僕の感性

詩、映画、古書、薀蓄などを感性の赴くまま紹介します。

夏目漱石 こゝろ

2011-04-06 18:21:25 | 文学
こころ (新潮文庫)
夏目 漱石
新潮社


夏目漱石の「こゝろ」は高校の教科書で馴染みが深い。

叔父に育てられた「先生」は両親の遺産を不正に使われていることを知りショックを受ける。

けれど下宿のお嬢さんを想う彼は友人Kの心情を知りつつも出し抜いてお嬢さんと結婚してしまう。
友情と恋愛の狭間で苦悶しつつも、結局友人を裏切ってしまう自分を叔父の不正と重ねて自分自身に失望してしまうのだ。

漱石の作品の中で「それから」と共に大好きな作品である。


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4 コメント

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その他の文庫本も。 (Masakani)
2011-04-07 00:05:00
同じ『こころ』でも、新潮文庫版であるところに年代を感じます。
昔は、文庫本といえば、新潮文庫というようなところが少なからず、あったように思いますが現在は、新書ほどではないにせよ、文庫本の種類も豊富です。
『こころ』も、岩波文庫、角川文庫、新潮文庫、ちくま文庫、集英社文庫、文春文庫と六種類ほどあります。まだ、他にもあるかも知れません。解説や漱石の年譜などを読み比べると結構、面白いものです。
夏川草介の『神様のカルテ2』の中で、信州の本庄病院に勤務する漱石かぶれの内科医栗原一止(いちと)が、「漱石の小説の中で最初に『こころ』を読み、それ以外の作品を読まないほど愚かなことはない。」というようなことを、言っています。確かに、そうかも知れません。そのとおりだとすると、現代の高校生には、愚か者が多数いるように思います。
長々とすみません。
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Masakaniさんへ (僕の感性)
2011-04-07 17:21:01
コメントありがとうございます
文庫によって年譜も多少違ってくるのでしょうね~
解説の違いも読み比べてみたいです。

最近、講談社文芸文庫の「足摺岬」を
購入しました。
ちょっと高いけれど、マニアックな作品が
揃っていて嬉しいです。

そうですね~
夢十夜とか行人とか三四郎なども読んでほしいです。
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感性さま、こんばんは (ポテト)
2011-04-07 18:17:46
こころ‥‥読み始めたら止まらなかったことを思い出しました。
夏目漱石の作品は 全く昔という感じがしない‥‥
邪道ですが 「坊ちゃん」を読むとストレス解消になります。あはh
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ポテトさんへ (僕の感性)
2011-04-08 14:58:52
ポテトさんも「こころ」好きですか!?
ドキドキして引き込まれますよね。

「坊ちゃん」ですか?
正義感溢れる主人公が
赤シャツに鉄拳制裁を加える場面に
溜飲が下がるのではないでしょうか。

私もストレス解消したい。
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