うさたろうの 気儘なフランス散歩

2年の予定が丸7年。赤貧学生としてのフランス生活にも終止符。約4年8ヶ月続けてきた日記、改め、気儘なフランス散歩…

昨日、疲れた原因

2009-06-19 03:38:36 | フランス(システム・制度)
昨晩は、また更新おサボり…。

10:30近くに帰宅して、やる気なさなさモードで、ご飯を作っている途中。
電話がかかってきて。
…こちらから用事もあった友達だったので、つい長話。
お夕飯は11:30になり。

すっかり疲れていたこともあって、おサボりしちゃいました。



何しろね。
昨日は気持ち的に疲れていたのです!
って。
ポリポリ、例によって、そんな大袈裟なことじゃないんだけど。
私にとっては、「事件!」。




何があったかっていうと。
…先ずは、前段。




最近、よくブログにも自転車のことを書いているように。
私は、自転車が好きです。
といっても、スポーツというようなものではなく、ただ、乗って街を散策するのが好き。
…いつか書いたと思うのですが。
こちらに来る前は、一時、3台も持っていたりしました。
2台がマウンテンバイク、そして1台が電動自転車。

まぁ、その頃は貧乏じゃなかったので、好きなものを好きなときに買っていた、から。というのもありますが。
自転車は、特に好きなものの1つだったんだと思います。



だもんだから。
こちらに来てすぐ、最初に住んだ街で自転車を買いました。

ところが。
暫くして気づく。
フランスでは、自転車は車扱い。
日本のように、歩行者扱いじゃないから、一通の不便さに泣き…。
あまり乗らないで、月日が経ちました。
でも。
結局、いつしか、通りを覚えたところだけは、気楽に走れるようになり。
それなりに、楽しんでいたのでした。


それが。
パリに引っ越して数日、家の近くで、鍵をかけていたにも関わらず。
自転車を盗まれました。
…ブログにも書いたと思います。
結構ショックでしたし。
パリだったら、もう必要ないかな、と思ったんだけど。


やっぱり、欲しくて、つい買ってしまいました。



ところが。
あまり乗らなかったんですね…。

一番の理由は、道が判らない。
何しろ一通で、迷う。

それに。
車の運転が怖い…。




そぉんないろいろな下地はあって、自転車に乗る機会もそれほどないのが実情です。



なのに。
最近、Velib(パリ市・公共自転車システム)にも、契約をしてしまっておりました。

だって。
年間たった29€(だったと思う。。。)で、自転車が24時間いつでも使える。
何しろ、雨が降って来た場合、とか、坂道が大変な所でも、自分の自転車だったら、なんとしても乗って、そして帰って来ないといけない。
つまり。
何処でも乗り捨てられる魅力、というのが大きかったわけです。

それに。
このとこ、パリの至る所に、このVelibの駐輪場があって。
本当に便利になった気がした、のであります。




そして。
折角、契約をしたならチョコチョコ使おうと。
最近は、駅でいうと2駅くらいありそうな距離に使うことにしました。
何しろ、お天気もいいし、ね。
道も大分覚えたし。







で。
…長い前置きは終わりにして、本題です。


昨夕も、家から2駅離れた所に問い合わせに行くことがあって。
早めに、研究室からは帰宅。
夕方のバイト前に、ひとっ走り、と思い、家から一番近いVelibの駐輪場へ行きました。

で。
私は、1年契約だし、地下鉄の定期で契約確認が出来るので、借りる時は、自転車が1台ずつ繋がれている個々の機械で、操作が出来ます。


ところが。
いつも上手くいくはずなのに、何度やっても契約確認ができない状態になる。

おかしいなぁ、と思いつつ、1箇所に1台設置されている中央操作版で、再度試そうとしました。


すると…ですね。

画面に、私の最近の利用履歴が表示されるのですが。
昨日の午前中、「5時間40分も使用」し、今現在「35€の支払い残高」と表示されるじゃないですか。


もう、吃驚り!
なんてもんじゃありません。


Velibは、契約していたら、最初の30分は無料なので。
私は、これまで、どんなに長くても30分は乗ったことはない。

そもそも、Velibを使う時は、思いつきの時のみ。
本当に短い距離しか乗るつもりはない。(←自転車がとても重くて、それほど快適とはいえないから、長距離は自分の自転車)

それが。
支払うべき積算時間が7時間以上になっている…。



つまり。
そのせいで、支払わない限り、自転車を使えないようになってしまったんですね。





それにしても、驚いた私。
ありえない!!!

