ウルトラ解釈ブログ作戦

ウルトラシリーズについて色々語るブログ。

ウルトラマンタロウ最終回更新

2021-01-31 15:45:15 | ウルトラ解釈大作戦
漸く最終回の解釈が完成しました。
タロウもこれで最後ということで、書きたいことはほぼ全部
盛り込んだつもりです。

しかし、時間が掛かりましたね。
何回も書き直したり加筆したり、結局ひと月近く掛かって
しまいました。
前日に書いたものを次の日に見ると、矛盾してる点や
飛躍してる点などが見えてきて、書き直しになります。
やはりテンションがハイの時に書いたものは、冷静に
なって見返さないといけません。

昔の特撮は今の特撮と違って設定が大雑把なので
解釈が難しいです。
逆に言うと今の特撮の解釈は予め制作側に答えがあるのを
探る作業ですが、昔の特撮は行間がスカスカなので
それを読み込んで補っていく作業とでもいいましょうか。
とりわけタロウは解釈の余地が大きいだけに大変ですね。

ただ、いつまでも細かいことに拘っていてはキリが
ありませんので、ある程度まとまった時点で、
公開することにしました。
とはいえ、過去最大の分量になりましたので、
読むのが嫌になるかもしれません(笑)。
まあ、一気に読まなくてもいいので、
少しずつでも読んでください。

ではでは。
次回はセブン更新を進めます。

特命戦隊ゴーバスターズ 第29話&30話

2021-01-30 17:27:48 | その他特撮
29話
遂に亜空間へ突入するバスターズたち。
今回はその前哨戦。
亜空間へ突入するまでの攻防を描きます。

遂に実体を持ち始めたメサイア。
完全に最終決戦モードですね。
亜空間のヒロムの父親から危機を知らせる通信が入ります。
本物かどうか疑うヒロムたちに「俺が保証する」と陣。
どうやら陣はヒロムの父親たちと通信を取り合ってたよう。
そしてそれを隠していたのは、ヒロムの父親たちの希望だという。
この辺りから何とも重い雰囲気が漂います。
今回の陣は珍しく軽口もなし。
終始渋い顔。

今までエンターが度々口にしてきた「創造する者たち」。
ヒロムの父親たちが「創造する者たち」としてメガゾードを
作っていたことも序盤で明らかになります。
まあ、大体予想できましたが。
同時に陣がバスターマシンを作ることができた理由も明らかに。
面従腹背というやつでしょうか。
さすがにエンターもそれに気づいて、「シット」を連発。
「シット」ってフランス語でしたっけ?
まあ、エンターが言うからそうなのでしょう。
「La Fin」を正しく発音してるのはさすがですね。

当然エンターはバスターズが亜空間へ突入することを
阻止しようとしますが、見てると結構詰めが甘い。
単なる特撮あるあるなんですが(敵は詰めが甘いが、
味方はワンチャンをものにする等)エンターだけに
実は内心バスターズが突入することを面白がってるのでは
ないかとも思えてきます。
エスケイプはもっとやる気がないですけどね。
元々その場の快楽を追求するタイプなので、無頓着なだけ
かもしれませんが。
しかし2人の共闘は珍しい。

「戦いは目的に沿って合理的に進めなければ」。
エンターの目的はグレートゴーバスターの亜空間突入阻止
なんですから、ヒロムを狙うのは合理的。
ただ闇雲に戦っても仕方ないですからね。
今回もエンターの中の人のアクションは凄い。
さすがに一部は吹き替えっぽかったですが。
本気という割には止めを刺さなかったエンター。
絶体絶命の危機に助けに来るニック。
ここは泣けますね。
「ヒロムの13年は俺の13年だ。違うか?」

