ウルトラ解釈ブログ作戦

ウルトラシリーズについて色々語るブログ。

『ウルトラマンZ』第19話「最後の勇者」

2020-10-31 13:51:19 | ウルトラ全般
今回もオールドファン必見のエピソード。
まずバラバの登場が嬉しいですね。
殺し屋超獣という肩書も凄い。
蝶獣という別名もどこかで見た記憶があるのですが、
昔のことなので忘れました。
エースキラーの陰に隠れて目立ちませんでしたが、
一応エースを倒した超獣なんですよね。

今回のバラバはヤプールと一体の存在として現れます。
バキシムと同じパターンですね。
少年が巨大化してくれたりしたらもっと嬉しかったのですが
それではバラバじゃなくなるので仕方ないか。
さすがに放射能の雨は今回はありませんでした。
そもそもあまり意味ありませんでしたし。

バラバの前座にベムスター登場。
前回もパゴスが出てきたり、今回も2体。
よく怪獣が出てくる世界だ。
昭和より危険かも。
その割に慣れてしまったのか、割れた空の写真を撮りまくる
一般人たち。
コロナ禍でもマスクをしない人もいますし、恐怖感覚というか
現実感覚失ってる現代人って多分多いんでしょうね。
私のようにネットや特撮の世界に逃避してる人間もいますしw

ベムスターの腹がどんどんグレイドアップしていく気がしますが
これは単なるCGの進化でしょう。
ただし、ウィンダムの腕が飲み込まれるシーンはなかなかグロかったです。
今回はメインの戦闘シーンはCG使いまくりでしたが、街の被害とかは
ミニチュアと合成で円谷の技が見られましたね。
カメラ小僧というか、撮り獣というのか、よくわからん連中の合成に
力を入れるのが円谷のこだわりでしょうか?

エースのメダルが光るときの音はオールドファンならお馴染み
ウルトラリングが光る音です。
あと、Zへの変身ができないというシーンはやはりエースのヒッポリト編を
思い出しますね。
「Zに変身してはいけない」という声が聞こえてきそうでした。
空が割れる演出についてはウルトラファンの間ではすっかりおなじみなので
若い人でも知ってるのではないでしょうか?
子どもの時見たときは本当に驚きました。
正直空と異次元が繋がってるとか理解できませんでしたけどね。

エースの登場シーンはOPのアバンの音楽。
意外なところを使ってきました。
因みに最近エースのOPは1話の「宇宙のエース」バージョンに統一されてますが、
個人的には「ぼくらのエース」バージョンの方が子供の頃から馴染がありますので、
そちらを使って欲しいです(それがオリジナルですし)。
エースの声はもうかなりお歳と思われる高峰氏が当てておられます。
個人的には変身後は納谷さん一択なのですが、もう亡くなられてるので
次点としては高峰さんしかいないでしょう。
いつまでもエースを引き受けてくださるのは嬉しいところです。
しかしさすがに声は老けましたね。

今回エースは技名を連呼して戦います。
これについては違和感ある人もいたようですが、元々ウルトラナイフとか
技名を言っていたので、私はそんなに違和感ありませんでした。
それよりも技の豊富さの方が驚きますね。
さすがにバーチカルギロチンで内臓ドバァは無理でしょうけど。
戦闘シーンはCGを使ってかなりスピーディな戦いを見せていました。
ただ、エネルギーが全然減らないのは不思議でしたが。
宇宙でたっぷり充電してきたから満タンだったのでしょうか?

過去の名言が使われるのはいつものパターン。
ただ、これも毎回やってるとサービス過剰感がします。
希にやるから感動できるというのもありますからね。
エースがZに授けるのはスペースQではなくスペースZ。
そもそもQがよくわかりませんが(エースならAじゃないのか?)
ZだからスペースZというのは説得力あります。
バラバを倒して2人が語らうシーン。
急に夕暮れになってるのは、エース最終回のオマージュですね。

Zの名付け親がエースというのは、A to Zということで納得。
まさかこれが最後のウルトラマンてことにはならないでしょうが、
怪獣がいなくなるとウルトラマンも不要になり困ったことになります。

『ウルトラマンZ』第18話「2020年の再挑戦」

2020-10-31 10:46:03 | ウルトラ全般
ウルトラQをレビューして、これをレビューしないわけにはいきません。
タイトルからして歴史の重みを感じさせる作品。
ウルトラQの制作者たちもこんな日が来るとは夢にも思わなかったでしょうねw
まだご存命の関係者もおられますので、また感想を聞いてみたいものです。

ストーリーについてはQの時もそうでしたが、やや強引。
でも、この緩さがウルトラのいいところでもあるんですよね。
大人も子供もストーリーにスッと入っていくことができます。
正直最後のケムール人とかおりの分離はかなり無理があるのですが
死人が簡単に生き返るウルトラの世界観では無問題。
分離されたかおりがちゃんと服を着てるとか、そんなのはどうでも
いいんです(笑)。
とても後味のいいラストに、ウルトラQとの違いも感じました。