用事に向かうのは諦め、すぐさま家に戻りました。
で。
問い合わせ先に電話をしてみるも。
回線がいっぱいで、全く繋がらない。

インターネットで、全てが出来る、という触れ込みでもあるので、それじゃあインターネットで連絡をとろうと思っても。
書式が一定化していて。
それ以外の問い合わせは、電話でしろ、との指示。


本当に!
融通が利かないサービスです。。。。。


結局、電話をかけるしかない、ということが判り。
それから、何度もかけなおす。

その度に、相談員に繋がるために、同じアナウンスを聞かされ、同じ操作を繰り返させられ。
最終的に「今は回線がいっぱいだから、後でかけなおせ」アナウンス。

もう、本当に、フランスらしさ、をまた味合わされました…。




でも。
漸く、諦めずにかけなおしたのが効を奏し、「4分後くらいには相談員につながるからこのまま待て」というアナウンスに辿りつきました。

電話をスピーカー機能にして、待つこと暫し。


やっとの思いで、生の声「ボンジュール」をきくことが出来ました。



とにかく、その人に、今の私の状況を伝え、「私は今朝確かに自転車を使ったけれど、たった5分で返した」と説明。(家から暫く行ったところで借り、研究室の前で降りた。本当にモノの五分。)



電話口の男性は、
「調べるから待ってて」と言い残し、また暫く、私は電話口に取り残されました。


で。
色々調べて、再び電話口に出てきた彼曰く、
その時間帯に、私が使った駐輪場では一切問題が起こってないことになっている。
だから、私が言っていることは、受け入れられない。と。



私は驚いて、言い張りました。
「絶対にありえない!私は、今朝、確かに○○で自転車を借り、でも、凡そ5分後には△△で降りた。ちゃんと、機械が自転車を受け止めたサインも確かめた。」






相談にのってくれた男性は、とてもいい人でした。
私の慌てようから、本当のことを言っていると信じてくれたのでしょう。
「僕が出来ることは、今日の乗車はなかったことにすることだ。その代わり、手当てをして、それが反映されるここ1日、2日は自転車は使えないよ。」と。

あぁ、勿論結構ですとも!
心から、お礼を言って電話を切りました。





…それにしても。
腑に落ちない。

そう。
お金を請求されるのが怖いばっかりに、使い始めてからこのかた、使い終わった時の確認は、一度だってしなかったことはない。と言い切れる。
(確認したら、数秒後に信号が音とともに知らせてくれる)


ということは、その機械が上手く機能していなかった、ってこと?!
だとしたら、今後もありえる、ってことなの?





…自分で自転車を持っているのに、こんなシステムを使ってみよう、と思った私がいけなかったのかな。
と思ったり。
とにかく、今後、使った時には、すぐに後で確認するようにしよう、と思ったのでした。

そ。
昨日は、たまたま2回使おうと思ったから、すぐに判って、連絡できたから、よかったんだと思う、から。




それにしても。
この小さな一騒動で、昨日はすっかり時間も使い、疲れてしまったのでありました…。。。。。

「小さな事件は、なんでもない日常で、すぐに起きるもの。。。」フランスで、よく思わさせることの1つです。

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2 コメント

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おフランスですね (pfaelzerwein)
2009-06-19 05:29:08
典型的なおフランスですね。システムは新機軸で優れていても実際は機能していない。

マウンテンバイクは乗った事はないのですが、どんな感じですか?電動のそれを探しているのですがあまり種類は無いようです。

私も車が怖くて此方では乗っていません。
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Unknown (うさ)
2009-06-20 17:37:54
こんにちは、pfaelzerweinさん!

ね、そうでしょ?いかにもフランス。
すっかり慣れているつもりだけど、こうして自分の生活リズムが崩されるのが、参ります。

マウンテンバイクは、やっぱり道路が悪くても走りやすいのがいいのかしら。
…電動自転車は、でもお勧めしませんよ!
(私が持っていたのは、日本で商品として出たばっかりのもので、ママチャリ系のでしたが。)
何しろね、人間の動きに反するのです。
例えば、日本だと横断歩道とかって、歩行者がいるし、スピード落としますよね。
すると、漕ぐ力がなくなったのかと判断されるのか、いきなりスピードが上がったりするのです。
…癖に慣れるまで、本当に違和感がありました。

ドイツは、フランスと違って、皆、ちゃんとしたマナーで車を運転していそうですが。
スピードがすごいですものねぇ。
車と一緒じゃ、自転車は、確かに怖そうです。
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