この後、司令官や仲村、森下まで参戦して最後の攻防。
完全に最終回ですね。
しかし、もう少し警備員はいないのか?
まあ、絶対転送できるとはわかってましたが、
結構緊迫感はありました。
全員で敬礼するのはやりすぎですが、
「あなたの子供たちが向かいますよ」という司令官の
セリフはなかなか泣かせます。
一方バスターズを迎え撃つために亜空間に戻るエンターたち。
何だかんだで戦いたいんじゃないかというくらい詰めが甘いです。
亜空間に突入したバスターズは遂にメサイアと対面します。
というところで次回。

30話
とりあえず第一話からの謎は全て明らかに。
しかしタイトルが素晴らしいですね。
「メサイアシャットダウン」。
これ以上ないくらいわかりやすいタイトルです。
実体化したメサイアは特段通常の戦隊幹部と変わらない感じですが、
一応幾何的なデザインにその片鱗は感じさせます。
まあ、顔は髑髏ですが(笑)。
陣のマシンに吹き飛ばされるメサイア。
あまりラスボスの貫禄なし(笑)。

研究室でゴクとマゴクの置物を見つけるヒロム。
またフランス語が書かれたフランス人の顔写真。
エンターがよくしていたゴーグルも落ちてます。
ここでエンターとエスケイプが研究所の人間のデータを
寄せ集めたアバターであることがわかります。
エンターの意味のないと思われたフランス語も
ちゃんと理由があったんですね。
しかし、そうなるとそのデータとなった人たちはどこに?
いよいよ物語は核心に近づきます。

遂にコンピュータールームで父親たちに再開するヒロム。
しかし父親たちはメサイアの巨大コンピュータの一部と
なっていました。
メサイアは全ての有機物を取り込んで地球全体を一つの
メサイアにしてしまうという。
ウィルスの怖さは昨今のコロナで痛感してますが、
これは規模が違います。
コンピュータの暴走というテーマ的にはターミネーターに
近いですね。
自らを破壊せよとヒロムたちに命じる父親たち。
そりゃ、コンピュータに取り込まれて悪の片棒担がされる
くらいなら、破壊してもらった方がマシでしょう。
でも、今のままなら自我を持った人間としてヒロムたちと
会話できますので、ヒロムたちが躊躇するのもわかります。

13年間家族を助けることを心の支えに生きていた2人に
とってはあまりにも過酷な現実。
その辺の心理はエンターもよくわかってます。
こういうときのエンターは本当に楽しそうですね。
直接人を殺すことより苦しめることに快楽を見出すタイプかもしれません。
この辺りはメサイア、エンター、エスケイプ全体に共通してます。
リュウジとしてはやはりすぐコンピュータを破壊せよとは言えない。
それじゃダメなんですが、無理に言ったところで2人が
本気にならないとできませんので、仕方ありませんね。
それは陣も同じです。

ここで決意するヒロムがカッコいい。
「俺は約束を破る」。
本放送で見たとき驚いた記憶があります。
この流れではそうするしかないのはわかりますが、
なんか都合のいいバックアップとか何とかで
親たちは助かるのかと思いましたので。
いま改めて見ても、あれだけ大事だった約束を
破らざるを得ない展開には涙を禁じえませんね。
特撮には時々こういう神回があるんですよね。
特に最近の特撮はよくできてます。

この後エンターとの最終決戦ですが、こちらも熱い。
「もっと悩んでいただけると思ったのですが。それでも人間ですか」。
皮肉たっぷりの口調がいいですね。
しかしエンターの常に上から目線の喋りは何なんでしょう?
あるいはセンターにそういう性格の悪い社員が
いたのかもしれません(笑)。
最後はお互い唸り声を上げながらのぶつかり合い。
エンターさんの声が凄い。
ゴーカイのバスコ対レッドの対決もよかったですが、
こちらも素晴らしかったです。
エンターの最後のフランス語は私の知識ではわかりませんでした。
でも、ライバルらしいいい散り際でしたね(また出てきますが)。

