ウルトラ解釈ブログ作戦

ウルトラシリーズについて色々語るブログ。

海賊戦隊ゴーカイジャー第47話&48話

2020-09-30 20:30:10 | その他特撮
https://www.youtube.com/watch?v=1anMBPWEopA

いやあ、これは感動しましたねえ。
ベタだけど丁寧な作り。
これまで戦隊をはじめ特撮を作ってきた東映のノウハウが結晶した回だと思います。

本話のテーマは単純明快。
人を信じる者と信じない者の戦い。
当然結果は信じる者が勝つのですが、その描き方が上手かった。
相討ちのはずが、自分が切り捨てたサリーの形見で生き延びるマーベラス。
それを悟った時のバスコの表情が何とも言えません。

バスコは赤レッドに裏切られたから自分も裏切ったと言いました。
それが真実かはわかりませんが、バスコは自分が裏切られることを
ひどく恐れる人物に見えます。
ただ、誰も信じないバスコも自分が育てたサリーだけはそれなりに信じていた。
だからこそ、サリーがマーベラスを選んだ瞬間躊躇なく爆破したのだと
思われます。

結果、マーベラスを倒し、自ら残りの5人を倒してバスコはゴーカイガレオンと
レンジャーキーを全て手に入れます。
結局信じられるのはお宝だけということなのでしょう。
一方ゴーカイジャーたちはお互い信じる仲間同士、命がけでガレオンに
乗り込み、レンジャーキーを奪還します。
バスコが作り出した戦士はやはり実体がないからか、生身の5人に
あっさり倒されてしまいました。
しかし地球人であるはずの凱の体力はほとんどウルトラマンタロウの世界並です(笑)。

ただ、やはりバスコは強すぎます。
5人も結局敗れてしまいます。
バスコって歴代の戦士が戦っても勝てそうもないくらい強いですね。
そこへ登場するのは当然主役のマーベラス。
マーベラスが力を得たのはサリーが自分を助けるために爆弾をお腹に
しまい込んだのを思い出したから。
その時掴んだペンダントが勝因になるのですから、いい脚本ですね。

相討ち覚悟で2人の脚を串刺しにして敢えて接近戦を挑むマーベラス。
どっかで見たようなシーンだと思いましたが、北斗の拳のトキとラオウの
戦いですね。
その後の相討ちのシーンも見事。
これは迫力ある映像でした。
負けた方が先に立ち上がるのは、ボクシング漫画とかでも王道ですね。

バスコは今まで何回もゴーカイジャーたちを殺すチャンスがありました。
敢えて泳がせて、まとめてお宝を取り上げるつもりだったのでしょうが、
それが完全に裏目に出たことをバスコは悟ります。
しかも結果的に自分が一番信用していたサリーがマーベラスに力を
与えたのですから、ここで信じる者と信じない者の決着がはっきりしました。

バスコを演じた細貝氏は子供に嫌われたり、怖がられたりしたそうですが、
大人目線からは彼の素晴らしい怪演がゴーカイジャーを名作にしたと
思います。
今回が実質的な最終回みたいな気もしますが、それだけバスコの存在は
光ってました。
細貝氏の女性的な顔立ちはある意味魔女っぽくもあり、緑の血がよく
似合います。
スーパー戦隊は連続ドラマなので、後半の盛り上がりはウルトラも
ちょっと敵いくらい凄いですね。

ではでは。

半沢直樹最終回

2020-09-27 23:24:42 | 一般ドラマ
特撮には関係ありませんが、最終回を見たので少し感想。

半沢は一期はほとんど見てなくて、二期も後半5回くらいしか見てないのですが
評判通り面白いドラマでした。
正直内容はあまりないのですが、演者の熱気が凄い。
それとよく言われる、勧善懲悪の時代劇や歌舞伎を見てるかのような筋運び。

個人的に日曜日の夕方になるとサザエさん症候群ではないですが、
段々暗い気持ちになるんですよね。
サザエさんは見ませんけどw
そういう心理状態では凝ったドラマや重いドラマは見ようという気にはなれません。
その点半沢は頭軽くして見られるからいいんですよね。

半沢は前述したように時代劇とか歌舞伎と言われますが、私に言わせると半沢は
ファンタジーです。
そういう点では実は特撮ヒーローものに近いんですよね。
そもそも特撮ヒーローの原点がチャンバラ時代劇とか言い出すとキリがありませんがw
疲れた大人にはこれくらいがちょうどいいのかも。