かおり役の女優は見たことありませんでしたが、宇田川かをりさん。
奇しくも宇田川刑事と同じ。
転送された宇田川刑事が戻ってきたと勘違いさせられそうですが、
監督によると単なる偶然の一致とのことです。

あと観覧車はミニチュア合成とのこと。
CGと違ってミニチュアだと本物と見分けつきませんね。
パゴスが暴れるシーンなどでも円谷のミニチュアワークは健在でした。
相変わらず職人の技が光ります。
因みにwikiによるとパゴスが登場したのはウルトラQでケムール人と
ガラモンとパゴスが戦う回が構想されており、その関連のようです。
マニアックすぎるw。

54年前との違いは、SNSとか警備カメラで人間の消える映像が
しっかり残ってるところでしょうか。
また怪獣が消えることにより、主人公たちが必然的に目撃するという
展開も上手いです。
しかし、あんな派手なことやるから、すぐ捕まるんだよ(笑)。
一応理由はヘビクラ隊長が説明してましたけどね。

54年前との共通点はあの走り方。
でも、古谷氏の方がもう少し大跳びだったような気もします。
あと、観覧車のBGMですね。
ただし、夜景の中Zと戦うシーンは実相寺作品を思い出しました。
日常と非日常の混在というのは実相寺氏が好んだ映像。
この辺りにも先人に対するリスペクトが感じられます。

ケムール人は自らの老いを食い止めるため地球人を狙いますが、
結局54年前の挑戦は成功だったのでしょうか?
宇田川刑事やかおりを誘拐できたのですから、まずまず成功だった
気もします。
同じ設定のワイルド星人はアマギ隊員(ケムール人の中の人w)と
セブンに阻止されてましたが、ケムール人の方は54年間鳴りを
潜めていたということは成功だったのでしょう。

いや、待てよ。
元々ケムール人は2020年にいたのだから、失敗してすぐに
2020年の地球人に目を付けたのかもしれませんね。
なんかよくわからなくなってきました。
そもそもなんで54年前の地球人を狙ったのでしょうか?
2020年の人間は手ごわすぎるから、過去に遡ったのでしょうか?
確かにストレイジみたいな組織がウィンダムとかキングジョー
操ってるんですから、当時の警察官だけの時代とは全然違いますしね。
おまけにウルトラマンまでいます。

ただ、本話のケムール人は地球のことはあまり知らないようでした。
かおりもストレイジのこと知りませんでしたし。
一方、ウルトラマンのことはさすがに知ってるみたいでした。
二代目ケムール人がメフィラス星人の三下で出演したことありますし
情報は入っていたのでしょう。
どうせならウルトラマンが来る以前の時代に行けばいいのに。
あの時の失敗で過去に行けなくなったとかでしょうか?

敵宇宙人あるあるですが、大抵の宇宙人は一人で地球にやってきます。
ゴーバスのエンターさんが提案してたように、どうせなら集団で来れば
いいと思いますが、この辺りは以前解釈したように、星人の中の
ゴロツキがやってくると考えるのがよさそうです。
若しくは皆各々別の星に征服に行ってるとか。
サイヤ人のように生き残りが僅かという可能性もあります。
ガミラスのように、以下略。
その割にいつも我々といいますが。
他の星人から見たら、勝手にうちの星を代表するなよってところかも
しれません(笑)。

ラストでかおりが記憶喪失の振りをするのは、ハルキがウルトラマンで
あると知ってしまったから。
一般人に正体がバレる展開というのも珍しいですね。
しかし54年前から連れ去られたかおりがこの後どうやって生きていくのか
というのは難しい問題です。
もうハルキと一緒になるしかないように見えますけどね。

最後にZ全般について。
過去怪獣や宇宙人の再登場がやたら多い。
この辺りはやり過ぎなければ問題ないでしょう。
そもそも昔の怪獣や宇宙人を新しい視聴者である子供たちは知らないわけですし
大人も子供も楽しめるという点では一番手っ取り早い方法ですから。
これも歴史の重みがなせる技ですね。
女性隊員が多い。
この点についてはかわいければいいです(笑)。

戦うときにやたらアイテムが出てくる。
これも商業的には仕方ないですね。
ただ、ここは私は一番不満です。
昭和のシンプルな戦い方が一番良かったと思います。
ウルトラマンと主人公が対話するのも、戦隊ぽくてイマイチですね。
ウルトラマンGみたいな感じだと、それほど違和感ないのですが。
この点は憑依型と変身型で違うので一概には言えませんけどね。

とはいえ、全般的には面白いです。
ファンタジックな展開や映像が多いのもウルトラの特徴。
商売っ気が強くなってきたとはいえ、まだまだ戦隊ほど露骨では
ありませんし、こうやってウルトラが続いてくれるだけで嬉しいです。
ウルトラの強みはそれこそ54年の歴史が今でも縦線で繋がってるところ。
人間側のドラマが不連続でもウルトラマンという存在だけで世界観が
統一されるというのは素晴らしいです。
何万年も生きるウルトラ一族だからこそ可能な設定です。
戦隊やライダーに負けずにまだまだ続けて欲しいものです。

