ウルトラ解釈ブログ作戦

ウルトラシリーズについて色々語るブログ。

銀河に散った5つの星

2011-03-23 21:52:20 | ウルトラマンエース
またまた、釣りムード満載のタイトル。
子どものころは深くは考えたことなかったが、何が銀河に散った5つの星かよくわからなかった。
これはゴルゴダ星爆破の後、散り散りに宇宙の彼方へ去って行った5人のことを言ったのだろうが、まあ普通に考えたら5人がやられたようなタイトルである。
しかしこういうタイトルは誰が考えるのだろう。

ところで、TACは何故ウルトラ兄弟がゴルゴダ星に捕まってるのがわかったのか。
先週ラストでエースにゴルゴダの映像を見せたヤプールだが、それは一般人には見えてなかったような。
そもそもヤプールは意外と人間とはコンタクトを取ってない。
ナックル星人がわざわざテレビモニターを使ってMATに挑戦したのとは対照的だ。
その辺りもヤプールが他の侵略宇宙人とは異なるところである。

ただ、今回はヤプールがTACにウルトラ兄弟のことを告げてきたと考えないと辻褄が合わない。
いくらTACの観測網が凄くても、ゴルゴダ星で捕まる兄弟たちを探知するのは不可能だからである。
しかし、だからと言ってゴルゴダを爆破するという作戦は強引。
この辺りはドラマ的な展開を重視する市川氏らしいといえばらしいだろう。
自己犠牲と奇跡。
ドラマ的には最も盛り上がる展開である。

とは言え、奇跡がウルトラ兄弟の力を合わせてスペースQというのはちょっとあっさりしすぎという気もする。
その辺り、物足りなく思うファンもいるだろう。
ただ、個人的にはエースロボットのデモンストレーションやそこまでの重い展開があったので、セブンのテーマから速攻のエースキラー爆破は非常にカタルシスを感じた。
その後のゴルゴダ爆破からバラバとの再戦、勝利という展開は盛り上げ方としては上手い。

そして伝説のラスト。
前編からのひたすら重い展開を脱してのファンタジーなシーン。
七夕の奇跡を締めくくるにふさわしいラストだと思う。
この辺りはエースに思い入れのない人にはつまらないかもしれない。
口さがない人はエースを中途半端だという。
しかし、逆にドラマあり、SFあり、ファンタジーあり、単純明快なヒーローものであり、恋愛もある。
これだけ色々な要素をてんこ盛りしたシリーズはエースが随一であろう。

そして北斗と南の関係をこれだけクローズアップした本話。
単なるイベント編としてだけの面白さではすまさない市川氏の脚本は見事としか言いようがあるまい。
子どものころは正直そこまで読み取ることはできなかった。
しかし、ゴラン編でも見せた夕子の強さ。
そのある意味宗教的ともいえる夕子の強さは、市川氏が夕子という女性を真の主人公の一人であると捉えていた証でもあろう。
その市川氏の離脱。
夕子離脱はその時点でもはや必然だったのである。
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死刑!ウルトラ5兄弟(3)

2011-03-20 12:34:33 | ウルトラマンエース
震災の影響で先週分のウルトラマンエースはお休み。
個人的にも震災、特に原発のニュースが気になっていたので、ブログの更新も滞ってました。
まあ、とりあえずは終息に向かいそうで何よりです。

ウルトラマンは寒さに弱いはずなのに、宇宙空間では平気なのはなぜか。
この辺の解釈は難しそうですが、宇宙空間には常にウルトラ兄弟のエネルギーに変換できる何かがあるという解釈しかなさそうですね。
エネルギーさえ補充できればそれで熱を得ることができます。
ゴルゴダ星や地球では大気に遮られて、その物質を得ることができないのでしょう。
ウルトラの星がプラズマスパークで保たれてることからも、プラズマか何かでしょうか。
私は文系なので、その辺りの話には疎いです。