実は私がウルトラや戦隊を見るようになったのは、そういう事情もあるんですよね。
若い頃は好んでロシア文学とかクラシック音楽とか古い名画とか見てたりしたんですが
今はほとんど見ません。
そういうのは価値観や思想の固まってない若い頃に見れば十分だと思います。
また新しいものについても今さらついていくのも厳しいし、あんまり意味もないと
思ってますので、ついていってません。
特撮とか懐かしドラマ見たり昭和歌謡とか渡辺宙明聞いてる方が楽ですから。

村上春樹なんかもざっくり言えば大人のエンタメで私から見れば特撮とあまり
差はないと思います。
ハルキストが新作出るたびに新しい価値観に揺るがされてたりしたら、
そっちの方が怖いですからw

話は脱線しましたが、いい歳になってくると昔から見てるエンタメに偏るのが自然。
昔のおじいちゃんが飽きもせず時代劇見たり、おばあちゃんがホームドラマ見たり
してたのを呆れて見てましたが、今自分が特撮見てるのも結局同じなんですね。
そして、半沢も私たち世代が心の奥底に持っている価値観とか趣味嗜好にあってるからこそ
これだけヒットしたのだと思います(無理やりまとめた(^-^;)。

ではでは。

超獣戦隊ライブマン 第41話「透明人間、豪の告白!!」

2020-09-25 20:47:49 | その他特撮
https://www.youtube.com/watch?v=V03urzk0meE

ライブマン41話は風雲急を告げる展開。
正直ライブマンの脚本は今の目線からは強引なものが多いが
非情にドラマチックな展開は今の特撮にはないとも言える。
まさに昭和特撮の醍醐味ですね。

ライブマンのいいところは多々あるが、まず悪役のキャラが
立っているというのが一番に挙げられるであろう。
本話の幹部は最近の特撮ではあまり見られない顔出し幹部が
ほとんど。
パワーレンジャーとの兼ね合いで顔出し幹部が減ったと言われるが
これだけ灰汁の強い役者を揃える難しさもあるだろう。
まあ、ライダーは顔出しばっかりだけどね。

その中でもやっぱりビアス様のカッコよさは出色。
中田譲治氏といえば声優やナレーションで有名だが、本作では
大教授ビアスという何とも説得力のあるネーミングで
デビッドボウイばりのカリスマ性を発揮している。
やってることは極悪非道なんだが、やはり悪の首領はこうでなくては。
悪役が魅力的であるほど、ヒーローの魅力も増します。
しかも本作は元々は仲間同士が敵対してますからね。
ケンプ、マゼンダ、アシュラ、豪と皆キャラ立ちが凄いです。

まあ、本作全体の魅力についてはこれくらいにして、
本話を見てみましょう。
個人的に疑問に思ったのは、アカデミー時代、豪は丈と親友だったという
ことになってますが、果たして丈は豪のことをそこまで思ってたのか?
丈は気さくな人柄で誰にでも好かれるタイプだから、勇介やめぐみは
もちろん、友達は沢山いたと思われます。
一方豪は恐らく友達といえるのは丈だけ。
その辺複雑な心情もあったのかもしれませんね。

しかし豪はどう見てもひ弱でしかも親が教育ママ。
それなのにこの名前。
案外父親はワイルドなタイプでその反感から母親も豪をがり勉に
したのかもしれません。
このネーミングにどういう意味や狙いがあるのかは興味あります。

トウメイヅノーは何気に凄い能力だと思いますが、例のごとく
その力を生かし切れず敗北。
戦闘シーンはいつものバイモーションバスターからギガファントム
巨大メカ戦のルーチンで特筆するところはなし。
ただ、ターミネーターシュワちゃんそのもののガッシュもいいキャラですね。
そのルックスといい、かなり気に入ってます。

本話のラストはビアスが倒れて終わり。
一体何が起こったのか。
ここから最終回まで目が離せそうにありません。

ではでは。

海賊戦隊ゴーカイジャー 第45話&46話

2020-09-23 22:19:28 | その他特撮
https://www.youtube.com/watch?v=7aNUOnMLpgg&t=13s

ゴーカイジャー45話は実質総集編。
カクレンジャーの大いなる力を託されたニンジャマン登場。
しかし、ニンジャマンのフォルムは最高だな。
コミカルを形にしたらこうなるというお手本みたいなフォルム。
鶴姫ことシュシュトリアン花子も出てるし、ごっつう見たくなりましたw

46話はウルトラマニアなら思い浮かべるのがセブンの「狙われた街」。
ウルトラ警備隊の面々は普通に狂暴化して暴れてましたが、ここはさすが戦隊ヒーロー。
自らの意志で呪縛から解き放たれました。
関係ないけど、アミバに秘孔を突かれたケンシロウが秘孔封じする場面を思い出しますw

