僕の感性

詩、映画、古書、薀蓄などを感性の赴くまま紹介します。

しゃぼん玉

2011-01-14 09:51:52 | 薀蓄



しゃぼん玉 作詞 野口雨情

しゃぼん玉飛んだ
屋根まで飛んだ
屋根まで飛んで
こわれて消えた

しゃぼん玉消えた
飛ばずに消えた
生まれてすぐに
こわれて消えた

風、風、吹くな
しゃぼん玉飛ばそ



誰しも小さい頃しゃぼん玉を飛ばして遊んだことだろう。

虹色の透明感を持つ球体は儚さの象徴でもある。

思いがけず大きなしゃぼん玉が作れそうになっても
必ず飛沫とともに潔く消えてしまう。

童謡「しゃぼん玉」の作詞者「野口雨情」は長女を八日目にして亡くした。
そのことから、『しゃぼん玉』は娘への鎮魂歌であるという説がある。
いたたまれない嘆きをこの歌に託したのであろうか。

亡くなった自分の子どもの代わりに日本中の子ども達がこの歌を歌ってくれることで
雨情は少し慰められたのではなかろうか。

みなし児のバラード

2011-01-13 15:30:52 | 感動


タイガーマスクのエンディングで、とても物悲しい曲です。


今、全国でタイガーマスク運動が脚光を浴びています。全国各地の児童相談所や養護施設にランドセルなどの寄付が相次いでいます。

たぶんアメリカの「シークレットサンタ」のように、愛のある行為に賛同した多くの人たちが、伊達直人などの匿名で世の中へ恩返しの気持ちを表しているのでしょう。
不景気で、ともすれば殺伐とした世知辛い世の中になりがちなのに、心に安らぎと光明を見出せる尊い行為だと思います。

いつも論じますが憐憫の情であれなんであれ、惻隠の気持ちが働くと言うことは
日本人もまだまだ捨てたものではないですよね。

私は「タイガーマスク」が大好きでした。『虎の穴』出身の悪役レスラーだった伊達直人が気持ちを入れ替えて善良な人間に変わっていく姿には胸を打たれました。
子供のころ暮らしていた孤児院「ちびっこハウス」の窮状を知って、多額のファイトマネーを援助していくのでした。

ある時から『虎の穴』への上納金も全て孤児院に寄付してしまうようになって、伊達は虎の穴の組織から裏切り者として命をねらわれる定めから逃れられなくなりました。
しかし度重なる虎の穴の刺客に背を向けることなく真っ向勝負で立ち向かったのです。

タイガーマスクとして懸命にフェアプレーで戦う姿をみて、ちびっこハウスの健太はじめ多くの子ども達が生きる勇気を貰い、魂の揺さぶられる感動を覚えました。

そのタイガーマスク或いは伊達直人の生き様に共感を覚えた50代の人が最初に伊達直人に扮して善意を行ったのだと思います。

これからも匿名でもそうでなくても恒久的に弱者へのあたたかい心配りは続いていってほしいと思います。

キムチ鍋

2011-01-13 09:17:29 | 食べ物
昨日は凍てつく寒さだったのでキムチ鍋にしました。


私も手伝いましたが、
ニラと白菜とシメジと豚肉をこれでもか~というぐらいたっぶり入れ
キムチの素を一瓶全部入れて煮込みましたよ。
シラタキとネギを最後に加え完成です。

ちょっとピリ辛でしたが、白菜の甘みと相俟って良い味を醸しだしていました。
身体の芯からポカポカあったまりました。
寒い冬はこれで決まりです

残ったら翌日の朝ご飯を入れてオジヤにして食べると美味いです



成人式

2011-01-12 11:19:10 | 感動


9日は娘の成人式でした。
成人式の会場までの道のりがとても混んでいましたが
なんとか無事成人の儀を終えることができました。
夕方から仲間とワイワイ楽しんで、次の日の朝7時の新幹線で帰りました。
お年玉も一杯貰っていたけど 今度父が困ったときは貸してね。

魔女に課税?