次回はエース兄さんが登場!
ではでは。

特命戦隊ゴーバスターズ 第03話&04話

2020-10-31 00:41:22 | その他特撮
第3話は敵の設定の紹介編。
と言っても冒頭だけですが、エンターさんが「それやっちゃあ、特撮として身も蓋もないだろ」的な
作戦を提案しますが、メサイア様はあっさり没(笑)。
やむなく表世界(極道みたいだがw)に来てローリー寺西風な医者に変装。
元々デジタルな存在なので神出鬼没。
エネトロンを盗まなかったら存在を探知するのは不可能です。
ただ、エネトロンがないとメタロイドが作れないから、上手くできた設定です。
そりゃ、物語の都合に合わせて設定作ってるから当たり前なんですが、最近の特撮は設定が細かいですね。
正直私の解釈よりもはるか上を行ってると思います。
昔の作品は緩くてよかった(笑)。

ヨーコを子ども扱いするヒロム。
確かにヒロムが悪いですが、仕返しに「ニワトリ」なんて言うから、子供って言われるんですよ(笑)。
敵が近くにいたらどうするんだよと。
まあ、結果的には二人協力して敵を倒して予定調和に収まるのですが、今回もフラグ立ちまくりなんですけどね。
一方お兄さんであるリュウジはなんとかチームをまとめようとします。
ヒロムが遅れて加入したことにより、初期はチームワークから作っていかないといけないので大変ですね。
まあ、戦隊にはよくあるパターンですが。

メガゾードの転送時間がランダムというのは面白い設定ですね。
どんな状況でもルーチンを頑なに守ったライブマンとは大違いです。
そもそも敵怪人の巨大化じゃないところが新しい。
複雑な経路を辿ると計算が難しいというのは芸が細かい。
ところでオペレーターの2人は地味ですが、バスターズの3人と合わせて一応5人にはなってるんですね。
エンディングを見て、あの2人もバスターズの一員なのだと理解しました。
ただ、オペレーター2人は少なすぎだろ。
深夜も働かないといけないし、休みとか取れるのか?
バスターズの3人は特殊能力あるから代わりはいないが、オペレーターなら他にもいるはずだが。
まあ、その辺りはお約束なのでスルーすることにしよう。

4話はバスターズが戦う意味を問う重い話。
亜空間に転送された人たちの救出は不可能と判断している上層部と無事を信じるバスターズたち。
おまけに黒木司令官はバスターズを囮に使う。
エンターの陽動作戦を逆手に取って、バスターズを陽動作戦に使う司令官の冷酷さ。
重いというよりはシビアな話ですね。
しかし、設定が難しすぎて、絶対子供は理解できないと思うぞ。
かく言う私もwikipediaを読んで、視聴当時よくわかってなかったところを補ってます。

ただ、黒木の作戦自体は亜空間に囚われたヒロムの父親たちを救出するための作戦でもあるので
ヒロムは納得してました。
身内に被害者がいないリュウジ、親の顔もよく覚えていないヨーコと違い、ヒロムは両親のことを
よく覚えているので、背負ってるものが一番重いです。
黒木も仲間が全員捕まった上に自分だけ助かったことから、こちらも異常に重い使命感を負っているので
ヒロムとは通じるところがあるようです。
2人にしかわからない思いというのが伝わるいい話でしたね。

ゴーバスはゴーカイの後ということもあり王道外しを敢えてやってます。
確かに普通の路線でやってしまうと、ゴーカイに見劣りしてしまうでしょう。
ただ、子供には少し難しいかもしれません。
そういう意味では視聴対象は若干高めかもしれませんね。
今回の配信で子供の頃何となく見てた人たちがゴーバスの面白さに気付いてくれるといいですね。

ではでは。

『ウルトラQ』第19話 「2020年の挑戦」

2020-10-28 19:03:33 | ウルトラ全般
https://www.youtube.com/watch?v=_aimDL2-1Xk

ウルトラマンZ特別応援配信は当然「2020年の挑戦」。
この話というかウルトラQはやはり白黒の方が怖さが増します。
闇に光るケムール人の目は不気味そのものですね。

見ればわかると思いますが、本話ではウルトラマンのムラマツキャップこと
小林昭二氏が出演しています。
当時36歳。
貫禄ありすぎ(笑)。
佐原さんの方が若く見えるためタメ口なのが意外性ありましたが、
実年齢も2歳しか変わらないのなら、同期と言ってもいいくらいですね。
しかし佐原氏は今年88歳でご存命というのが凄い。
小林さんはもう少し長生きしていただきたかったですね。

本話は主演の佐原氏があっさりケムール人に捕まるので、フジ隊員こと
江戸川由利子こと桜井浩子女史が中心でした。
活躍したのは一平の方なんですがね。
もう一人のゲスト主役は柳谷寛氏演じる宇田川刑事。
よぼよぼの年寄りと由利子に言われてしまいますが、意外と腕利きで
ケムール人を撃ち落としたりもします。
ただ、最後に本当に消えるところはちょっと驚きました。
ああいう前振りだと消えないものなのですが、ある意味気の毒な
終わり方です。