そう言えばセブンではタバコに薬が仕込まれてたんですよね。
ドラマや映画でタバコがタブーの今ではありえない設定です。
つい最近まで再放送してた「はね駒」では普通に出演者がタバコふかしてました。
今やってる「エール」ではそういう場面が出てきませんが、正直違和感ありますね。
そこまで拘る必要あるのかなと。

洗脳された凱と博士の輩芝居はなかなか堂に入ったもの。
中の人の地はあんなのかもしれませんね。
今回アイムが母性を発揮します。
北斗の拳ばかりで悪いですが、慈母星の南都最後の将を思い出しましたw
アイムってOPだけ見てると天然ぶりっ子キャラなのかなと思いましたが
本編見てると天然ではあるが、結構男前なんですよね。
一番悲惨な境遇を背負ってる強さなんでしょうか?
逆にルカの方が癒しキャラな気もします。

戦隊の戦闘シーンは販促なのであんまり興味ないんですよね。
変形や合体は楽しいのですが、ロボットを10体並べられてどの番組のか
当てろというクイズをやらされたら一問も正解できる気がしませんw
因みにウルトラで言うと、等身大バトルがやっつけ隊対怪獣、巨大化後が
ウルトラマン登場という感じでしょうか?
はっきり言って戦隊で巨大ロボ戦の必然は感じないのですが、そこは
販促なので仕方ありません。
スポンサー的にはドラマは巨大ロボ戦を見せるためにあるので、
こんなこと言うとバンダイの人に怒られそうですがw

次回はいよいよバスコとの対決。
バスコ役の役者さんイケメンですよね。
どことなく窪塚洋介を彷彿させます。
でも奥さんは佐藤仁美なんですよねw
て、笑うところでもないかw

いろいろ無料配信やってますが、どこも佳境に入ってきました。
時々、こうやって感想書くので、暇つぶしに見てやってください。
ほんとは円谷含めて全部見たいんですけどね。
さすがに時間がない。

ではでは。

有言実行三姉妹シュシュトリアン 第40話「ウルトラマンに逢いたい」

2020-09-21 23:05:43 | その他特撮
https://www.youtube.com/watch?v=kg-LneRD384

現在配信中のシュシュトリアン40話は何と円谷プロとのコラボ。
こんな話があるなんて、最近まで知りませんでした。
シュシュトリアン放送時は私はちょうど大学1回生。
特撮とは離れてた時期です。
当時は当然ネットもありませんでしたし、一部のマニア以外
情報を入手するのも難しい時代でした。
こうやって皆でこの話をネットで見られる時代になるとは
凄い時代になったものです。

さて本題。
バルタン星人とロブスターをかけるとは、ベタではありますが
笑わせていただきました。
この時期になると3姉妹のコメディ演技もかなり上達しており
皆ノリノリで演じてくれました。
特に花子はこういう役どころは上手い。

ピグモンかガラモンかわかりませんでしたが、洋服売り場に
出現というのも、ちょっとジェロニモン編を思い出しました
(ピグモンはおもちゃ売り場でしたが)。
エレキングが電気を吸い取ったり、ブースカが無銭飲食したりと
それぞれの個性も発揮されてました。
まあ着ぐるみについては、豚鼻バルタンとか、赤色ゴモラ、
顔と体のバランスが妙に悪いダダとか、やや残念風でしたが(笑)。

しかし本話ではやはり黒部氏演じるハヤタが変身するシーンが
目玉でしょう。
多分本放送以来。
これはファンには溜まりませんね。
そしてウルトラマン登場。
この世界では我々の世界と同じくウルトラマンはフィクションの
はずですが、どう解釈すればいいのか?

怪獣たちは元々は着ぐるみだから、それに命が宿ったと
解釈すれば問題ないでしょう。
そもそもあんなに小さかったら怪獣でも何でもない気もしますが。
バルタンとウルトラマンは本物。
つまりフィクションと同じものが実在してたってことになりますね。
一体誰がウルトラマンとバルタンを知っていたのか?

これはやはりテレビ番組「ウルトラマン」に登場する主人公と
ライバル宇宙人のデザインにウルトラマン本人が関わってたと
解釈するしかないでしょう。
怪獣おじさんはデザイナーではないようですが、デザインの
ヒントくらいは出していたかもしれません。
造型の担当とかしてたら、意図的に実物に寄せるということも
考えられますね。

おっと、いつもの癖で解釈してしまった。
今回は当時の円谷プロが見れるのも見どころ。
しかし円谷プロはそこら辺にある工場とか倉庫と見た目に
変わらないので、ウルトラマンのオブジェとかがないと
気付かず通り過ぎそう。

