【古語の助動詞の活用は解りづらいので、ここに備忘録として】
助動詞 間違いやすい活用
られる られるは口語。文語は「らる}
らる 四段・ナ変・ラ変以外の未然形を受ける。他の場合は「る」
活用 活用例
未然形 られ 寄せられず
連用形 られ 寄せられけり
終止形 らる 寄せらる
連体形 らるる 寄せらるる物
已然形 らるれ 寄せらるれども
命令形 られよ 寄せられよ
れる れるは口語。文語は「る}
る 四段・ナ変・ラ変の未然形を受ける。他の場合は「らる」
活用 活用例
未然形 れ 思はれぬ
連用形 れ 思はれけり
終止形 る 思はる
連体形 るる 思はるるとき
已然形 るれ 思はるれども
命令形 れよ 思はれよ
ぬ 一 連用形について 完了・継続・強意
・完了 夢去りぬ
・動作の結果がなお残っている 花散りぬ
・陳述を強める ありぬべし
ぬ 二 未然形について 打ち消しの助動詞「ず」の連用形
・尽きせぬ命 行かぬ
き(過去回想の助動詞)は終止形・連体形・已然形のみに活用する。
未然 連用 終止 連体 已然 命令
ー ― き し しか ー
美しかりき・見しが・入りし・止みしかば
・助動詞「き」はカ変動詞には特殊な接続をする
引いて来し…これは終止形。「引いて来き」と、き音の重なりを避ける
終止形・連体形はきし・こし、已然形はきしか、こしかとなる
・「き」の連体形と已然形はサ変動詞には未然形に接続する。
旗印せし しるしせよの未然形「しるしせ」に接続 「旗じるししし」を避ける
×嫁しし子 ○嫁せし子 ×為ししとき ○為せしとき ×蔵しし書 ○蔵せし書
・助動詞テ・タリは終止形には付かず、連用形に付く
×咲くて ○咲きて ○咲いて イ音便
×惑ふて ○惑ひて ○惑うて ウ音便
×死ぬて ○死にて ○死んで 撥音便
×買ふて ○買ひて ○買つて 促音便
・「り」は四段の已然形・サ変の未然形につく
四段 ○咲けり ○吹けり ○消せり 已然形に付く
サ変 ○察せり ○命ぜり ○論ぜり 未然形に付く
下二段 ×初めり ○初めぬ 「り」は接続できないので「ぬ」など
送り仮名・他
・原則として名詞は仮名を送らず、動詞には送る。
但し例外が多数あり。季語の場合は歳時記に従い、それ以外は国語辞書に準拠。
飾(名詞)・飾り(動詞) 祭(名詞)・祭り(動詞)
・向かふ(動詞) 名詞の場合は、向かう・向う・川向かう
連体形の送り仮名の誤り 「る」を抜いてしまう誤り
×老ゆ父 ○老ゆる父 ×投ぐパン ○投ぐるパン
×生く母 ○生くる母 ×出づ月 ○出づる月 ×閉づ瞳 ○閉づる瞳
連体形の送り仮名の誤り 「ら」抜きの誤り
×見れる ○見られる ×食べれる ○食べられる
係り結び
係助詞によって強調された(係り)場合に、述部の最後尾要素が呼応して特定の活用形に決まる(結び)という文法規則。文意の強調や疑問の意味を持たせたりする。
係助詞 活用形
係り 結び 例
は → 終止形 雲は白き。紫。黒きもをかし
も → 終止形 雲は白き。紫。黒きもをかし
ぞ → 連体形 音ぞ聞こゆる・雪ぞ降りける
なむ → 連体形 みやつことなむいひける
や → 連体形 蓑・笠やある
こそ →已然形 夜こそ明くれ 今こそわかれめ
助動詞 間違いやすい活用
られる られるは口語。文語は「らる}
らる 四段・ナ変・ラ変以外の未然形を受ける。他の場合は「る」
活用 活用例
未然形 られ 寄せられず
連用形 られ 寄せられけり
終止形 らる 寄せらる
連体形 らるる 寄せらるる物
已然形 らるれ 寄せらるれども
命令形 られよ 寄せられよ
れる れるは口語。文語は「る}
る 四段・ナ変・ラ変の未然形を受ける。他の場合は「らる」
活用 活用例
未然形 れ 思はれぬ
連用形 れ 思はれけり
終止形 る 思はる
連体形 るる 思はるるとき
已然形 るれ 思はるれども
命令形 れよ 思はれよ
ぬ 一 連用形について 完了・継続・強意
・完了 夢去りぬ
・動作の結果がなお残っている 花散りぬ
・陳述を強める ありぬべし
ぬ 二 未然形について 打ち消しの助動詞「ず」の連用形
・尽きせぬ命 行かぬ
き(過去回想の助動詞)は終止形・連体形・已然形のみに活用する。
未然 連用 終止 連体 已然 命令
ー ― き し しか ー
美しかりき・見しが・入りし・止みしかば
・助動詞「き」はカ変動詞には特殊な接続をする
引いて来し…これは終止形。「引いて来き」と、き音の重なりを避ける
終止形・連体形はきし・こし、已然形はきしか、こしかとなる
・「き」の連体形と已然形はサ変動詞には未然形に接続する。
旗印せし しるしせよの未然形「しるしせ」に接続 「旗じるししし」を避ける
×嫁しし子 ○嫁せし子 ×為ししとき ○為せしとき ×蔵しし書 ○蔵せし書
・助動詞テ・タリは終止形には付かず、連用形に付く
×咲くて ○咲きて ○咲いて イ音便
×惑ふて ○惑ひて ○惑うて ウ音便
×死ぬて ○死にて ○死んで 撥音便
×買ふて ○買ひて ○買つて 促音便
・「り」は四段の已然形・サ変の未然形につく
四段 ○咲けり ○吹けり ○消せり 已然形に付く
サ変 ○察せり ○命ぜり ○論ぜり 未然形に付く
下二段 ×初めり ○初めぬ 「り」は接続できないので「ぬ」など
送り仮名・他
・原則として名詞は仮名を送らず、動詞には送る。
但し例外が多数あり。季語の場合は歳時記に従い、それ以外は国語辞書に準拠。
飾(名詞)・飾り(動詞) 祭(名詞)・祭り(動詞)
・向かふ(動詞) 名詞の場合は、向かう・向う・川向かう
連体形の送り仮名の誤り 「る」を抜いてしまう誤り
×老ゆ父 ○老ゆる父 ×投ぐパン ○投ぐるパン
×生く母 ○生くる母 ×出づ月 ○出づる月 ×閉づ瞳 ○閉づる瞳
連体形の送り仮名の誤り 「ら」抜きの誤り
×見れる ○見られる ×食べれる ○食べられる
係り結び
係助詞によって強調された(係り)場合に、述部の最後尾要素が呼応して特定の活用形に決まる(結び)という文法規則。文意の強調や疑問の意味を持たせたりする。
係助詞 活用形
係り 結び 例
は → 終止形 雲は白き。紫。黒きもをかし
も → 終止形 雲は白き。紫。黒きもをかし
ぞ → 連体形 音ぞ聞こゆる・雪ぞ降りける
なむ → 連体形 みやつことなむいひける
や → 連体形 蓑・笠やある
こそ →已然形 夜こそ明くれ 今こそわかれめ