もう一人注目のゲストはこちらも言わずもがな、ケムール人の中に入ってる
古谷敏氏。
ウルトラマンのスーツアクターおよびセブンのアマギ隊員として有名ですね。
そのスタイルに惚れ込んだ成田氏に口説かれウルトラマンの中に入ったとのこと。
そういう出会いが運命を変えていくんですね。

因みにケムール人の笑い声はバルタンと一緒。
と言うか、もうどこがオリジナルかわからないくらい使いまわされてますね。
私が見たところではマタンゴが一番古いようですが、それ以前があるのかは
わかりません。
さらに因みに着ぐるみはゼットン星人に使いまわされてます。
まあ、どうでもいい話ばかりですが(笑)。

楽屋裏はそれくらいにして本編の感想。
冒頭人が消えるシーンで高飛び込みが出てくるのが意外でした。
この頃からあったんですね。
本話の由利子は電話でデスクに怒ったり、目の前で人が消えて悲鳴を上げたり、
気絶したり、怖がって刑事に抱き着いたり、刑事の話を聞いて気を失ったり
まさに八面六臂の大活躍でした。
しかし由利子に抱き着かれる刑事は役得ですね。

由利子が消えて遊園地に移動するシーンは正直場面転換についていけませんでした。
万城目がケムール人に変身したり、この辺はひたすらシュール。
因みに耳がぴくぴく動くのは特撮かと思いきや、佐原氏の特技なんですね。
何でもCGに頼る昨今、もっと人間の芸も磨くべきです(意味不明w)。
CGといえば、落下したケムール人が巨大化するシーンの特撮が凄い。
T2のT-1000かと思いました(笑)。
まさにこの頃の円谷は世界最先端を行ってましたね。

しかし巨大化したケムール人なんてどうやって倒すんだよと思ったら、
東京タワーからの怪光線で倒してしまいます。
Kミニオードから出るXチャンネル光波とのことですが、やや唐突な展開。
これも「2020年の挑戦」で予言されてたんでしょうか?
ただ、結局神田博士は登場せず、キチガイ扱いのまま終わってしまいました。
この後名誉回復がなされていればいいですね。
最後、万城目たちは助かりますが、この辺の原理もよくわかりません。
魔怪獣を倒せば幻夢界が消えるのと同じ原理でしょうか?

本話の監督はウルトラマンを支えた飯島氏。
脚本はウルトラマンのメインライター金城氏。
ウルトラマンでは比較的明るい作風の多い金城氏ですが、こういう話も
書けるんですね。
さすがです。
飯島監督は役者が視聴者に話しかける演出をこの頃から使ってます。
ラストのシーンはどこかで見た記憶がしたのですが、バルタン星人編の
イデ隊員ですね。
ただ、本当に消えるのは意外でしたが。

本話はSFとホラーが上手くミックスされており、今見ても十分面白いし怖い。
万城目が飛行機内で消えた後、誰が飛行機を操縦するんだと思ってたら
普通に天野は帰還してるし、場面展開が激しいのは気になりましたが、
おそらく尺の都合でしょう。
ただ、今だとあの展開は天野が偽物とかになるんですけどね。
実は天野がケムール人という展開もありかなと思って見てましたが、
後のムラマツキャップが怪人じゃまずいか。
といっても後のウルトラマンが怪人なんですけどね(笑)。
とにかく、久々に見ましたがとても楽しく見れました。
やはり円谷は今も昔も偉大です。

ではでは。

ウルトラマンマックス 第16話「わたしはだあれ?」

2020-10-25 20:13:11 | ウルトラ全般
https://www.youtube.com/watch?v=SXQmdGX5eXU&t=5s

「第三番惑星の奇跡」と同じスタッフで作られた本話。
完全にギャグ回ですが、私はむしろ前回に続いての最強クラスの
敵との戦いの方に気を取られてました。
一体どうやって倒すのか?
本放送で見たはずなのですが、倒し方を忘れてましたね。
で、意外と根性論で倒してるんですね。
これが前回との違いか。
まあ、ギャグ回なので許されると思います。

本話を見て真っ先に思い出すのはやはり新マンのヤメタランス回。
ウルトラマンに病気が伝染して怠けものになりかけるのですが、
ウルトラマンが記憶喪失になるという点、やはり似てますね。
ただ、個人的にはあちらの方が笑えたかな。
あちらは怠け者の少年が一人だけ逆に真面目になるところに
社会風刺がよく利いてました。
さすが、金八先生を生み出した小山内先生。