放射能の雨。
何ともタイムリーというか、不謹慎というか。
ウルトラでは新マンの津波が有名ですが、放射能ネタも時々ありますね。
ムルロアの回もそうですし。
あの回はおまけに飛行機も落ちますし、ウルトラの再放送は結構気を使うだろうなと思います(笑)。
いずれにせよ、放射能の雨は洒落にならないので、ヤプールが勘違いして低濃度にしてしまったとでも解釈します。
若しくは体に最も危険な中性子線は出てなかったとか。
最近のニュースで結構放射能には詳しくなりました。
TACの隊員も外部被ばくのみだったので、後で洗い流して問題なかったとか、いろいろ考えられます。

さて、今日はいよいよ問題の「銀河に散った5つの星」。
放送はちゃんと予定されてますので、原発に不慮の事態でも発生しない限りは大丈夫でしょう。
ではでは。
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死刑!ウルトラ5兄弟(2)

2011-03-09 22:42:55 | ウルトラマンエース
しかし、子供向けとは思えないタイトル。
死刑の是非が論議される昨今。
ちょっとこのタイトルは難しいでしょうね。
まあ、がきデカのこまわりくんの決め台詞でもありましたけどね(笑)。

今回はウルトラサインをヤプールに悪用されてました。
今までアリブンタ戦、ブロッケン戦と結構多用してたので解読されましたかね。
この後悪用されなかったのは、これを教訓としてより複雑なブロックサインに変えたとかでしょう。
しかし、ゴルゴダ星って何なんでしょうね。
突然、TACのレーダーに映ったということは、もしかしたらヤプールが作り出した星かも。
見た感じ狭そうでしたし、せいぜいウルトラの星くらいの大きさかも。
まさにウルトラ兄弟を磔にするための星でしょう。

ところで、ヤプールは何故ウルトラ兄弟を生かしたまま磔にしたか。
これは後編で出てきますが、やっぱりヤプールの嫌らしさでしょうね。
ヤプールは一応侵略者ということになってますが、ほかの宇宙人とかとはちょっと様相が違います。
ゼットン星人、ペダン星人、ガッツ星人、ナックル星人。
この辺りは地球侵略の邪魔だからウルトラ兄弟を排除したのですが、ヤプールはむしろウルトラ兄弟を倒すのが第一義みたいなところがあります。
正直、上に挙げた星人たちよりヤプールは強大な力を持ってます。
メビウスでは侵略宇宙人の一派に加えられていましたが、ちょっとそれはヤプールの解釈としては違うような。
まあ、市川氏がいない限り、どう解釈しようが自由なんですけどね。

続く
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死刑!ウルトラ5兄弟

2011-03-07 22:32:10 | ウルトラマンエース
おどろおどろしいタイトル。
ウルトラには往々にしてこういう過激なタイトルがあります。
その先駆けは「セブン暗殺計画」でしょうか。
このとき十字架が初登場。
この後ウルトラ兄弟は幾度となく十字架に磔にされます。
子どもの頃は意識してませんでしたが、十字架って神道や仏教ではなくキリスト教なんですよね。
「十字架を背負う」などの慣用句もありますが、十字架が身近に感じられるのはこういうドラマの影響も大きいでしょう。

今回の話、実は子どもの頃見た記憶はあまりありません。
というか、実は先に「全滅」の方を見ていたため、正直インパクトはそれほどではありませんでした。
本当はこれを見て「全滅」を見るというのが正しい順序なのでしょうが(笑)、やはり「全滅」が強烈すぎたため物足りなく思ったのでしょう。
ただ、大人になって改めて見直すと、こちらもまた強烈。
ウルトラ兄弟をいっせいに捕らえて磔にするってのは、ヤプールの強大な力を感じさせて印象深い。

しかし、今回のヤプールの声優の怪演は見もの。
ヤプールの声優って今でも謎とされてるように、悪役専門にやってた人とは一味違うんですよね。
何処となくイケメンな感じのする声には、やはり魅力があります。
エースがショッカー首領なのとは対照的ですね(笑)。

続く
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