四国の空と海へ

1997.5/3から 四国八十八ヶ所霊場 を巡拝させて頂いた事が
第二の人生のスタ-トに成った。

第六十四番 前神寺へと

2006-04-26 14:20:12 | 鳥達
遍路道(旧国道)を、歩く・・・風景は、何所にでもある・・田圃・畑・民家・・
右手には、高い山が続く・・水が飲みたいな~~と、思っていると・・家の庭先で
休んで居られた、ご老人に、ご挨拶・・何所から来られた?・・埼玉から・・
ほ~遠くから来たんだネ~・・・お幾つですか?・・六十一歳です。
え~四十九歳 か 五十歳位に見える!
それにしても若いと、何度も言う。

そんなに言われると、ビックリして、腰が抜けて歩けまへん~と、冗句・・。
外に在った、水道から水を頂いた・・・美味かった・・合掌。

大分歩いた・・心経を唱えながら・・・右手に、お寺さんが見えて来た。
大鳥居の向こうに・・・前神寺さんは、緑の山々に抱かれる様に立っていた。
手洗い所の水が、あまりに美味しかったので、美味いと言うと・・・
近くに居た男性が、山の湧水を、引いて来てあるからネ~と、教えてくれた。
 参拝を済ませた・・・本当に、静かなお寺さんだ。

丁度、二人の参拝者が来られたので、写真を撮って頂いた。

前神寺さんの、奥さんに、宿泊のお願いをしたが、お客さんが居無いので、
申し訳ないと、断られた。
この先に「ビジネスホテル イレブン」が在りますと、教えてくれた。
電話を入れてOKを頂いた。

宿泊地へと、ひたすら歩いた・・・靴が新しく成ったせいか、豆が出来る
様に成った。 前の靴は、足を包み込む様だったが・・・安い分しょうが
無いか。
「ビジネスホテル・イレブン」は、加茂川の辺に在った。
加茂川は、川幅がかなり広いが・・・流れらしき物が、遠くに僅かに見えた。
今日一日、快晴・気温が高く・・もう夏だ!!。
風呂に入り・・屋上で洗濯をしていると、支配人が上がって来て、干すのは
この「ボイラー室」の中にして下さい。
明朝には乾いています。 合掌。

今日一日、考えた事も無い事に、遭遇したが、約三十キロ良く歩いた。
 
 * 宿泊代 5.000円

 * 歩いた距離 29.6KM 989.0KM





























第六十三番 吉祥寺へと

2006-04-26 10:58:09 | 動物
香園寺さんから、63番さんに向けて歩く。
昨日のスーパーで、パン(2)牛乳(1)トマト(1)を買い、簡単に昼食
を済ませた。
国道十一号線の裏にある、遍路道沿いに吉祥寺さんは在った。小川を渡る
と柴犬二匹・ダックスフンド?一匹が、尻尾を振りながら迎えてくれた。
こじんまりとした、お寺さんだった。
成就石の前で、目をつぶり願い事を念じながら、金剛杖をその石の穴を
通せば、願いが事が成就すると言う・・・儀式を行った・・・合掌。
                    

第六十番 横峰寺へと

2006-04-25 17:18:43 | 不思議な事って有るんだ!
1997 6/10(39日目)
AM4.50 起床 体操
昨日は、ゆっくりと休んで良かった。
膝の痛みは有るが、以前と比べると大分良くなって来た。
遍路転がしの、難所も歩き切るつもりだ。
AM6.00 朝食 
事務所に行き、リュックを預けた・・・女性の方が、60番さんへの
地図をコピーしてくれた・・・合掌。

香園寺さんの、裏手の道を登って行くと、一軒の家が在り玄関で、小母ちゃん
が歯を磨いていた。 おはよう御座います・・・挨拶をする。笑顔で・・・
返してくれた。
遍路道は、綺麗に草が刈ってあり、露にも濡れず助かる・・登った。
と、・・・道は、雑草・蔦などが生い茂り行き止まりだ!!!!!?
引き返し来ると、他の道が在った・・・良かったと、その道を行くと
綺麗に草が刈ってある・・・登る・・・又・・行き止まりだ??!!!。
又、引き返して行くと・・・どう歩いたのか、分からないが・・目の前に
大きな長方形の、墓地が広がっていた。
墓地の周りは、大きな木々が鬱蒼と茂っていて、墓地全体が薄暗く、何とも言え
ない雰囲気を、漂わせていた。
行きたくないが・・・その道しか無い。 行くしか無い・・・。
道は、その墓地を二つに分ける様に、真ん中を貫いていた。