と言っても、この話が面白いのには変わりありません。
特にマックスがあれだけピンチになったのは他にないのでは。
私はそういう強敵怪獣という目線で見てしまうので、本話は
結構ハラハラドキドキで見てました。
そして本話では当然ながらアンドロイドのエリーが主役になります。
ゼットンの娘のときも書きましたが、アンドロイドが一人(一体?)
いるだけで、防衛隊の戦力もかなりアップしますね。
惜しむらくは、自ら出撃して戦えないところですが、エリーが
戦死したら大変なので、そのプログラムは入ってないのでしょう。
ただ、もう少し本体を動かしたり、本体から攻撃できるように
しておけばよかったのにとは思いました。

エリーはネクサスで言うところのイラストレーター(この呼称好きじゃないんですよね)
の役割も担ってるので、徹頭徹尾、怪獣と戦います。
アンドロイドの隊員というと80のアンドロイドエミ隊員が思い出されますが(笑)
あれはちょい役なので、レギュラーに加わったのは意外と初めてではないでしょうか?
しかも元アイドルのかわい子ちゃんにこの役をやらせるというのはなかなかの
英断だと思います。
そしてその難しい役にきっちり答えた満島ひかり。
後に演技派女優としてブレイクするのも納得ですね。
三池監督と脚本のNAKAMURA氏はマックスにスポット参戦なのに、
この設定を使い切るところはさすがです。
アンドロイドが切れたり、涙流したり、ちょっとありえないのですが、
そういう人間らしさもプログラムされていた、若しくは学習したということで
脳内補完しておきましょう。

しかし本話のテーマとなっている物忘れというのは、アラフィフの私には
身につまされます。
書いてる今も一瞬、「カイト」の名前が出て来なくて焦りましたし(笑)。
固有名詞、機械の操作方法、この辺りから忘れて行くのは滅茶苦茶リアルですね。
変身方法なんか、つい最近覚えた知識なので、真っ先に忘れてしまうのは仕方ありません。
最終的に偶然変身できるのは笑いましたね。
しかも寛いでるし(笑)。
ただ、「命」とか、記憶が消えていく状態でそんなこと思いつくかよと
思いましたが。

これはお約束なので突っ込んでも仕方ありませんが、今回のマックスは
10分以上戦ってました。
この辺は面白けりゃいいってことで。
必殺技は結局全部忘れてましたが、一応必殺技があることは覚えてるんですね。
ただ、ちょっと難しく考えすぎたのが敗因でした(笑)。
最後はエリーの説得で無我夢中に適当な技を繰り出します。
アンドロイドに諭されて根性出して逆転というのは新しいです。
しかもよくわからない技ながらかなり威力がありましたし。
因みに宇宙化け猫たちが倒されたら皆元に戻りましたが、記憶が混乱中の出来事は
どこまで覚えてるのでしょうか?
かなり断片的になってる気もします。

最後コバ隊員が海産物塗れで帰還しますが、美味しい役どころでしたね。
しかし、どう見ても脱出に失敗してそのまま海中に落下してたのに、
よく生きてたものです。
この辺りは新マンのフェミゴン回の郷たちのように、ギャグということで許しましょう。
あと、小ネタとしてはトミオカ長官がカレーを高く掲げるシーンがありますが、
ファンとしては絶対スプーンを掲げるはずだと思ったので、逆を突かれました(笑)。
その他演出面ですが、カイトが目をぴくぴくさせるアップとか、エリーの怖い顔の
アップとか、三池監督らしい細かい演出も光りましたね。
前回の感動回とは違う、ギャグ回の演出をちゃんとできるところがさすがだと思います。

DASHの面々が自分たちの使命だけは覚えていて、よせばいいのに出撃しようと
するのは、それだけ彼らの使命感が強いということ。
でも、飛行機の操作が分からない状態で出て行っても危険なだけだと思いますが。
あと、今回は戦闘機が高速移動したり高速回転したり、何気に高性能なのがわかりました。
しかし基地もボロボロだし、修理が大変だったと思われます。

今回地球にやってきた宇宙化け猫たちは結局何物だったのか。
これは前回と同じで、単なる招かれざる客というところでしょうね。
ある意味地球に落下して恐らく無意識に忘却電波を出していただけなのに倒され
不憫でした。
宇宙化け猫側からしたら正当防衛的なところもあったのに。
それ言い出したら全ての怪獣を倒せなくなりますけど。
しかし前回はイフそのものが最強だったのに対して、今回は人間とマックスを
弱体化させて相対的に最強になるという、違う切り口の強敵を出してきたのは
面白かったです。
ただ、イフに比べると最後の倒し方がやや強引だったかなというところは
ありましたね。

あと言わずもがなですが、タイトルの「わたしはだあれ?」はセブンの
「あなたはだぁれ?」をもじったものです。
ではでは。

ライブマン 最終回

2020-10-25 18:10:52 | その他特撮
https://www.youtube.com/watch?v=2CV8nlBH_LA

やっぱり最終回も滅茶苦茶重いライブマン。
これだけカタルシスのない戦隊の最終回は初めて見ました。
今の時代では難しいのでしょうね。

いくらビアスとはいえ、子供の姿では撃てないめぐみ。
そりゃそうです。
ここで撃ったらすべての命を大事にするライブマンのテーマが
根底から覆りますから。
そしてその思いがケンプたち天才(の頭脳)を動かします。
マゼンダは逃げ惑いましたが、他の1000点頭脳たちはやはり
ケンプ同様ビアス様に心酔して脳を捧げたのでしょうか?
やはり某教団と被りますが、某教団は首領がおバカなので
やっぱり理解はできません。

