四国の空と海へ

1997.5/3から 四国八十八ヶ所霊場 を巡拝させて頂いた事が
第二の人生のスタ-トに成った。

野根から・・・>室戸岬へと (1)

2006-01-28 14:58:26 | 不思議な事って有るんだ!
1997 5/14  (昨夜 5/14 宿泊地 最御崎寺の宿坊の予約を頂く。)

AM2.00 雨の音で目が覚めた・・・凄い音・・・。

AM5.00 起床 体操 雨は相変わらず降っている。
今日の歩きは、三十キロどんな装備で行こうか?

昨夜夢を見た・・・私の部屋に、知らないお爺さんとお婆さんが、横に
寝ていた。 古い家なので、祖先の人なのか・・・?
古い家には、色んな人達が生きて来たので、それなりの重いものがある。
  朝 気がついたが、高校生の頃から引きずっていた「劣等感」が、ス~と
消えていた !!!  昨夜の、お二人さんが引き取ってくれたのか?

AM7.00 ご夫妻に見送って頂き、雨の中をスタート。
暫く歩いて振り返ると、ご主人が一人立って見送っておられた。
手を振って、お礼を申し上げた・・声は届かないが・・・。 残心・・・
  今・・・
(塩さんが本州一周の旅をした時に、新潟で「ぼん太さんとふうせんかずらさん」
にお世話になり、翌朝お別れして暫く歩いて、振り返るとふうせんかずらさんが
飛び上がりながら、手を振ってくれていた事を思い出した。)

雨の中をひたすら歩きに歩く・・・AM8.50 無人の家が有ったので軒先で休憩。
海に近い遍路道を歩いていると、太平洋からの大きな波が、磯近くで盛り上がり
泡を立てながら、一瞬エメラルドグリーンの色を見せ、岩や砂浜に音を立てて
散って行く・・・美しい。

歩きながら、杖に書いてある「般若心経」の一行を覚えた。
雨風の音に負けない様に、大声で唱えながら歩きに歩く・・・。
雨傘も飛ばされそう・・・。
雨宿りする場所があり、レインウエアーの上着を着けた。
宿を出る時に、お婆ちゃんに上着も着て行く様に言われたが、蒸し暑いので
着けなかった。 お年寄りの言う事は、素直に聞く事だ。

AM9.15 雨・・・風・・・右に左に 雷の音・・・海も鳴いている!
            
道が川に成っている。
雨は上から下から降って来る・・傘の柄に金剛杖を付けて、支えながら歩く。
小牟禮専務が、四国の雨はこんなに太いよと、親指と人差し指を丸めた事を
思い出して、苦笑した。

AM11.40 小雨になり、海が目の前にしか見えなかったのが、急に遠くまで
広がった。
ブロックで出来たバス停がある。椅子が二つ・・今日初めて腰をおろして
休んだ・・ホッとした。
視界も広がり、右の方に奇岩が霧の煙る中に見える。

 * 雨強し傘を支える遍路杖
 * 雨の中契りは堅し夫婦岩 (俳句・川柳の素養も無く恥ずかしい)