ウルトラ解釈ブログ作戦

ウルトラシリーズについて色々語るブログ。

私が愛したウルトラセブン

2012-01-07 22:57:33 | ウルトラ全般
先週、今週とNHKBSプレミアムで再放送してたので、久しぶりに見ました。
本放送と再放送で一回見たことあるので、3回目の視聴ですね。
ただ、久しく再放送してなかったので、市川氏の追悼という悲しい形ではありますが見れて良かったです。
改めて見てもいいドラマですね。

内容的には現実とフィクションが混在する形なので、ウルトラをよく知らない人が見たらかなり誤解されそうです。
さすがにベトナムからの脱走兵を逃がしたエピソードを信じる人はいないでしょうが、アンヌが体育大出身だったり、元々アンヌに決まってた役者さんが怪我した代役だったとか、知識がないと誤解されるでしょうね。
特に怪我した役者の代役というのはエースの夕子役ですから、紛らわしいことこの上ありません。
その他にも怪獣音頭の件は、ウルトラファンなら皆が突っ込むでしょう。

実は初見の時は面白かったのは今と変わりませんが、この虚構部分はマイナスに評価してました。
怪獣音頭なんかも時代考証がいい加減だなあと思ったりして(笑)。
でも、この辺りは市川氏やスタッフもわかってて使ってるんでしょうね。
このシーンで大事なのは曲そのものよりもセブンのスタッフたちが夢のように消えてしまうというところにあります。
ある意味夢落ちともいえますが、これはあくまでフィクションなのでこういう終わり方で良かったのでしょう。

今改めてこのドラマを見ると、昔の時代の懐かしさだけでなく自分の青春時代を思い出させるノスタルジーも感じます。
そして何と言っても田村英里子が良かった。
現実のアンヌとは違う、市川氏のイメージの中のアンヌというのが上手く具現化されていたと思います。
このドラマを見るまでは正直田村英里子をただのアイドルとしか認識してなかったのですが、このドラマで見直しましたね。
その後女優としてハリウッドにまで進出しますが、やはりそれだけの才能は持っていたのでしょう。
本人的にどうかはわかりませんがこのドラマは田村英里子の間違いなく代表作です。

また、ダン役の松村雄基はかなりはまり役。
その他、佐野史郎、香川照之、塩見三省、仲村トオルなどなど脇を固める役者も豪華です。
今なら安易にジャニーズ辺りが主人公になりかねませんが、NHKはちゃんと内容を踏まえてキャスティングしてくれるのが嬉しいです。
ひし美さんのゲスト出演とかも過剰な演出ではなく良かったですし。

このドラマは基本的にはウルトラセブンの制作の舞台裏を描いたドラマではありますが、当時の若者の青春群像的なドラマとしてもよくできていました。
脱走兵の件は確かに左翼っぽいですが、これはあくまで当時の世相を反映したもので特に市川さんが左翼寄りということでもないでしょう。
初見の時はあまり好きではないエピソードでしたが、今ではこのエピソードには現実の正義の難しさというものが込められており好きですね。
「何で現実は上手くいかないんだよ」。
ダンのこのセリフには感動します。

本話で最大のフィクションはやはりアンヌが引退するところでしょう。
いつまでもセブンと一緒というラストは美しくもありますが、寂しくもあります。
まあ話の流れからしたらこの後アンヌはべ平連に入り左翼活動家として活躍したとでもなりそうですが(笑)、それでは洒落にならないのでこう解釈します。
この物語のスタッフたちはウルトラセブンという作品に永遠に封じ込められたのだと。

作品と一緒に昇華したと言ってもいいのですが、架空のアンヌはアンヌとしていつまでもウルトラセブンという作品の中に封じ込められた。
つまり、この主人公の女性はひし美ゆり子ではなく、あくまでアンヌなのだと。
したがってアンヌがこの後脱いだなんてのは言語道断(笑)。
今でもアンヌは我々の記憶の中でセブンと一緒に飛び続けています。
そう、ウルトラセブンを愛したあのアンヌのままで。
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レオ30話更新

2012-01-03 12:45:34 | ウルトラマンレオ
皆様、あけましておめでとうございます。
本年もウルトラ解釈大作戦をよろしくお願いいたします。

早速ですが、新年第一弾としてレオ30話を更新しました。
BS11のウルトラシリーズが終わってしまって残念ですが、その分大作戦の更新を頑張りたいと思います。
ブログの方も従来通り軽い感じで進めますので、今後ともよろしくお願いします。
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