結局全ての人間に裏切られるビアス。
元々異常に肥大した自己愛の塊がビアスなので、最終的には
こうなりますよね。
結局ビアスの過去には触れられませんでしたが、あのビアスが
大切にしていた大学時代の(ちょっと老けたw)写真。
ビアスも豪やケンプたち同様、偏差値こそすべてという
悲しい人間だったのが垣間見えます。
子どもに戻ったらもう一回り勉強出るといきがる少年王ビアス。
しかしめぐみに痛いところを突かれて動揺してしまいます。
やはり寂しい少年時代、青春時代を送ってきたのが透けて見えますね。

最後まで自分についてきてくれたのが自分が作ったロボット、ガッシュ。
そりゃそういうプログラムだから裏切らないのでしょうが、それが
返ってビアスの孤独を際立たせます。
「花火です。ビアス様の地球征服をお祝いする花火です」。
無性に泣けますね。
ビアス自身も身近な人や友達に裏切られて、ああいう風になったの
かもしれません。
何となくビアスの気持ちはわからなくもないです(笑)。

しかしガッシュは片手がなくてもちゃんとギガファントムで
ズノー獣を巨大化させます。
まさか最終回までルーチンをやるとは思いませんでした。
こういうのも偶にはいいかもしれませんね。
そしてそのガッシュにタイマンで勝つレッド。
宿敵というほどでもないですが、このバトルは燃えました。
ガッシュはビアスの忠実な下僕というキャラ設定なので、レッドとの
ライバル関係はなかったのですが、唯一ビアスを裏切らなかった
忠臣として戦うところがガッシュらしかったです。
決して自己のためには戦わないんですね。

今回はイエローその他の面々は目立った活躍はなし。
心をめぐみに、強さを祐介に割り当てる脚本は、やはり2人のキャリアに
配慮したものでしょう。
後にビッグになる西村さんはまだ新人でしたしね。
それぞれのらしさが出てよかったと思います。
最初はライブマンの面々も復讐をメインに掲げていたのですが、
割と初期の段階から復讐には拘らなくなりました。
そういう優しさを持った戦隊がライブマンなのです。

最後はガッシュの目から出る過去の名場面で終幕。
でも美しいものは映っていないというなかなかブラックなラストです。
「どんな生き物でも熱い命があるよ、花、鳥、人それぞれ」。
動物をモチーフにしたのもこういうテーマだからなんですよね。
半年間ライブマンを視聴してきましたが、見応えがあったというのが
この作品に一番相応しい言葉だと思います。
これだけ人間を描いた戦隊は他にないかもしれませんね。

ではでは。

特命戦隊ゴーバスターズ 第1話&第2話 つづき

2020-10-23 22:06:14 | その他特撮
2話で設定が明かされますが、聞いてもわかったようなわからないような設定です。
子どもには理解不可能でしょうね。
本作はデジタルの世界を前面に押し出してるので、やっぱりマトリックスぽいかな。
あと、各人が特殊な能力を持ってるのはサイボーグ009ぽいとも思いました。

今回はヒロム、リュウジ、ヨーコの関係が中心。
ヨーコがヒロムに当たる理由と、ヒロムが戦う理由が見事にリンクして、
漸くチームがまとまります。
この辺りはベタだけどいい脚本ですね。
拗ねたり機嫌を直したりするヨーコがかわいいです。
しかし13年前からフラグ立ちまくりの2人の割には進展なかったのは意外でした。
逆にブルーとイエローは仮面ライダーゼロワンで共演するし(笑)。

ゴーバスターズは敵メカが別次元からやってくるというのが斬新。
敵怪人がルーチンで巨大化する従来の戦隊と差別化してます。
ライブマンなんか意地でもギガファントムでしたからね(笑)。
また本作はスパイものも志向してるらしく、劇伴もそんな雰囲気のが多いです。

折角ヨーコと仲直りしたのに、相変わらず一言多いヒロム。
姉と二人暮らしの割には女心には無頓着。
重い過去を背負う3人および黒ちゃんが中心だけあって、全体のストーリーも
やや重め。
この辺りが視聴率や玩具の売り上げが伸び悩んだ一因だろうなと思います。
と言っても、楽しい話も多いので、半年間視聴を続けていきましょう。

ではでは。

特命戦隊ゴーバスターズ 第1話&第2話

2020-10-23 01:44:29 | その他特撮
https://www.youtube.com/watch?v=pBNtTuBuBNE
https://www.youtube.com/watch?v=LHSch8cf1Pg

