ウルトラ解釈ブログ作戦

ウルトラシリーズについて色々語るブログ。

『ウルトラマンZ』第19話「最後の勇者」

2020-10-31 13:51:19 | ウルトラ全般
今回もオールドファン必見のエピソード。
まずバラバの登場が嬉しいですね。
殺し屋超獣という肩書も凄い。
蝶獣という別名もどこかで見た記憶があるのですが、
昔のことなので忘れました。
エースキラーの陰に隠れて目立ちませんでしたが、
一応エースを倒した超獣なんですよね。

今回のバラバはヤプールと一体の存在として現れます。
バキシムと同じパターンですね。
少年が巨大化してくれたりしたらもっと嬉しかったのですが
それではバラバじゃなくなるので仕方ないか。
さすがに放射能の雨は今回はありませんでした。
そもそもあまり意味ありませんでしたし。

バラバの前座にベムスター登場。
前回もパゴスが出てきたり、今回も2体。
よく怪獣が出てくる世界だ。
昭和より危険かも。
その割に慣れてしまったのか、割れた空の写真を撮りまくる
一般人たち。
コロナ禍でもマスクをしない人もいますし、恐怖感覚というか
現実感覚失ってる現代人って多分多いんでしょうね。
私のようにネットや特撮の世界に逃避してる人間もいますしw

ベムスターの腹がどんどんグレイドアップしていく気がしますが
これは単なるCGの進化でしょう。
ただし、ウィンダムの腕が飲み込まれるシーンはなかなかグロかったです。
今回はメインの戦闘シーンはCG使いまくりでしたが、街の被害とかは
ミニチュアと合成で円谷の技が見られましたね。
カメラ小僧というか、撮り獣というのか、よくわからん連中の合成に
力を入れるのが円谷のこだわりでしょうか?

エースのメダルが光るときの音はオールドファンならお馴染み
ウルトラリングが光る音です。
あと、Zへの変身ができないというシーンはやはりエースのヒッポリト編を
思い出しますね。
「Zに変身してはいけない」という声が聞こえてきそうでした。
空が割れる演出についてはウルトラファンの間ではすっかりおなじみなので
若い人でも知ってるのではないでしょうか?
子どもの時見たときは本当に驚きました。
正直空と異次元が繋がってるとか理解できませんでしたけどね。

エースの登場シーンはOPのアバンの音楽。
意外なところを使ってきました。
因みに最近エースのOPは1話の「宇宙のエース」バージョンに統一されてますが、
個人的には「ぼくらのエース」バージョンの方が子供の頃から馴染がありますので、
そちらを使って欲しいです(それがオリジナルですし)。
エースの声はもうかなりお歳と思われる高峰氏が当てておられます。
個人的には変身後は納谷さん一択なのですが、もう亡くなられてるので
次点としては高峰さんしかいないでしょう。
いつまでもエースを引き受けてくださるのは嬉しいところです。
しかしさすがに声は老けましたね。

今回エースは技名を連呼して戦います。
これについては違和感ある人もいたようですが、元々ウルトラナイフとか
技名を言っていたので、私はそんなに違和感ありませんでした。
それよりも技の豊富さの方が驚きますね。
さすがにバーチカルギロチンで内臓ドバァは無理でしょうけど。
戦闘シーンはCGを使ってかなりスピーディな戦いを見せていました。
ただ、エネルギーが全然減らないのは不思議でしたが。
宇宙でたっぷり充電してきたから満タンだったのでしょうか?