爆発するメインコンピュータから脱出するシーンは
泣けました。
「脱出しろ。急げ」と父親たち。
これ、本当に子供向けですか?というくらいハードな展開。
しかし、まだ陣の件が残ってるんですよね。
ほんと重い。
ところでメサイアや「創造する者たち」が死んでも、
陣やエスケイプは消えたりしないんですね。
メインとは独立したコンピュータなんでしょうか?
最後は基地に戻ってきて大団円。
ミホの「来ます」がいいです。

で、今回でゴーバスターズは終わって、
次回からは宇宙刑事ギャバンが始まります?
まあ、敵組織が壊滅したので、息抜きってところでしょう。
当時はここまでの印象が強すぎて後半の印象があまりないので、
今回はしっかり見たいと思います。
ではでは。

特命戦隊ゴーバスターズ 第27話&28話

2021-01-23 16:11:07 | その他特撮
27話
今回はエンターの目撃情報で動くバスターズ。
目撃されるとはエンターにしては迂闊ですが、最先端の研究所なので
セキュリティがしっかりしてるということにしておきましょう。
亜空間シミュレーション用プロテクター。
ほぼ大リーグボール養成ギプスですね。
まあ、定番というか。
陣の博士への尋問とJのウソ発見器は刑事ドラマみたいですね。
Jはスペック高すぎです。
亜空間との接続時間が長いとエンターに居場所がばれるかも
しれないと、亜空間に戻る陣。
設定が細かいです。
これが次の展開に繋がるのですが、ほんとよくできてますね。

博士の娘はこれも定番のコギャルJK。
ルーズソックスってこの頃でも結構絶滅危惧種だったような。
しかし、超一流の科学者である博士の子供がこんなになるのは不思議。
多分ああ見えても中高一貫の私立の学校に通ってて、地頭はいいとか
そういうのはありそうですね。
父親に相手にしてもらえなくて捻くれてますが、性格はいいですから。
娘におじさん扱いされるリュウジ。
あれでおじさんなら私なんかおじいさんです(笑)。

エンターに捕まってもあっさり脱出した娘。
やはり頭はいいのか?
エンターは無駄な暴力は振るわないタイプなので、娘に対しても
全然危害加えてないですね。
しかしなぜ博士の娘とわかったのか?
普通にエンターは偶然会った娘に工藤博士の研究室を尋ねたら
たまたま娘だったってことでしょうか?
エンターの目撃情報は娘から?
まあ、あまり細かいツッコミはやめておきましょう。
昭和の特撮じゃ、こういうのは日常茶飯事でしたし(笑)。

三者三様の迷路脱出法。
リュウジは娘の、ヨーコはJの、ヒロムはニックの、それぞれ
コンビの発案というのが面白い。
特にヒロムのニックに対する逆ナビゲーションは凄いですね。
反対に行けば正しい方にいけるのなら、もはや方向音痴とは
言えないような(笑)。

メサイアのパワーアップの邪魔をされて切れるエンター。
娘にまで手をかけようとしますが、大事な人質に危害を
加えてはダメです。
しかしエンターの中の人はアクション上手いですね。
エンターは格闘も強い。
結局パワーアップできなかったメサイア。
色々杜撰な作戦だったような気がします。

ムシカゴロイドはあっさり倒しますが、ゾードの方は
疑似亜空間作り出したり結構手ごわい。
ここで一応プロテクターの成果も見せるんですよね。
ツッコミどころは多いですが、凝った脚本です。
陣さんのチートぶりも相変わらずでした(笑)。
最後は父娘が和解してエンド。
親父さんは娘を溺愛して甘々に育てたのがいけなかったの
でしょうね。
リュウジがいなかったら、本当にぐれてたかもしれません。

28話
前回失敗したかと思ったメサイアの強化策が実は
成功していたという話。
なんかよくわかりませんが、エンターが言うから
そうなんでしょう(笑)。
ゴーバスは話が小難しいのが子供受け悪かった理由でしょうね。
ゴーカイのわかりやすさは少年ジャンプ並ですから(笑)。