見るのは本放送以来ですね。
王道で派手なゴーカイの後だったので地味に見えましたが、
個人的にはこういう堅実な作品は好きなので普通に見てました。
簡単に感想を。

第1話。
ニワトリ見たらフリーズするって設定あったなあ。
すっかり忘れてました。
彼らはパソコンみたいな存在なので、熱暴走とかフリーズとか
するんですよね。
ここまでデジタルを押し出した作品はなかったので、
その辺新しかったです。
近未来感ありましたね。

ああ、メガネっ子いたなあ。
ウルトラマンネクサスでもこういうコンピューターを使った
オペレーターみたいなのいましたが、この辺りは時代ですね。
何故かクイズ番組みたいに座席が動くのが謎でしたが。
しかし、バスターズの3人は元々特殊な力を授かったため
選ばれたのは当然ですが、オペレーターの人たちは普通の
人間でしょうから、相当なオタク、失礼、コンピューターの
スキルがあるのでしょう。
ああ見えて滅茶苦茶エリートだと思われます。

エンターさん。
こういう敵キャラは結構既視感。
というか、バスコっぽいと最初は思いました。
顔をあまり覚えてなかったので、ああこんな感じだったなと。
正直エスケイプさんの方がよく覚えてます(笑)。
元ネタはマトリックスのエージェントスミス辺りか?

最近の特撮の悪役はジャグラーさんとかバスコとかエンターさんとか
チャライ系の若手俳優が多いですね。
個人的にはもっとベテランの悪役俳優さんを使って欲しいのですが
最近の特撮は若手の登竜門になってますので、主役オーデ落ちた
中から選ばれたりするようです。
まあ、若手にチャンスを与えるのはいいことなので良しとしましょう。

因みにこういうチャライ系が実はボスで一番強いというのは、
池袋ウエストゲートパークのキング窪塚の影響が大きいと思います。
実はあのキャラ設定は堤監督ではなく窪塚本人が考案したとか。
昔はヤンキーものでもああいうチャライ系は腰巾着か敵キャラだったのに
窪塚以来普通に一番上の番長とかボスクラスになりましたからね。
それだけ当時は新しかったし、だからこそ受けた。

昔は不良といえば、仲村トオルとか松村雄基とかああいう系統だったのですが
ウエストゲートパークは見事にそのイメージを塗り替えました。
窪塚は今は単なる変人みたいになってしまいましたが、実は日本の
ヤンキー文化から特撮にいたる若者文化を一変させた凄い人なんですよね。
完全に脱線しましたが、エンターさんはバスコとは違ったキャラで
長生きしますので、最後まで見続けましょう。

というわけで1話は各キャラの顔見世って感じで、設定が明かされるのは
2話となります。
ということで、つづく。

ライブマン 47話&48話その2

2020-10-19 21:48:55 | その他特撮
48話はケンプ退場編。

ビアスに脳を奪われると知り、逃げ出すケンプ。
ライブマンたちはそんなケンプを見捨てることができず、ケンプを助ける。
しかし裏切るケンプ。
擦れた大人はケンプが追われているのは作戦だってすぐわかりますよね。
ドラマの構成がそれ以外考えられない。
まあ、純真なお子様たちは一瞬ケンプに同情したでしょうが(笑)。

ただケンプの心情を理解するのはなかなか難しい。
多分、今さら自分の信じた道を後戻りできないという覚悟なのかもしれませんが、
ある意味潔いのもケンプの性格か。
まあ、散々非人間的なことをしていて、脳を取られるから助けてくれってのも
正直虫が良すぎる話。
地球征服なら協力したのだろうし、これで改心と言われても正直困ります。
ライブマンはどんな命でも助けるので、ボルトから抜ければ命は助けるのでしょうが。

ただ、自分がビアスの一部になり地球を征服できるのなら一応本望ではありますね。
ギガブレインウェーブを完成したビアスは何と宇宙からの遠隔操作で地球の人間を
洗脳してしまいます。
これは正直凄い。
しかし、この流れを見ていてどうしても思い出すのは某教団。
偏差値エリート、洗脳、地球征服。
ライブマンの前年がマスクマン。
ピラミッドパワーでしたっけ?(違うかw)
この頃って案外オカルトブームなんですよね。
コックリさんとかも流行りました。

ちょっと脱線してしまいましたが、ケンプはナイフでゴリゴリ脳を切り取られるわけでなく
脳を取られた後も普通に喋ってました。
自ら脳を差しだす人には代わりの脳が貰えるのでしょうか?
あるいは機械の脳なのかもしれませんが、天才でなくなっても生きられるのならいいような気もします。
ただ、脳を取られたのにそれまでの記憶があるのは、ちょっと納得いかないですね。
まあ、アシュラを天才にしたり、ギルドス、ブッチー、ガッシュを作り出す天才ビアス様ですから
何でもありです。

しかし今回もライブマンは隙だらけなのに、ケンプはライブマンに止めを刺しません。
敵は何回でも油断するが、味方はワンチャンスあればきっちり始末するというのがヒーローものの掟。
ゴーカイジャーのバスコもそうでしたしね。
まあ、あれは一応ゴーカイジャーを利用する意図があったので、不条理ではありませんが。
一番厄介なマーベラスはサリーに仕掛けた爆弾というやや卑怯な手できっちり始末する予定でしたので
一応筋は通ってます。
それを逆手に取って逆転するというシナリオはよく練られてました。