その道に入って、暫く行くと・・・突然・・音も無く・・・私の、体全体を
包み込む様に・・・ざわざわと、渦を巻く様に激しく動き、纏わり付く「物」が
あった!!!。

直感した・・・「人の霊」だと・・・・・。

全身が総毛立ち、鳥肌が立った・・・恐怖心で、体が強張った。

口から迸る様に出た言葉は「南無大師遍照金剛」で、あった。
必死で、夢中で、その真言を唱え続けた・・・。
随分と、長く感じたが距離にすれば、五十メートルは無いだろう。
お墓を、やっとの思いで抜け出すと・・・纏わり付いていた「霊気」は、
音も無く・・・離れて行った。
体が解(ホグ)れた・・・腰が抜けた様だった。

人間が、あの世に旅立つとは・・・祖先代々から続く墓地に、返って行く事と
思った。
それにしても、凄い体験であった・・・南無大師遍照金剛・・合掌。

この顛末は、時間にして約二十分の事だった。

兎に角、61番さんの近くまで戻ろう・・・先程の小母ちゃんが、ニコニコ
しながら、立っていた。

60番さんへは、この道と、こちらの道がありますと、言う。
この道・・・こちらの道・・?? この道に決めた。
先程、鈴を鳴らして来た時に「教えて」くれたらと・・思うも、仕方なし。

それにしても、紛らわしい道が仕掛けられていた!?。
下司の勘ぐりか?
横峰寺の方向の道が、余りにも綺麗に草刈がしてあったので、吸い込まれる
様に入って行った。

気を取り戻して、スタートした。
緩やかな登り坂が続く・・・急峻な道が待っていた/////・・・下がって登る・・・
を、繰り返した・・・厳しい~~。
一歩足を出し、次の足を前の足に揃えてから、又一歩・・・の、繰り返し・・・

横峰寺さんは、美しい山門を入ると下の方に、檜の大木に囲まれながら、静かに
佇んでいた。
参拝・・・記帳を、して頂く。 ご住職とお話しをした。
近年は、車での巡拝が多いので、宿泊はお断りしています。
ご住職から、缶コーヒーと、ポテトチップの、ご接待を受けた・・・合掌。

一休みしてから、帰路に着いた。 下りの道が、圧倒的に多い・・・。
心経を、唱え続けながら下る・・・。下記の事が、心に入って来た。
 
 人と接する時、相手は大師と思い、自分の心を開いて、心と心の触れ合いを、
 心掛けよ。

(2006 4/25 今、その言葉は全然覚えていなかった!?心掛けよう。)

PM12.02 香園寺さんに、戻った。
事務所の皆さん・・・お帰りなさいと、笑顔で迎えてくれた。
頑張りましたネ~ 嬉しかった・・・合掌。

 5時間30分懸かったが、仕方が無い。

事務所の若い男性が、寺の周りで何匹も「蛇」を見ましたが、どうでした?
残念ながら、お目に懸かれませんでした。

皆さんに、二日間のお礼を申し上げて、香園寺さんを後にした。
香園寺さんから、横峰寺さん・・・一生忘れる事の無い、体験・思い出を
頂き、ありがとう御座いました。


























第四十九番 浄土寺へと (記帳のために)

2006-04-24 19:31:27 | 四季
1997 6/9 (38日目)AM5.10 起床 曇天・・・雨になるか?
熊ちゃん、横峰寺に向けて、雨に対して万全の装備を持ってスタート。
今日は、往復五時間以上掛かる難所、例の二十キロのリュックは、宿坊に
残した。
では、お互いに頑張ろうと挨拶をした。
私は、彼に「塩さんが作ってくれた名刺」を渡すも、彼からは、それらしき
物は無かった・・・。 もう、会う事は無いかもしれない。

AM7.30 近くのバス停から49番さんへ向かう。
途中から「高速バス」に乗り換えて、49番さんへと・・・横峰寺方向の、山々は
厚い雲に被われて、雨が降っているのが見える・・熊ちゃん大丈夫か?
           
