vagabond の 徒然なるままに in ネリヤカナヤ

エメラルドグリーンの海,溢れる太陽の光,緑の森に包まれた奄美大島から,乾いた心を瘉す写真をお届けします。

真のリーダーが欲しい~プロ野球スト決行を受けて

2004-09-18 23:59:35 | Tigers etc.
とうとうストライキが決行された。オリンピックでもオーストラリアに2敗もしてしまうようなプロ野球にはホトホト愛想が尽きかけているが,それでも,70年の歴史上初めてのストライキとなるとやはり心穏やかならぬものがある。

根来コミッショナー激怒辞任「こんな理不尽な話ない」 (夕刊フジ) - goo ニュース ~この記事もいかにもフジサンケイグループらしいスタンスで書かれているが,この記事の中で,「これまで理屈の世界にいたから、感情の世界を知らない。理屈に合わない人生は、自分の生き方にそぐわない」との部分が引っかかった。
検察官とはいっても,事件を扱うことは殆どなく,ながらく法務行政に携わってこられた根来氏だからこそ,「理屈の世界...」との発言がされたのだろうが,「経営」の問題は,雇われる側の感情,さらにはお客の感情といったものを抜きにして論じることができないのは,余りにも当たり前のことではなかろうか。ドキドキ,ワクワクするような経験,感情をくすぐられるような体験をしたいからこそ,お客は,球場に足を運ぶのであって,そういった感情も理解できないような経営陣が経営を差配したのでは,人気が落ちるのは当然のこと。根来氏は,各球団のオーナーたちから三顧の礼をもって迎えられたと聞くが,この発言には,現経営陣のリーダーとしての資質が欠如していることが如実に現われている。
今,必要なのは,みんながドキドキするようなプロ野球の将来を,分かり易い言葉と明確なビジョンで描いてくれるリーダーだろう。

ところで,今日,楽天の三木谷社長がテレビに出演していたが,「来シーズンまでまだまだ時間があるのに,なぜ『新規参入には時間がない』と言われるのか理解できない。スピード社会に乗遅れているとしか思えない」と言っていたが,正にそのとおり。三木谷社長も,新球団のホームをどこにするのか等を含め,具体案を示してはいなかったが(オリックス次第との意見を示していた),それでも,「500万人のファンが,オンデマンドで1人当たり300円の消費をしてくれるだけでも莫大な利益」等の発言をしており,参入すれば,何か面白いことをやってくれそう,と期待させるだけの存在感はあった。

では,オーナーと選手との間を取り持って,ビジョンを具体化してくれるリーダーが日本にいるのかといえば,残念ながら私には,すぐに思い浮かばない(ナベツネは論外(爆))。日本経団連の奥田さんとか,京セラの稲盛さんとかも考えられるが,意外さやドキドキ感に欠ける気がする。前三重県知事の北川さんとかなら,ウルトラCを出してくれそうな気もするけれど...
誰かいい人いませんかね?