姉の受賞パーティにニックと出かけるヒロム。
全身白のスーツとか、なかなか普通の感覚では着れない。
ヒロムの服装センスは独特なものがありますね。
しかし「にわとりロック」はさすがにやめた方が。
今回はそのニワトリという弱点がバレそうになるという
一度は作らないといけない話。
おまけにヒロムがニワトリ嫌いになった理由も明らかに(笑)。

今回から新オープニング。
物語がシリアスなので明るい曲にチェンジなんでしょうか?
ウルトラマンレオとか80を思い出しますね。
初期の主題歌の方がストーリーにマッチしてよかったと思いますが
こちらもいい曲です。
でもエスケイプは新オープニングでも出てきませんね。
エンターも出番少ないような。
エンディングは曲はそのままですが、松本寛也さんの
マジレンジャー以来のガチなダンスが見れて楽しめます。

メサイアを育てる喜びに目覚めたエンターさん。
徐々に主従が逆転しつつあるようです。
今回はこれまた定番のそっくりさん回。
既にヨーコのそっくりさんは出てますが、今回は敵の能力で
そっくりになります。
そういえばアバレンジャーでもレッドとブルーが入れ替わって
ましたね。
入れ替わり回は演者さんの演技力の成長も見れていいです。

スプレーロイドは水性じゃなくて油性だったら
かなり強敵だったのではないでしょうか?
エンターもそこまで考えてなかったようです。
自らヒロムの姉に変身するロイドですが、声までそっくりでした。
これはロイドの特殊能力と解釈するしかないですね。
まんまとウィークポイントを聞き出すロイドはなかなか
優秀。
しかし、その後ニックのブラフに引っかかるところは、
やはり所詮オバカロイド。
嘘でもとりあえず報告するのが部下の務めです。

ニックの作戦でスプレーロイドを騙すことに成功したヒロム。
最後は皆で倒して事なきを得ました。
しかしロイドが写真じゃなくて自分をニワトリにするとか、
ヒロムをニワトリにしてたら、洒落にならなかったでしょうね。
一方ゾードの方もビルに変身するなどなかなか厄介です。
雨を降らすわけにはいかないので、地図で確認するしかないですね。
一応寸止めして確認するところが偉いです。

和やかなエンディングに突如出てくる不穏な姉のセリフ。
「犬のゴクとマゴクがモデルなの」。
視聴者は皆、エスケイプのゴクとマゴクって何なんだよと、
単なる悪ふざけとしか思ってなかったのが、いきなりヒロムの
過去と繋がります。
しかも亜空間の陣のエネトロンもエンターに奪われてました。
エンターにとってはヒロムの弱点よりもメサイアの成長が
大事なんでしょうね。
不敵に笑うエンター。
ということで、ギャグ編なのに急転直下で次回へ続く。

特命戦隊ゴーバスターズ 第25話&26話

2021-01-16 16:34:19 | その他特撮
25話は怪談話。
かと思いきや、それは単なるおまけでした。

屋上でヨーコたちを相手に怪談話をする陣。
指令室では黒木とリュウジが陣の隠している秘密について話し合っていた。
リュウジは陣が13年前の姿であることに何か理由があるのではないかと
疑っていた。
それを立ち聞きするヒロム。

一方エスケイプは人間に恐怖を与えるため、メタウィルス「怖がらせる」を
落ちていたロウソクにインストール。
「そのまんま」と突っ込むエンター。
段々この2人いいコンビになってきましたね。
ローソクロイドは人間に悪夢を見せるロイド。
ちょっとフィルムロイドと被ります。

ローソクロイドの悪夢攻撃はその人の潜在意識に働きかけるとのことで、
リュウジは昔見たゾンビ映画、ヨーコは陣の会談に出てきた幽霊、
ヒロムは巨大ニワトリ(笑)。
しかし何でヒロムの弱点はニワトリなんでしょうか?
あまり日常的に目にするものでしたら活動不可になりますし、
この辺りはドラマの都合なのでしょう。