2011-01-07 17:12:10 | Weblog
ちょっと面白かったのでルーマニアのニュースを掲載します。


ブカレスト(CNN) ルーマニアで1日から新しい労働法が施行され、魔女や占星術師、占い師なども所得税を課税されることになった。魔女たちの一部は、政府に呪いをかけると宣言している。

新法では魔女や占い師のほかボーイやモデルなども専門職に分類され、所得を申告して納税することが義務付けられる。政府は脱税対策の一環と説明している。

これに対して占星術師たちは、このような少額所得に課税しても国の予算を増やす助けにはならないと予言した。占星術師のマリア・サルブさんは地元テレビ局の取材に応えて「政府が思うほどにお金は入らないだろう。占い師のところに来る人はそれほど多くはないから」とコメントしている。

魔女のブラタラ・ブゼアさんも「この国の指導者は頭が逆さまに付いているらしい」と憤る。魔女たちに所得税を払わせようとすれば、政治家は呪いをかけられるだろうとブゼアさんは予想、そのための呪文には犬の排泄物と砂ひとつまみ、黒こしょうを使うと明かした。

手相

2011-01-07 16:29:03 | Weblog


バーチャル手相占いを試してみました。

運命線、頭脳線、感情線、生命線を4つから5つのパターンから自分の左手の線に近いものを選びました。

その結果は自分で言うのもおこがましく、恥ずかしく、ありえないのですが、原文のまま掲載することをお許しください。


人からの信頼度が厚く、指導力、判断力に優れている。また、物事を一つ一つ積み重ねていく堅実さもある。恋愛面では、消極的で、あまり恋愛に対して情熱を注ぐタイプではない。性格的にはこれといった問題もなく将来良き指導者として期待されるだろう。


あーーそれにしても当てはまっているのは堅実さだけかなー


指導力、判断力はイマイチだし、恋愛面もチト変。
臆面もなく原文を綴ってしまった愚かしさを笑ってやってください。
しかも目一杯大きくした上に青色で表示しているし・・・
明日からこのような人物になれるよう努力いたします。
そうそう 餌を欠かさずあげるので、ペットのメイとグリーンからの信頼度は抜群です

因みに財運線ははっきりしています。他に智慧線や向上線も見受けられます。
神秘十字線は、あるようでもあるし、ないといってもいいような微妙なところです

居酒屋 くぼた

2011-01-05 09:15:31 | 食べ物
4日、19時ごろから家族で居酒屋「くぼた」で食事をしました。いつものごとく食べに食べました。

牛串
(写真をクリックすると拡大します)

サラダ


海老


ホッケ


サービスしていただいたお漬物


モツ煮込み


牛スジ煮込み


牡蠣揚げ


鶏唐揚げ


豚の角煮



お寿司



いくら丼



海胆丼



ウニがとろけて最高でした!

別ればなし

2011-01-04 15:10:40 | 文学


藤堂志津子さんの「別ればなし」を正月早々読んだ。

主人公の千奈という女性は、同棲している高治がいるにも係わらず、同じ職場の杉岡と恋に落ちてしまう。

「嫌いになったわけじゃないの。この生活に飽きたのよ」。
そう千奈は言って高治と穏便に別れようと画策する。

最初好きになって高治のアパートに押しかけたのは千奈のほうだった。だからというわけではないが、男性を同時に両天秤にかけている自分が少々後ろめたいのかもしれない。

高治は35歳で一級建築士であり、オオサワ設計事務所の次期共同経営者のひとり。仕事もバリバリこなす前向きな男。
杉岡はかつてN商事会社の花形営業マンであったが、身内の相次ぐ死により、考え方が一変し営業助成部という閑職に自らすすんで志願したたそがれた40歳である。

千奈はなぜ杉岡がバリバリの営業本部から閑職に移ってしまったか、興味本位で杉岡に近づいていったのだが、次第に誠実で寂しげな彼に惹かれてしまう。
藤堂氏は作品なの中でこう表現している。
杉岡の陰翳のある人生観が、すこしずつ千奈にも浸透していたのだろうか。

彼女は、いつも新しい出会いのたびに、この人こそ、と思い決め、まっしぐらに相手に向かっていくのに、別の相手が登場すると、またしても同じように、この人こそ、と胸をときめかすのであった。

千奈と杉岡は結婚するべくお互いの足かせをはずそうと懸命になる。
杉岡の別居中の妻にも離婚を承諾してもらうが、彼は致命的なミスを犯してしまうのだ。

物語の後半では、千奈と高治、千奈と杉岡の妻、千奈と杉岡の会話が醜い罵り合いで終始する。
前半での貞淑で甲斐甲斐しい千奈のイメージがここで一変してしまうかもしれない。
全部ことを荒立てないでスムーズに運ぼうとする千奈だったが、躍起になればなるほど泥沼にずぶずぶと嵌ってしまい元に戻れなくなってしまうのだ。

女性というものはいくら別居中とはいえ、旦那に好きな人ができてしまうと、別な女性に渡したくないという気持ちに駆られてしまうのだろうか。
なぜ、杉岡は、妻の性格を知っていながら、今付き合っている女性・千奈のことを打ち明けてしまったのだろう。そこから歯車が噛み合わなくなってきた気がするのだが・・・