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新型肺炎 重症化リスクある人たち、どう守る? 求められる感染予防対策の徹底

2020-03-09 09:39:47 | Weblog
感染が拡大する新型コロナウイルス。対策が急務となっているのは、高齢者のほか、さまざまな病気の原因になる基礎疾患を抱えていたり、透析を行っていたりするなど重症化リスクが指摘されている人たちへの対応だ。「このまま過ぎ去ってくれれば」「早く検査キットが普及してほしい」。高齢者施設や医療機関では、感染防止策を徹底しつつも不安は尽きない。
 「糖尿病などの基礎疾患がある方や透析を受けている方は、発熱などの風邪症状が2日程度続いた場合には相談してほしい」。加藤勝信厚生労働相は17日の記者会見で、各地に設置した「帰国者・接触者相談センター」への相談の目安についてこう述べた。
 厚労省が重症化しやすいとしたのは、高齢者▽糖尿病、心不全、呼吸器疾患の基礎疾患がある▽透析患者▽免疫抑制剤や抗がん剤を服用している-といった人たち。要因は明確ではないが、中国で重症化する傾向があるのは、糖尿病や高血圧、心臓病などの持病がある人や高齢者とされる。
 千葉県市原市の「軽費老人ホーム渓泉荘」では、無料通信アプリ「LINE(ライン)」で、厚労省や関係機関からのウイルスに関する通達などについて逐一、職員間で情報共有しているという。吉川富貴子施設長は「インフルエンザと同じように手洗い、うがいを徹底し、過度に怖がらないようにしている。このまま過ぎ去ってくれればと祈っている」と話す。

国内で感染が確認されて以降、各地の医療機関は神経をとがらせており、りんくう総合医療センターの夜間救急には、患者だけでなく他の医療機関からも問い合わせが相次いでいる。
 倭氏は「インフルエンザほど市中に蔓延(まんえん)している状況ではなく、感染しても8割ほどは軽症で安静にしていれば回復する」と指摘。ただ受診時にほかの重症化しやすい患者に移す恐れもあり、「受診前に相談センターの指示に従ってほしい」と冷静な対応を呼びかける。
 重症化が懸念される持病がある患者らが通院する各医療機関でも、医師や患者への院内感染を防ぐ対策をとっている。堺市内の病院院長は「待合室での感染を防ぐには細心の注意が必要。感染リスクのある患者については来院時間をずらしたり、別室で診察する必要がある」と話す。
 東京都墨田区の「ファミリークリニックひきふね」の梅舟仰胤(ぎょうたね)院長は「これまでも対策は行ってきたが、こまめな手洗いや、トイレまわり、手すりなどのアルコール消毒をいつも以上に徹底している」とし、「早くインフルエンザのように検査キットが普及してほしい。一般の病院は診断がつかないと何もできない」ともどかしそうに話した。


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