夢の中でゾンビに噛まれた跡が実際のリュウジの体に現れるなど、
夢は精神を通じて肉体にまで影響します。
これはアバターも同じではないかと考えるリュウジ。
アバターの秘密を敵の作戦と絡めながら小出しにしていく脚本は
上手いですね。

一方陣に敗れたローソクロイドは自らの修理を完成して、
さらに弱点も強化してました。
「反省を全て次の戦いに活かす」。
えらい前向きなロイドだw
ロイドはロイドで自分の考えが結構あるんですよね。
大まかな方向性はエスケイプから与えられてるのでしょうが、
具体的な作戦については自分で考えて行きます。
そういえばテレビ局を乗っ取るというのはこの前のアバレン
配信でも見たような。
これも定番か。

ヒロムのフリーズがなかなか戻らないので、ヒロム抜きで出撃する
バスターズ。
主役を抜きにすることによってリュウジと陣をクローズアップする
というのはいい脚本。
エスケイプとリュウジの戦いは結構延々と続いてました。
エスケイプ初登場以来の本格アクションですね。
ここの撮影は昔の特撮とは比較にならないくらい凄い撮影技術です。

しかしエスケイプも強いですね。
格闘ではエンター以上なのかも。
陣に考えすぎと言われたリュウジは敢えてテレビ局のライトで
自らを熱暴走。
リュウジは自分がダメージ受けるだけなら結構思い切った作戦も
できるんですよね。
2人しかいないので必然的にエスケイプのみと戦うリュウジ。
引き分けとなり満足して去っていくエスケイプ。

一方メガゾードは復活したヒロムと陣たちが応戦。
結局陣とJがあっさり倒しました。
やはりこの2人強い。
ロイドもヨーコとこの2人で倒しましたしね。
ただ、リュウジとヒロムは陣が亜空間で普通の状態ではないと
疑い出す。
それはヒロムの親たちも同様の状態ということだった。
陣は単なる助っ人ではなく話の鍵を握る存在。
この辺りの伏線の張り方も上手いです。

26話はサブキャラ活躍編。
ヒロムに怯えるミホがかわいい。
かと思いきやヒロムを怒鳴りつけるし、意外な一面も見られます。
まあ、どっちにしろかわいいのですが(笑)。
一方地味な森下くんも大活躍。
この2人、こんな重要な仕事してるくらいだから、
普通に東大理科三類クラスの頭脳の持ち主でしょうね。

しかし、紙の計算でコンピュータの代わりができてしまうなんて、
意外とショボいコンピュータなのか、2人が凄いのか?
そもそもマニュアルモードがあるなら、事前にマニュアル用意しとけよとは
思いますが、私自身パソコンやクラウドに頼り切りなので、
人のこと言えませんね(笑)。
今回はコンピュータを過信するなという現代的なテーマでもあります。

エンターさんはケシゴムロイドを作るため、学校に潜入して
教師にまで扮装します。
この扮装に何の必然性もないので、完全にエンターさんの趣味ですね。
ケシゴムロイドを失敗作だと思ったエンター。
メタロイドはウィルスによって作られるので、実際にどんなロイドに
なるかはエンターも予想できないということでしょうか。
ヒロムたちにロイドがいないことを突っ込まれて動揺するエンターが
面白かったです。

一方、ヒロムに怯えるミホはただの落とし物のシャープペンシルを
返すだけでびびってます。
どんだけ怖いんだよヒロム(笑)。
ただ、出撃前にそれを渡すのはどう考えても非常識。
ヒロムじゃなくてヨーコでも多分怒ると思います。
しかし、この想像のヒロムの憎々しさはさすがですね。
別にヒロムが悪いわけじゃないのに印象悪くなって笑えます。

