僕の感性

詩、映画、古書、薀蓄などを感性の赴くまま紹介します。

浅田次郎 憑神

2009-07-14 22:09:30 | Weblog


浅田次郎作の「憑神」を読み終わりました。この作品は、妻夫木聡君を主人公にすえて、映画にもなった時代小説です。主人公は貧乏御家人、別所彦四郎。
三巡稲荷に願をかけたのが運のつき、貧乏神、疫病神、死神らに追われる破目に陥ってしまうのです。
とことん運に見放されながらも、窮乏を脱しようと懸命に生きる姿は、抱腹絶倒にして感動の雨霰を保証します。

愛しい妻をさす箇所に、
「このまま地の果てまで搦(から)め取ってしまいたい」という表現がありました。いい表現です。


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