本話では月子がウルトラオタクであることが判明します。
まあ、ウルトラマンの醤油顔(死後w)が好きというだけで
オタクではないのですが、悲しいかな雪子たちにオタク扱いされる
月子の姿は当時の特撮アニメ好きの扱いの酷さが仄見えました。
因みに今さら言うまでもありませんが、月子役の石橋けいさんは
後のウルトラマンティガにレギュラー出演なされます。
一度雪子役の田中規子さんが歌手役でゲスト出演した時、石橋さんは
その歌手のファンという役どころでした。
当時のシュシュトリアンファンにはたまらない共演だったことと
思われます。

脱線しましたが、ハヤタことウルトラマンは一度変身したら地球に
いられないと言いながら変身しました。
この辺りはエース最終話の北斗を思い出しますが、特に正体がバレた
わけじゃないのになぜでしょう?
返って怪獣たちと一緒にいなくなって正体バレてます。
これは単にウルトラマンからハヤタへの変身が二度とできないとでも
解釈するしかなさそうですね。
あるいはウルトラマンが一つの星に常駐してはいけないという内部規則があり
存在そのものが知られた以上、その星を去らねばならないとかですかね。

最後のウルトラマンと巨大化したシュシュトリアンの共闘は何ともシュールです。
悪ガキどもがシュシュトリアンのスカートの中を撮影してましたが、
私も真っ先にそれが気になりました(笑)。
汚れた大人になったものです(笑)。
とまれ、ウルトラマンとシュシュトリアンの共闘でバルタン星人を退治。
ウルトラマンが地球に迷惑にならないようにとの配慮か亡骸を持って帰るのも
細かい配慮でした。

と、長々と感想を書いてきましたが、これは東映のドラマなんですよね(笑)。
効果音や怪獣の鳴き声も円谷のものを使ってましたので、どっちの制作か
わからなくなりました。
もちろん全体的にはシュシュトリアンのテイストは失われてませんが、
フライドチキン男がほとんど出てこないなど、やはり異色作です。
故人曰くがETとかモロボシダンなのも笑いました。

かようにぶっ飛んだ話だったので、ウルトラファン必見だと思いますが、
個人的に一番印象に残ったのはラストですね。
後のウルトラ常連の月子が夢と現実の狭間を彷徨うかのようなラストシーン。
あ、円谷だって思いました(笑)。
ああいう何とも不思議テイストはウルトラの持ち味です。
因みに監督は帰ってきたウルトラマンでも何本か手掛けた佐伯孚治氏。
氏が不思議コメディシリーズのメイン監督になってるとは知りませんでした。

円谷と東映のコラボ。
正直ここまでしっかり作りこんでるとは思いませんでした。
黒部氏もよく引き受けてくださいましたし、日本の二大特撮制作会社のコラボは
まさに我々特撮マニアにとっては夢のコラボでしたね。
と綺麗にまとまったところで、ではまた。

『ウルトラマンタイガ』第22話 「タッコングは謎だ」

2020-09-09 22:38:38 | ウルトラ全般
https://www.youtube.com/watch?v=RY0xgubpxKk

最近はyoutubeの配信に嵌ってまして、主に東映の特撮配信を見ているのですが、
久々にウルトラも見てみました。
これは昭和ウルトラファンなら必見の回ですね。

タッコングというチョイスからしてまず惹かれますが、新マンのBGMがふんだんに
使われてるのも嬉しいところ。
そのBGMはタッコングの頃には録音されてなかっただろ!というツッコミはさておき(笑)
昭和感溢れる少年は結局は別の人類ってことでしょう。
ネタバレすると完全にノンマルトでしょうね。

ウルトラマンタイガは見たことなかったので、イマイチ人間関係がわかりませんでしたが
ウルトラマンと人間が共闘する感じは如何にも今風。
最近のウルトラは戦隊やライダー並みに商売っ気が全面に出てるのが気に入りませんが
ストーリー的にはよくまとまったいい話が多いと思います。
特にこういう過去の遺産を生かした話作りは巧みですね。

因みにギーストロンはやはりアーストロンから来てるのか?
冒頭の宇宙人云々のナレーションで少年は宇宙人なのかなとも思いましたが、
やっぱり先住民オチでした。

最近本サイトの方を更新する時間も体力もないので、せめてブログだけでも
更新するようにします。
そのうち、東映とウルトラで分けてブログを作るかも。
因みに東映は「ライブマン」「ゴーカイジャー」「シュシュトリアン」を見てますね。
ライダーとかロボコンもみたいのですが、ちょっと配信しすぎ。
全部見てたら廃人になってしまいます(笑)。
東映の人類総特オタ廃人化計画とでもいいましょうか。
やはり彼奴らの正体はショッカーなのかも。

ではでは。