ヒロムの背中にくっついて基地に潜入するケシゴムロイド。
それに気づいてたが言わないJ。
Jっていつもこんな役回りですよね。
脚本家にとっては使いやすいキャラです。
しかし基地のセキュリティはさすがにどうなのか?
小さいとはいえメタロイドを探知できないのはさすがにダメな気がします。
仕事の早いケシゴムロイド。
それが親分に認められたい一心というのが泣かせます
(ちょっと気持ち悪いですがw)。

データが消えたのはミホの責任じゃないのに責められるのは気の毒。
そりゃ戦う方は命賭けてるんですから気持ちはわかりますけどね。
いつもの「来ます」が「来てますか?」になるところはかわいい。
陣も迂闊に突っ込んでデータを消されます。
いや、すぐに伝えろよ。
恐る恐るマニュアルモードを提案するミホ。
森下も得意の計算力を発揮します。
こういうスタッフ活躍話は好きですね。

Jの一言で漸くロイドの侵入に気が付くバスターズたち。
司令官がロイドを追いかけますが、なかなか捕まらない。
一方Jは05を変形させ、ゴーバスターエースに合体。
ゴーバスターエーススタッグカスタムを完成させた。
戦隊では合体=パワーアップという脳筋的な価値観ですよね。
鳥山明だともっとシンプルな方が強いとなりますが、
この辺りは販促番組なので、しかるべきでしょう。

その間に計算を終えたミホたちはゴーバスターエースの
合体タイミングを指示します。
正直この辺りよくわかりませんが、まあノリで見ておきましょう。
とにかく凄いってのだけはわかりました。
その間にケシゴムロイドの体当たりを食らって気絶する司令官。
この動きは明らかにGですね。
動きが素早くて森下も捕まえられません。

エースになればやはり強い。
あっさりゾードをシャットダウン。
ロイドも戻ってきたヒロムが削除。
というか、この場合は駆除って感じでしたが。
シャーペンを返すミホ。
ミホの方はヒロムの怖さを克服したようですが、
ヒロムには逆に怖い人と思われてしまいました。
ショボンとするミホがかわいい。
というか、ミホがかわいいばかり書いたような気がします(笑)。

記憶喪失回はマックスの宇宙化け猫とか特撮の定番でもありますが、
今回はデータのみ消すというのがゴーバスらしい。
基本的に記憶喪失回はギャグなんですが、本話はギャグとシリアスの
バランスが素晴らしかったです。
本筋のストーリーからは若干外れてましたが、結構印象に残ってる回でした。

特命戦隊ゴーバスターズ 第23話&24話

2021-01-09 13:30:58 | その他特撮
23話はヨーコの母親の話。
ヨーコの誕生日に亜空間からやってくる陣。
陣の体に負担が掛かってないか心配する黒木だが
陣は心配いらないという。
「嘘つきだな。あんまり大丈夫じゃない」とJ。
Jはアバターのダメージは亜空間の陣本人にも
及ぶことを知っていた。

屋上でバーベキューをする面々。
そこで陣はヨーコの母親について語る。
ここで陣とヨーコの母親の意外なつながりがわかる。
陣の設計したメガゾードのテストパイロットが
ヨーコの母親だったのだ。
陣がヨーコの誕生日パーティに無理して参加した
理由がわかりました。

エンターさんは相変わらずメサイア様のお守り。
メサイアを楽しませることを主目的とするエスケイプと
エネトロンを奪取することを主目的とするエンター。
2人の間に役割分担ができつつあります。
ゴーバスは敵幹部がエンター一人だけでしたが、
エスケイプが加わって、敵の描写も徐々に
掘り下げられていきます。
ゴーバスの敵幹部は二人ともあんまり悪そうな人に
見えないんですよね。
やってることはえげつないのですが。

ジシャクロイドの特殊能力は針攻撃で人や物を磁石に変えること。
くっつきネタも戦隊の定番ですね。
ヒロムとニック、Jとリュウジがくっついて、陣とヨーコが
残されるのは物語的必然。
ここでヨーコを思わせる女の子登場。
この子役どこかで見たことあると思ったら、朝ドラの
「ごちそうさん」に出てた子か。
女の子を慰めるヨーコとヨーコの母親を重ねる陣。

