っているおばちゃん
どうですか・・一個百五十円・・立ち食い。
味はどうですか?と、言うので・・・美味い!と、返事。 

人は「まずい」と、言うんですよ・・。 !!! 本当の事を言った方が良かったか?

自家製のせいか、魚の匂いがして甘さが足りない・・。道を教えてくれた。

Pm3.50 スタート
途中 喫茶店のママが居たので、延光寺さんを聞くと、新宿毛大橋を渡ると
4~5キロですよ。
ひたすら歩いた・・・登って・・登って・下って・平らの道を・・延光寺さん
の方向から来た、若い女性のお遍路さんに出会った。
丁度そこは、延光寺さんへ行く分岐点であった。
危うく通り過ぎる所だった。 暫く話をして道順を教えて貰う。

そこから、ゆるい上り坂をハイピッチで歩く・・・五時前には「若松屋」さんに
到着したい。
PM4.30 今日の宿泊地「若松屋」さんに到着した。
荷物を預けて「延光寺」さんへ行く。
山門を入ると、本堂・大師堂と並ぶ・・・大師が霊水を湧かせ「宝医水」と
名付けた、目洗井戸があったので、目を洗わせて頂いた・・気持ち良い。
近くに居た方に、写真を撮って頂いた。

宿に帰り、洗濯を済ませた時に、若奥さんからお風呂をどうぞと言われて・・・
長身の男が、奥さんに何か話している・・・。
奥さんが、内の人が入るので、少し待って頂けますかと、はなはだ「恐縮」している。
どうぞ・・どうぞ・・と、言ったが・・??!!だった。

風呂は、今まで見た事も無い、デザインで「唸った」。面白い・・現代の物では
無いが、アイデア-が面白い。
湯船のお湯で、洗顔・洗頭・・・全部するのは、困るが・・・。

夕食は、何人も居て、話しながら美味しく頂いた。
宿の、お爺さん・お婆さん・奥さん親切で、その気配りが嬉しかった。
PM9.00 迄、明日の計画を立てた。

床に就けど、隣が田圃せいで「蛙の大合唱」!!! 凄い。  

 * 宿泊代 5.000円

 * 歩いた距離 36.8KM 累計 616.2KM  今日も良く歩いた。



















第三十九番 延光寺へと (2)

2006-03-17 16:18:37 | 雑感
神戸さんは、二十キロ位歩くと体力が「がくっと」落ちるそうだ。健闘を祈る。

雲が広がって来た・・・ハイペイスで、ひたすらに歩いた。宿泊地までは四~五キロか?

PM2.30 オレンジホテルに到着した。
エ~これが「ホテル」!!!。 女将さんに、見晴らしの良い部屋をお願いした。
宜しいですよと、三階の部屋に案内してくれた。客は私一人のようだ。
部屋の隣に、風呂があったので入る・・ぬるい!! 蛇口からのお湯も、ぬるくそのうち「水」に成った!!!。
洗濯をしてから一階に行くと、女将さんボイラーを入れましょうか?
ア~ 今、風呂に入りました。
アレ~ あれは朝の湯で・・・。
道理でぬるかった!!!。蛇口からは、 湯から水になり変だと思った・・まあ良いか。
お茶のポットも、自分で持って上がる。

四国の人達は、のんびりとしている・・・喋り方もゆっくりだ・・、本州の
人間とは違う・・・最初の頃は、話をしていて、良く聞き返された。早口過ぎるのだ。

夕食までに、時間があるので近くの海辺まで歩く。
桜浜(龍串)海水浴場・・・変化に富んだ素晴らしい海岸だ。
波が次から次へと押し寄せて、砂浜や岩に白く砕け散って行く・・・見惚れた。
(桜浜・・・名称が良い・・謂れがあるんだろう・・聞けば良かった。)

PM6.00 夕食
久し振りに「気」の入った料理で有った。
鰹のたたき・・ニンニクのスライスと「たれ」が良かった。「たれ」が私好みだった。
今迄で最高であった・・・合掌。

毎日 毎日歩いていると、食事も美味しく残したことは無く、何でもモリモリだ。
部屋が三階のために、用事は私が全部やるので、女将さん始め二人のおばちゃんも
サービスしてくれた・・・枇杷・・肉が厚く甘かった。
そして、自家製のオレンジジュウスも「絶品」であった・・合掌。

明日の宿も予約オーケー。

今日一日、元気に気持ちよく歩かせて頂き、ありがとう御座いました。
気持ち良く就寝 オレンジホテルは「ホテル」だった!!!.   お代も良かった!!!。

  *宿泊代 8.000円

  *歩いた距離 25.4KM 累計 579.4KM       

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1997 5/25 (25日目)
AM4.30 起床 体操 
今日 延光寺さんを「打つ」と、土佐の国の、お寺さんは終わることになる。
いつもより早い起床で、日記を書く。

二十歳代は、「仕事」と「家庭」の二つの輪と、それを支える心棒「心」を、夫々に
大きく育てようと常に考えていた。
この三点が、バランス良く育たないと、二つの輪は前に進んで行かない。

二十八歳で結婚して、圧倒的に「仕事」に「力」が入ってしまった。
家事・子育ては、家内に任せっぱなし・・・今思うと、ああしておけば・・・
こうしておけば・良かったと思う事は多いが、過去の事・・どうする事も出来ない。
サラリーマン時代の仕事には、色々有ったが「悔い」は無い。

これからは、生活を掛けて「仕事」をするつもりは無い。
「家庭」は、初心に返って再構築するつもりだ。
二人の息子が結婚するまでに、妻と二人で新しい家庭を作りたい。
それには、私自身が変わることだ。

この巡拝で、自分自身の人間性を知り、今後の生き方を模索し、結論を出したい。

外面が良く、内面が悪いと・・妻に言われるが、自分ではそんなでも無いと思っている。          四国に来て人の親切が身に沁みる。
四国の人達の様な気持ちで、家族とも接して行きたい。

そんな心に成る「羅針盤」は、「般若心経」にあると思う。

兄とも、心の通じ合える関係に成る様に、努力して行きたい。

祖先の方々・・祖父母・父母・色々お世話に成った方々の、ご供養をしながら
巡拝を続けよう。