また脱線してしまいました。
祐介が無理やり敵戦闘機に乗り込んで、一人でビアスのところへたどり着きます。
この辺のシチュエーションもゴーカイジャーのガレオン突入と似てますね。
ビアスを倒したかに見えた祐介。
しかしビアスは自分を子供へと若返らせます。
子どもに戻るというのは意外な展開ですね。
ブラックエンジェルズの(一々例えが古いw)ラスボスが子供だった例はありますが、
さすがに戦隊もので子どもは殺せません。
しかしこの子役いいですね。
なかなか美形だし、セリフもいい。
石関 賢太郎。
ググったら、やっぱり有名な子役なんですね。

戦隊ものはラス前が一番盛り上がりますが、ライブマンも御多分に洩れづ盛り上がります。
次回の最終回が楽しみです。
ではでは。

ライブマン 47話&48話その1

2020-10-17 23:16:50 | その他特撮
https://www.youtube.com/watch?v=zAzTe8DWSGg&t=8s

物凄い展開過ぎて鳥肌が立ちました。
デカレンジャーあたりから戦隊もの見てますが、ここまで壮絶な展開は見たことありません。

47話はマゼンダ退場編。
夢を実体化させて攻撃するという、ある意味究極な作戦でライブマンを圧倒するマゼンダ。
幽霊を出して戦うしかなくなったんだと油断する祐介。
しかし夢が相手ではなす術がない。
みるみる千点頭脳に近づくマゼンダ。
そこへタイミングよく豪登場。
豪はビアスの真の目的が千点頭脳になった脳を奪い取ることだとマゼンダに告げる。

しかし豪はよく調べてますね。
ライブマンたちは戦いに明け暮れてたから仕方ないとはいえ、もう少し調べろよとは思います。
まあ、豪に美味しい役回りを与えるためですが。
それを聞いて動揺するマゼンダ。
マゼンダは人間を捨てるために機械化を進めたとはいえ、裏返すと結構美しいものや
かつての人間であった自分に未練がありました。
その辺りはビアスも見抜いていて、マゼンダが千点頭脳を差し出すわけはないと、
ガッシュを使って殺す気満々。
しかし巨大なナイフに狂気のビアス様の表情。
子どもが見たら泣き出しそう(笑)。

「今や君は千点目前じゃないか」とマゼンダを説得するビアス様。
怪しいセミナーの講師そのものです(笑)。
自らライブマンを倒しに行ったマゼンダは遂に千点達成。
すると即座にガッシュがやってきます。

いやあ、ガッシュ怖すぎ。
まさにターミネーター。
冷酷な殺人マシーンそのもの。
正直ビアス様の能力とガッシュとズノー獣だけで、地球の戦力と互角に戦えるのですから
ケンプやマゼンダたちが千点頭脳になるか否かとか地球侵略にはどうでもいいはず。
そもそもそんな簡単に騙されるような奴らが千点頭脳って?
何かあんまり使えなさそうな気がする(笑)。

体を張ってマゼンダを助ける豪。
これも豪の贖罪の行為なんでしょうね。
でも、結局アシュラもマゼンダも救えません。
しかしガッシュに銃で撃たれたシーンで普通退場だと思いますが。

今回はやられっぱなしのライブマンたちもマゼンダを助けるために必死に戦います。
しかしガッシュ強すぎ。
追い詰められたマゼンダはとうとう最後の手段、脳のロボット化を図ります。
顔までロボットになったマゼンダの姿は衝撃的。
しかも悲し気な顔に見える造形はかなり秀逸でした。

「お前が羨ましい。人間に戻れて」。
豪の腕の中で懺悔するマゼンダ。
「もう二度と元には戻れない。さよなら」
バランスを崩すように背中から崖を落ちるマゼンダ。
最後は壮絶な爆死。
このふらふらと放心状態で落ちていくマゼンダはトラウマ級ですね。
豪の「神様。マゼンダをお許しにならなかったのですね」のセリフは泣ける。

そしてラストはお馴染みの弔いシーン。
暗すぎだろライブマン。
「最後は自らの過ちを認めてくれたのね」とめぐみ。
ただ、マゼンダが改心したのはビアスの目的が自分たちと一緒に地球を侵略することではなく
自ら若返るために優秀な脳を奪うことと知ったからであり、本当の意味で改心したのかは
疑問が残るところですね。
一方狂ったように笑いだすケンプ。
ここで次回へ続く。

今回豪を含めて、完全に悪の側だけでドラマが進んでいきます。
これだけ主人公が存在感薄い展開は珍しいですね。
ラストで敵幹部が毎回自爆して行く展開。
偏差値エリートのなれの果ての悲しさがありますが、次回はさらに衝撃です。
というわけで、私の感想ももう少しだけその2へ続くぞ。