ジシャクゾードはエネトロンを磁石化させて吸収します。
もう何でもありですね。
敵の針攻撃を防御するため2人に開発中のプロテクターを
転送する黒木。
しかしプロテクターは試作段階のため変身前しか装着できない。
ジシャクロイドを見つけた二人は針攻撃を交わしつつ
接近するも、突如現れたエスケイプに邪魔され、
陣のプロテクターは破壊される。
それを見て基地に戻っていたヒロムたちは応援に
向かおうとするが、体の自由が利かず四苦八苦。

何としてもヨーコを守りたい陣は変身できないまま
エスケイプに挑むという。
心配するヨーコにアバターだからやられてもすぐ
復活すると陣。
そこへJが無線で割り込む。
「ただし、亜空間にいる陣にはダメージがあるがな」。
いつもは空気を読めないJですが、この発言に関しては
明らかに心配からの発言と思われます。

あくまでヨーコを守ろうとする陣。
しかしヨーコは陣の腹をパンチして陣を動けなくします。
「自分のことは自分で守れるよ」とヨーコ。
「それに誰かを守ることだってできる」。
ヨーコの中にヨーコの母親の姿を見る陣。
母親のことは覚えてなくても同じ血が流れてるって
ことですよね。
ヨーコも17歳。
日々成長してるってことでもあります。

ここで攻撃せず待ってくれるエスケイプは優しい。
エスケイプは快楽犯的なところもあるので、あんまり
卑怯な手は好まないですね。
アバレキラーなら容赦なく攻撃するでしょうが。
プロテクターを破壊されたヨーコを守るため
プロテクターの一部を投げつける陣。
それが全ての針に当たってヨーコを守ります。
いや、多分無理(笑)。
この辺はご都合主義ですが、まあいいでしょう。

その前にエスケイプは乱入してきたヒロムたちの
下敷きになり切れて帰ってしまいます。
ちょっと気まぐれすぎないか?
結果的にヒロムたちが無茶して救援に来たおかげで
ジシャクロイドを倒すことができました。
このジシャクロイドの最期はタイムボカン的な情けなさで
結構ツボでしたね。

一方ゾードの吸い出したエネトロンは陣の機転で
逆流させて回収。
文系の私にはよくわかりませんが、一応理に適ってますね。
さすが陣です。
親子二代で同じ説教されるとはと陣。
陣がヨーコの母親の世話を焼いてたのは、やはり
気があったのは確かでしょう。
しかし、ヨーコの実の父親は誰なのか?
死別なのか離婚なのか。
謎は残りますね。

今回はヨーコの母親を通して陣を掘り下げた話。
後半にもつながる重要な回でした。
小林靖子氏の脚本は本当にこなれてます。

24話。
今度はヒロムの中学時代の話。
偶の外出で不思議がられるヒロム。
つか、バスターズって基本年中無休ですよね。
仕事柄外部に友達作れないし、かなりブラックです。
まあ、特殊能力を備えた宿命ですが。
ヒロムの行き先は夏祭り会場。
そこでなんと大道芸の稽古をしてました。
驚くヨーコとリュウジ。
そんな2人に事情を話すヒロム。
そう言えば今までヒロムの過去はあまりやってませんでしたね。
大道芸部ってのが意外でしたが、普通にサッカーとか
やってるよりはよっぽど似合うかも。

一方エンターはメサイアを楽しませつつエネトロンを
手に入れるため人々が楽しむ夏祭りに目を付けます。
エンターさんの浴衣姿はなかなか様になってますね。
本部から指令を受けた3人は現場に向かおうとしますが
そこへヒロムの中学生時代の担任の先生が。
ヒロムを残して現場に向かうヨーコとリュウジ。