過去の名言が使われるのはいつものパターン。
ただ、これも毎回やってるとサービス過剰感がします。
希にやるから感動できるというのもありますからね。
エースがZに授けるのはスペースQではなくスペースZ。
そもそもQがよくわかりませんが(エースならAじゃないのか?)
ZだからスペースZというのは説得力あります。
バラバを倒して2人が語らうシーン。
急に夕暮れになってるのは、エース最終回のオマージュですね。

Zの名付け親がエースというのは、A to Zということで納得。
まさかこれが最後のウルトラマンてことにはならないでしょうが、
怪獣がいなくなるとウルトラマンも不要になり困ったことになります。

『ウルトラマンZ』第18話「2020年の再挑戦」

2020-10-31 10:46:03 | ウルトラ全般
ウルトラQをレビューして、これをレビューしないわけにはいきません。
タイトルからして歴史の重みを感じさせる作品。
ウルトラQの制作者たちもこんな日が来るとは夢にも思わなかったでしょうねw
まだご存命の関係者もおられますので、また感想を聞いてみたいものです。

ストーリーについてはQの時もそうでしたが、やや強引。
でも、この緩さがウルトラのいいところでもあるんですよね。
大人も子供もストーリーにスッと入っていくことができます。
正直最後のケムール人とかおりの分離はかなり無理があるのですが
死人が簡単に生き返るウルトラの世界観では無問題。
分離されたかおりがちゃんと服を着てるとか、そんなのはどうでも
いいんです(笑)。
とても後味のいいラストに、ウルトラQとの違いも感じました。

かおり役の女優は見たことありませんでしたが、宇田川かをりさん。
奇しくも宇田川刑事と同じ。
転送された宇田川刑事が戻ってきたと勘違いさせられそうですが、
監督によると単なる偶然の一致とのことです。

あと観覧車はミニチュア合成とのこと。
CGと違ってミニチュアだと本物と見分けつきませんね。
パゴスが暴れるシーンなどでも円谷のミニチュアワークは健在でした。
相変わらず職人の技が光ります。
因みにwikiによるとパゴスが登場したのはウルトラQでケムール人と
ガラモンとパゴスが戦う回が構想されており、その関連のようです。
マニアックすぎるw。

54年前との違いは、SNSとか警備カメラで人間の消える映像が
しっかり残ってるところでしょうか。
また怪獣が消えることにより、主人公たちが必然的に目撃するという
展開も上手いです。
しかし、あんな派手なことやるから、すぐ捕まるんだよ(笑)。
一応理由はヘビクラ隊長が説明してましたけどね。

54年前との共通点はあの走り方。
でも、古谷氏の方がもう少し大跳びだったような気もします。
あと、観覧車のBGMですね。
ただし、夜景の中Zと戦うシーンは実相寺作品を思い出しました。
日常と非日常の混在というのは実相寺氏が好んだ映像。
この辺りにも先人に対するリスペクトが感じられます。

ケムール人は自らの老いを食い止めるため地球人を狙いますが、
結局54年前の挑戦は成功だったのでしょうか?
宇田川刑事やかおりを誘拐できたのですから、まずまず成功だった
気もします。
同じ設定のワイルド星人はアマギ隊員(ケムール人の中の人w)と
セブンに阻止されてましたが、ケムール人の方は54年間鳴りを
潜めていたということは成功だったのでしょう。

いや、待てよ。
元々ケムール人は2020年にいたのだから、失敗してすぐに
2020年の地球人に目を付けたのかもしれませんね。
なんかよくわからなくなってきました。
そもそもなんで54年前の地球人を狙ったのでしょうか?
2020年の人間は手ごわすぎるから、過去に遡ったのでしょうか?
確かにストレイジみたいな組織がウィンダムとかキングジョー
操ってるんですから、当時の警察官だけの時代とは全然違いますしね。
おまけにウルトラマンまでいます。

ただ、本話のケムール人は地球のことはあまり知らないようでした。
かおりもストレイジのこと知りませんでしたし。
一方、ウルトラマンのことはさすがに知ってるみたいでした。
二代目ケムール人がメフィラス星人の三下で出演したことありますし
情報は入っていたのでしょう。
どうせならウルトラマンが来る以前の時代に行けばいいのに。
あの時の失敗で過去に行けなくなったとかでしょうか?