浄土寺さんに着いた。
あ~このお寺さんだ・・・一人の、ご婦人と話した事を思い出した。
記帳を済ませ、三百円をお支払いして、釈迦如来坐像入りのお札を頂く。

バス停で時刻表を見ると、AM9.26 時間があるので、近くの喫茶店で
「カフェオ-レ」を、飲んだ・・・久し振りで・・美味しかった。
ママさんと話していると、そこのバス停には「高速バス」は、止まりません。
良かった・・・合掌。
前に泊まった「たかの子温泉」にも、行って見て来た。

AM9.26 帰路に付く・・・AM10.30 香園寺さんに、帰って来た。
山の方では、雨が激しく降っているのが見える。
今日は「休養日」に、する事にした。
事務所で、今日も泊めて頂きたいと、お願いをした。
気持ち良くOKを頂く。
昨夜と同じ部屋・・・改めて、その広さに驚く。一人・・・・・。

今後の、スケジュールを考えた。五十日位で「結願」出来るだろうか。
連日 歩きに歩いて来て、疲れも来ている。
スタート以来、朝晩 一日に二回必ず使用して来た「中山式快癒器」の
効用は筆舌に、尽くし難い。
人間の疲れは、脊髄の両側に集まり、凝る・・・この凝りを、快癒してくれる
のが「中山式快癒器」だ。
(宣伝料一切関係無し、何十年も、使用して来ての実感です。)
これは、持って来て本当に良かった。

ゆっくりと、休もう・・・・・。

しかし・・・それにしても・・・「淋しい」・・・淋しい・・こんな「孤独感」
は、四国に来て「初めての事」だ。
二泊三日一緒の、熊ちゃんが居無くなったからか?  淋しい・・・・。

般若心経を唱え続けた・・・・・。

PM12.20 昼食
食事の後に、熊ちゃんが戻ったか、聞きに行く。

十一時頃に帰って来られ「雨と霧が」凄かったと、言っていました。

私が、帰って来て居る事も知らずに、スタートしたんだ。
どんな「山行き」だったか、聞きたかったが残念なり。
でも、四時間少々で往復とは「凄い」。

参拝時に納める、納札に記入を始めたが、睡魔が襲って来たので、布団を敷い
て休む事にした。
丸二時間・・・ぐっすりと眠った!!!!!.
静かだ・・・蛙の鳴き声・・・雀の鳴き声が・・・鶯の鳴き声だけが、聴こえ
無いなんて、珍しい!!!。

ひたすら、歩く毎日だったが・・・こんなに、ゆっくり休むのは初めての事だ。
きっと、大師が作ってくれた「休養日」なんだ・・・合掌。
ゆっくり行けの「シグナル」なんだ・・・きっと・・・。

数時間前の、あの「孤独感」には、本当に参った・・・・。
今は・・・嘘の様に、落着いた・・・南無大師遍照金剛。

焦らずに、味わいながら、歩こう。

納札への記入を、88番の「大窪寺」さんまでの分を、書き終えた。

この辺では「田植え」が、盛んに行われている。
同じ四国でも、所によって大分違うのでビックリした。

明日の天気は「晴れ」 一箇所で、二泊は初めての事だった。

 就寝 PM8.20

 * 宿泊代 5.500円

 * 歩いた距離 5KM 累計 959.4KM

































































第六十一番 香園寺へと

2006-04-23 18:44:49 | 
やっとの思いで、腹ペコペコで、香園寺さんに到着した。
香園寺さんは、今までのお寺さんの建築様式と全然違った!!!。

そして二人は、参拝を後にして「昼食」を優先させた・・・恥ずかしい。
先程の食物を、一気に頂いた!!! 二人共満腹・・・ホッとした。
    
境内は、一万坪有ると言う・・・本堂・大師堂が、一緒に入った「大聖堂」
と五百人収容できる宿坊・・・などなどが、在った。

色々と謂れが有り、大師は安産・子育て・身代わり・女人成仏の四誓願を
遺されて、霊場とされた。
大聖堂の横に「子安大師堂」が在った。

社務所?・・の、皆さん笑顔で迎えてくれた。予約無しで来たので、心配も
快諾いただいた。
笑顔の親切が、嬉しく、ありがたかった。
部屋は熊ちゃんと相部屋だった。 洗濯・お風呂。