一方夏祭り会場ではワタアメロイドがエネトロンを
絡めとって火器の使用ができなくなってました。
逃げ惑う人々。
駆けつけた陣とJはエンターと一戦交えます。
エンターさんはなかなかアクション上手いですね。
そこへヨーコとリュウジも参戦。
しかしエネトロンを奪ったエンターはロイドと一緒に
姿を消します。

夏祭り会場が狙われてることから、ヒロムの参加している
夏祭りを中止するよう助言するリュウジ。
しかしヒロムは中止しないで済む方法はないかと頼む。
ヨーコが言うようにヒロムらしくないセリフ。
それだけ大事な友人たちということでしょうが、
見た感じ友人たちとはそこまで仲良くないような。
ドライなヒロムだからそう見えるだけかもしれませんが、
やっぱり一番大事なのは先生なんでしょうね。
そういうヒロムを見て、ちょっと嬉しそうなリュウジと
ヨーコ。

中学時代、友達を作ろうとしなかったヒロム。
いずれ戦場に出るつもりだったので、友達とか作っても
辛いだけですしね。
ヒロムの気持ちは理解できます。
それを見かねた先生はヒロムを無理やり大道芸部に入れます。
それを聞いて「かわいげのない中学生だね」とヨーコ。
はっきり言う(笑)。

ヒロムは先生の失敗したジャグリングを初見で成功させます。
そりゃ特殊能力の持ち主ですから。
しかし、そもそも先生は何で大道芸なんかに惹かれたのか。
かなり不思議な先生ですね。
ただ天然ぽい先生もヒロムに一人では何もできないと
大事なことを教えてくれます。

ヒロムって問題児でも優等生でもなく、おまけに扱いづらそうだから
それまでの先生からはあまり相手にされてなさそう。
先生も他に問題のある生徒いたら、そっちに注意いくでしょうし。
でも、こういう普通の子の方が意外と成長過程で誰にも
構ってもらえず、大人になっておかしくなりがちなんですよね。
まあ、ヒロムはしっかりしてるのでおかしくはならないでしょうが、
もっと傲慢な人間になってた可能性は否定できないでしょう。

ヒロムが夏祭りを中止にしたくないのはそういう恩人の
先生の送別会でもあったから。
これを聞いててっきり結婚退職かと思ったら、世界に日本の
大道芸を広めるって(笑)。
理由がぶっ飛びすぎです。
しかもジャグリングもできないのに何を広めるつもり
なのでしょうか?
そもそも日本の大道芸って何?
南京玉すだれは中国か。
ピエロとジャグリングはどう見ても西洋が本場ですし、
謎です。

別の夏祭り会場は陣とJに任せて張り込みをするリュウジとヨーコ。
予想通りヒロムのいる会場にロイドは出現します。
この時のJの夏祭り満喫感が凄い(笑)。
生まれて初めてなので気持ちはわかりますが、陣もお面買ってるし
仕事忘れてますね。
ワタアメロイドと戦うヒロムたち。
しかし今回のロイドはあまり強くありませんね。
メサイア様を楽しませることとエネトロン強奪を両立しようとした
結果、中途半端になったのでしょうか。

この後大事なものを取りに行こうとしてピンチになる先生と
それを助けるヒロム。
超定番な展開ですね。
でも、よいこの皆さんは真似しないように。
自分だけじゃなく助けに来る人までピンチになりますから。
先生が取りに行ったのは大道芸部の皆で撮った写真。
でも、これはネガがないのか?それともネガも一緒に
入っていたのか?
まあ、細かいことはいいです。

結局ロイドもゾードもあまり見せ場なく倒されます。
エンターさんも最近作戦が適当になってるような。
エスケイプも言ってましたが、面従腹背になってきたか。
予想通り先生にヒロムの正体はバレてました。
まあ、声に特徴ありますしね。
皆で撮った写真を貰った時のヒロムの笑顔が印象的。
爽やかないい話でした。

ということで、今週は二編ともいい話でした。
こういう人間描写のリアルさはゴーバスのいいところですね。