しゃぼん玉 作詞 野口雨情
しゃぼん玉飛んだ
屋根まで飛んだ
屋根まで飛んで
こわれて消えた
しゃぼん玉消えた
飛ばずに消えた
生まれてすぐに
こわれて消えた
風、風、吹くな
しゃぼん玉飛ばそ
誰しも小さい頃しゃぼん玉を飛ばして遊んだことだろう。
虹色の透明感を持つ球体は儚さの象徴でもある。
思いがけず大きなしゃぼん玉が作れそうになっても
必ず飛沫とともに潔く消えてしまう。
童謡「しゃぼん玉」の作詞者「野口雨情」は長女を八日目にして亡くした。
そのことから、『しゃぼん玉』は娘への鎮魂歌であるという説がある。
いたたまれない嘆きをこの歌に託したのであろうか。
亡くなった自分の子どもの代わりに日本中の子ども達がこの歌を歌ってくれることで
雨情は少し慰められたのではなかろうか。