社務所に行き、居られた男性・女性三人の方に「浄土寺」の件で相談をする。
四国八十八ヶ所霊場を、「一気打ち」で巡拝しようと来て、今日此処まで
来ました。巡拝中は一切、乗り物には乗らないと、心に決めて来ました。

ところが、浄土寺さんで「記帳」して頂くのを、後日「忘れた」事に気がつき
ました。
記帳を、して頂くために、歩いて往復するか・・・車で往復するか、迷っています。

最年長の男性の方が、今まで、ちゃんと歩いて来られたんだから、車の往復で
構わないんじゃ無いですかと、言ってくれた。

私の悪い性癖で「易きに付く」・・・に、してもらう。
バスの往復で二時間余・・・待ち時間を考えると、三時間余掛かるだろう。

熊ちゃんにも、事情を話して納得してもらう。
彼は朝一で、「遍路転がし」で有名な横峰寺へと向かうそうだ。
 (巡拝で、一番の難所と聞いて来た。)
今日もかなりの速さで、良く歩いた・・・合掌。

 * 宿泊代 5.500円

 * 歩いた距離 31.7KM 累計 954.4KM

















第六十二番 宝壽寺へと

2006-04-23 12:01:10 | 四季
一人歩きの時は、一時間前後歩いて・・足に太陽と空気を・・・・
を、繰り返して日記を記入して来たが、二人だとそうは行かない。
記入が、俄然少なく成った。

宝壽寺さんは、安産の観世音さんとして、信仰されて居ると言う。
二人で参拝を済ませる。
店が無いために昼食も取れず・・・腹を鳴らしながら、歩きに歩いた
・・・無言の歩きが続いた。

61番さんの近くに来た時、ありがたや!! スーパーが在った。

うなぎ弁当・コロッケ・ヨーグルト・ゼリーフルーツ・ナスの漬物・ミカン
を購入した。

香園寺さんで昼食にしよう・・・熊ちゃんの足が速くなった。








第五十九番 国分寺へと

2006-04-23 10:45:45 | 動物
1997 6/8 AM5.40 起床 (37日目)
ホテル内で朝食を済ませた。
ゆっくりしてから、AM8.00 熊ちゃんと同行で、スタート。
単調な道・・・家並み・・田畑・・真直ぐな道・・時々右に左に、振られ
ながら歩く・・・熊ちゃん10分に1.000メートルの速さで歩く・・きついが
付いて行く。
人家から突然に、犬が飛び出して来て、私に飛び付いて来た。
尻尾を激しく振っているので、頭を強く撫で回してやった。

ハイペースで歩いていたためか、国分寺さんを通り過ぎてしまつた。
道で出会った、親爺さん・・小母ちゃん・・言う事が皆さん違う?・・。
約二キロメートル戻った・・・辛かった。

国分寺さんでは、夫々に夫々の方法で参拝を済ませた。

次のお寺さんは、横峰寺さんだが宿泊客を、お取りしていませんと
言うので、62番さんから61番さんと行って宿泊する事にした。









三十六日目の宿は、今治国際ホテル でした。

2006-04-20 17:00:13 | 
今日は、大分歩いた様な気がした。
ホテルまでの道は、凄く長く感じた・・・見えて居るだけに、着かない
もどかしさ・・・だった。  未だ建てたばかりか? 新しい・・・
大きなビルだ・・玄関を入りフロントへ・・予約はしていませんが、
今晩 一泊させて頂きたい・・・ツィンルームで二万円の部屋でしたら
空いています。 即 OKした。 代金を、お支払いをする。

熊ちゃんと二人で、エレベーターで十六階へ・・・部屋に入る。
ウ~っと、唸るほどの美しい部屋だ。
16階からの「眺望」は、ハッと息を飲んだ。
建築中の「今治大橋」?が、瀬戸内海に浮いて居る様だった。
潮の流れも見える・・・船達も、泳いでいる。

夫々のベットも、ゆったりとしていて、気持ちが良い。
バスルームは、ガラス張りで、中が部屋から丸見え!!!!! 
男二人で、泊まる所では無いが、このアンマッチが面白い。
風呂の雰囲気は、格別のものであった。

夕食は、外で取ろうと街に出て探すと、色んな店が在った。中華の店が在り
店構えからして、多分向こうの人がやっているんだろう。
熊ちゃん・・どう? OK
料理人は、思った通り中国の人だった。
美味かった・・・味が素晴らしい・・・久し振りに「食べたぞ~~」と、
言う気持ちに成った。
そして安かった!!!。(料金 記録無し)

