僕の感性

詩、映画、古書、薀蓄などを感性の赴くまま紹介します。

僕と妻の1778の物語

2011-01-31 16:13:41 | 映画


土曜日に、「僕と妻の1778の物語」を観ました。

SF作家・眉村卓氏と悦子夫人の奇跡と感動の物語が映画化されたのです。
大好きな草なぎ剛君が主人公「サク」を演じ、奥さん節子には竹内結子が扮しました。

ある日サクは、外科医の松下(大杉漣)から、節子が大腸がんに冒されていると聞かされます。余命はあと一年。

大変大きな衝撃を受けつつも事実を胸にしまい込み、がん細胞を撃退できるような笑える小説を書くことを決意します。
毎日一遍、原稿用紙三枚以上書くことを自分に課します。

面白い小説を書き、それを節子に読んでもらい、笑った顔を見ることで、彼自身も心からの幸せを感じていくのでした。



その小説のひとつに「知識者」という作品があります。
その知識のあるロボットは、少年達のどんな質問にも夢のあるように答えてくれるのでした。

空はどうして青いの?


それは空には海があるからさ。だからたまにその水がこぼれて雨が降るんだよ__



サクはどんなにネタに困っても毎日作品を書き続けました。

友人から
「書き続けることで、節子が死に向かう現実から目を背けているだけではないか」と指摘されてもサクは毎日留まることを知らずペンを走らせたのです。

たぶんサクは、書き続けていればその間節子が生きてくれる・・・そう確信して自分に約束事を課したのではないでしょうか。

愛する人の死に直面したときに人は何を思い、何をなすことができるのでしょうか?












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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
感動の映画ですねー (まりも)
2011-01-31 23:59:40
草薙くんこの頃 大活躍ですねー
ただストーリーが愛する人の病での死って
ところが冬のサクラと似てるところが
なんとなくもったいない感じ

草薙くん見てると本当にこんなに
真っ直ぐな視線を自然に向けられる
心のきれいな人なんだな、、って
思います
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まりもさんへ (僕の感性)
2011-02-01 12:21:10
僕の生きる道もそんなテーマでしたね。
草なぎ君は笑っていても どこか寂しげで
憂いを帯びた表情の似合う人だと思います。
それだけに真摯に死と向かい合える
数少ない役者の一人です。

謎の転校生を書いた眉村卓さんの役を
とっても上手に演じておりました。
最初変人に思って遠巻きに見ていた
病院の患者さんや看護師さんたちが
毎日一作小説を書くというその信念を理解し
そのひたむきさに感銘を受けていくのです。

どこかむげにできない魅力が
彼には備わっているのですね。
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