僕の感性

詩、映画、古書、薀蓄などを感性の赴くまま紹介します。

面映い

2011-04-23 15:23:27 | ことば
何年前の園遊会だったろうか、記憶に定かではないが、ある女性が天皇、皇后陛下にお褒めの言葉を頂き、とても恐縮していた。

その女性が誰だか忘れてしまったが、とても奥ゆかしい謙虚な方だった気がする。

そして返事の中に「面映い(おもはゆい)」という言葉を無理なく使っていた。

は顔のこと。

映いは照り輝き眩しいこと。

よって相手と顔を合わせるとまぶしく感じることから、「きまりが悪い」、「照れくさい」という意味になった。


類語に「まばゆい」があるが、「目映い」と表記する。

「まぶしい」、「きらびやかで美しい」という意味のほかに、「恥ずかしい」、「照れくさい」という意味もあるのだ。

「くすぐったい」と同義語に、「こそばゆい」がある。

これも「くすぐったい」のほかに、実力以上に評価されて、「きまりが悪い」という意味がある。

けれどこの言葉は、「こそ+映い」ではなく、「こそばゆい」で一つの単語なのだろうか。
山形では方言でくすぐったいことを「こちょみたい」と言う。

閑話休題(それはさておき)、会話の中で、「チョーハズい」とか言わずに、「面映いことでございます」とか言えば、相手の見る目も違ってくるのでは・・・


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2 コメント

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それはさておき、、 (まりも)
2011-04-23 23:35:21
チョーハズいをオモハユイって言ったら
「は??誰それ??」って言われそうですねー
こんなコメントでカタジケナイっっ(;^ω^A
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まりもさんへ (僕の感性)
2011-04-25 11:59:38
なるほど!
オモハユイとは、まるで人物名ですよね。

または、
「な~にそれ??」と
一笑に付されそうです
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