帰りに果物屋で、スイカ四分の一・ハタンキョ・蜜柑を買う。
二人で全部食べた・・・満腹感・・・二人共・・大満足!!!。食べ過ぎ!。
    
それにしても、熊ちゃんの買いぷり、食べぷり・・・凄い。

熊ちゃん曰く、小さな時父親に千円を渡されて、タバコを買いに行った。
自分の好きな物を、買って良いと言われたので、買って釣り銭を持って帰ると、
父親から「男は使う時は全部使え」と、教えられた。
お父さんの「真意」は?

洗濯物は、バスルームに干した。

 PM9.00 就寝 
何時もと違う環境で、二人共中々寝付かない・・・・。

 * 宿泊代 10.000円

 * 歩いた距離 28.2KM 累計 922.7KM 遂に900KMを、越えた。





















第五十八番 仙遊寺の仁王さん

2006-04-20 14:01:12 | 
熊ちゃんと、仙遊寺さんを巡拝した時の事は、昨日の事の様に
思い出す事が出来る。
二十キロ余のリュックを背負って、あの急な坂道を登る事は、
普通の人だと、音を上げると思う・・・上げない人でも、それを
背負って、毎日歩く事は半端では無い。上下左右に振られる遍路道・・

栄福寺さんえの、歩きの中で、胸の中に溜まって居た物を、全部吐き出し
たんだと思う。
人間自分の弱さを、人に曝け出す事は・・・中々難しいものだが。

投稿に当たり、プライバシーの事もあり躊躇したが、約十年も前の話なので
投稿させて頂いた。お許しを・・合掌。

私は、膝の事ぐらいで、そこに戻って来ると分かって居ると、荷物をそこに
置いて登る人間だ・・・。

熊ちゃんは、何故その荷物を降ろさなかったか・・・「贖罪」の、気持ちが
強かったと思う。
特に、やりたい事を、やり放題・・・母親に心労を与え・・・不治の病に・・・
追い込んだ・・・快復を願っての巡拝・・・そして自分自身を痛め付け無くては
居られ無く成った・・・ん、だと思う。
(十年経った今、熊ちゃんは、どうして居るだろうか?
 彼の事を思って 南無大師遍照金剛 合掌)















第五十七番 栄福寺へと

2006-04-17 15:42:13 | 
熊ちゃんは、此処まで来る間に、何人の方と一緒に歩いた事だろう。
彼とは、私も一緒に歩くのは初めてだ。
彼は、どうして・何故この巡拝に来たかを、話し始めた・・・。

結婚はしています。 結婚の切っ掛けは、三人の女性に同時に「子供」が
出来たと言われ!!!!!て、結婚を迫られた。
彼は、良く考えた上で三人に、子供を「おろして」欲しいと、お願いをした。
二人の女性は、それに応じて子供を「おろして」彼の下を去って行った。

残ってくれた女性も、子供を生んでから、暫く一緒に生活したが離婚をして
子供を連れて出て行った。

その後、二十歳代の女性と結婚して、四歳に成る男の子と三人で、
今、暮らしている。

へー~!?・・・別世界の事・・・で、すげ-ーービックリした・・・
大変だったネと、しか「コメント」の仕様が無かった。

結婚をして、札幌に単身赴任・・・今年帰って来たら、母親が入院・・・
母親の無事快復を願い、兄弟を代表して、この八十八ヶ所霊場の巡拝に
来ました。
彼の話を聞きながら田圃道を歩く、府頭山の麓から急な参道を登り、榮福寺さん
に到着した。
本堂の屋根瓦に、取り付けられた「シャチホコ」みたいな物が、他のお寺さん
では、見る事は無かったと思う。
参拝を済ませてから、今晩どこに泊まろうか?
道でお会いした、地元の人に聞けども「民宿・旅館」は、無い。

市街地の方向に、高く聳える「大きなビル」が見えた。
多分・・ホテルだろう・・あそこに泊まろうか?
と、言うと・・熊ちゃんもオーケイ・・決まりだ。

ホテルは見えるが、中々着かない・・・熊ちゃん、二十キロ余を背負っても
中々の「健脚」・・・私の右足の裏が、変則的に歩くので変だ・・豆 かな?