ウルトラ解釈ブログ作戦

ウルトラシリーズについて色々語るブログ。

燃えろ超獣地獄

2010-12-26 23:03:21 | ウルトラマンエース
思えば地獄という漢字はウルトラシリーズで覚えたなあ。
てのはさておき、なかなかにインパクトのあるタイトル。
まあ、超獣とか怪獣とか円盤生物とかを強調するのはウルトラの常道なんですけどね。

今回は正直エースの中心脚本家の中では一枚落ちる田口氏の脚本。
やっぱりヤプールの作戦的にはやや無理があった。
ただ、少年が中心になっていろいろと策謀を巡らすという展開は面白い。
ファルコンが焼かれてそこから北斗がアローを脱出させ本部急襲作戦に参戦するという展開は、例の空が割れる瞬間移動ともあいまってなかなかにスリリング。
少年追跡シーンの哀愁溢れるBGMなど山際演出も冴えており、普通に名作といえる出来であろう。

タロウ、レオあたりでは正直やっつけ気味な脚本も目立つ田口氏。
しかし今回の話も含め、次のブロッケン編など意外と敵組織という制約を上手く利用している。
まあ、ゼミストラー編とか破綻しまくってるものも見られるが、細かい辻褄は無視して展開だけで見せるというある種掟破りなやり方はこの人の魅力の一つでもあろう。

正直バキシムは弱い超獣なのだが、映像的にも凝ってることもあり、印象に残る話。
まあ、子どもの頃はストーリーが意味不明だったのだが(笑)、今見ると特撮や演出も含めてなかなか味わい深い話である。

大超獣を越えていけ

2010-12-19 22:53:51 | ウルトラマンエース
BS11の再放送の第二話。
これ、子どものころ見て結構印象に残ってるんですよね。
エースの再放送は結構記憶に残ってるんですが、初期は特に印象に残ってます。

話的には平凡なこの話が印象に残ってるのは、やっぱり怖かったからだと思います。
いきなり卵に飲み込まれるキレンジャーもとい畠山麦氏。
氏が自殺していたというのはネットを始めてから知りましたが、そもそもキレンジャーがエースに出ていたなんてのも知りませんでしたね。
そして卵の合体とヤプールの底知れない力。
この頃のヤプールは本当に悪魔という感じで、他のヒーロー物にないスケールの大きな恐ろしさを感じさせました。

あと、TACの1週間の歌は面白かったですねえ。
エースはヤプールの設定もあり戦争もの的な序盤の雰囲気ですが、これはセブンを多分に意識してる気がします。
市川氏も設定的には新マンのようなホームドラマは好きではないみたいですしね。
いずれにせよ、TACの1週間はなかなかに防衛軍の過酷さを歌っており、そのブラックぶりがよくわかりますね(笑)。

今回の脚本は帰ってきたウルトラマンのメインライター上原正三氏。
新マンでは重視した人間ドラマ的な部分はやや物足りなかったが、これはメインライターでないので仕方ないだろう。
それでも一話を受けて地味にエースの作品世界を描いていたのはさすが。
3,4話のインパクトのせいで扱いは悪いが、竜隊長との人間ドラマもあり伏線はしっかり張ってるなあと感心しました。

エース第一話

2010-12-12 19:19:37 | ウルトラマンエース
今日からBS11でウルトラマンエースの再放送が始まりました。
私のサイト、「ウルトラ解釈大作戦」で最初に取り上げたのがこの話だけに、感慨深いですね。
ただ、今見返してみると試行錯誤の時期だったのかサイトの体裁が決まってません。
また一通りシリーズが終わったら書き直したいとは思いますが、とりあえず毎週このサイトで感想を書いていこうと思います。
では、感想。

北斗と南がいきなり戦闘機を操縦できるのはおかしいという突っ込みがありますが、こんなのは当然シミュレーターなりで訓練を受けてから試験を受けているに決まってます。
じゃなきゃ、民間人の採用は不可能。
一応設定としては地球防衛軍=プロが全滅してるので、民間人が採用されるのは不思議なことではないでしょう。
ただ、やっぱり10代の看護婦が採用されるのは無理があり過ぎかな。

しかし、やっぱり男女合体変身というのは今見ても斬新ですね。
合体変身そのものはバロムワンでもあったのですが、男女合体変身なんてのは正直子ども向けとは思えません。
これはクリスチャンの市川氏のアイディアですが、この企画が通ったこと自体凄い気がします。
結果的に早過ぎたのですが、今の時代なら通用しそうなので、是非再チャレンジして欲しいですね。