敵宇宙人あるあるですが、大抵の宇宙人は一人で地球にやってきます。
ゴーバスのエンターさんが提案してたように、どうせなら集団で来れば
いいと思いますが、この辺りは以前解釈したように、星人の中の
ゴロツキがやってくると考えるのがよさそうです。
若しくは皆各々別の星に征服に行ってるとか。
サイヤ人のように生き残りが僅かという可能性もあります。
ガミラスのように、以下略。
その割にいつも我々といいますが。
他の星人から見たら、勝手にうちの星を代表するなよってところかも
しれません(笑)。

ラストでかおりが記憶喪失の振りをするのは、ハルキがウルトラマンで
あると知ってしまったから。
一般人に正体がバレる展開というのも珍しいですね。
しかし54年前から連れ去られたかおりがこの後どうやって生きていくのか
というのは難しい問題です。
もうハルキと一緒になるしかないように見えますけどね。

最後にZ全般について。
過去怪獣や宇宙人の再登場がやたら多い。
この辺りはやり過ぎなければ問題ないでしょう。
そもそも昔の怪獣や宇宙人を新しい視聴者である子供たちは知らないわけですし
大人も子供も楽しめるという点では一番手っ取り早い方法ですから。
これも歴史の重みがなせる技ですね。
女性隊員が多い。
この点についてはかわいければいいです(笑)。

戦うときにやたらアイテムが出てくる。
これも商業的には仕方ないですね。
ただ、ここは私は一番不満です。
昭和のシンプルな戦い方が一番良かったと思います。
ウルトラマンと主人公が対話するのも、戦隊ぽくてイマイチですね。
ウルトラマンGみたいな感じだと、それほど違和感ないのですが。
この点は憑依型と変身型で違うので一概には言えませんけどね。

とはいえ、全般的には面白いです。
ファンタジックな展開や映像が多いのもウルトラの特徴。
商売っ気が強くなってきたとはいえ、まだまだ戦隊ほど露骨では
ありませんし、こうやってウルトラが続いてくれるだけで嬉しいです。
ウルトラの強みはそれこそ54年の歴史が今でも縦線で繋がってるところ。
人間側のドラマが不連続でもウルトラマンという存在だけで世界観が
統一されるというのは素晴らしいです。
何万年も生きるウルトラ一族だからこそ可能な設定です。
戦隊やライダーに負けずにまだまだ続けて欲しいものです。

次回はエース兄さんが登場!
ではでは。

特命戦隊ゴーバスターズ 第03話&04話

2020-10-31 00:41:22 | その他特撮
第3話は敵の設定の紹介編。
と言っても冒頭だけですが、エンターさんが「それやっちゃあ、特撮として身も蓋もないだろ」的な
作戦を提案しますが、メサイア様はあっさり没(笑)。
やむなく表世界(極道みたいだがw)に来てローリー寺西風な医者に変装。
元々デジタルな存在なので神出鬼没。
エネトロンを盗まなかったら存在を探知するのは不可能です。
ただ、エネトロンがないとメタロイドが作れないから、上手くできた設定です。
そりゃ、物語の都合に合わせて設定作ってるから当たり前なんですが、最近の特撮は設定が細かいですね。
正直私の解釈よりもはるか上を行ってると思います。
昔の作品は緩くてよかった(笑)。

ヨーコを子ども扱いするヒロム。
確かにヒロムが悪いですが、仕返しに「ニワトリ」なんて言うから、子供って言われるんですよ(笑)。
敵が近くにいたらどうするんだよと。
まあ、結果的には二人協力して敵を倒して予定調和に収まるのですが、今回もフラグ立ちまくりなんですけどね。
一方お兄さんであるリュウジはなんとかチームをまとめようとします。
ヒロムが遅れて加入したことにより、初期はチームワークから作っていかないといけないので大変ですね。
まあ、戦隊にはよくあるパターンですが。

メガゾードの転送時間がランダムというのは面白い設定ですね。
どんな状況でもルーチンを頑なに守ったライブマンとは大違いです。
そもそも敵怪人の巨大化じゃないところが新しい。
複雑な経路を辿ると計算が難しいというのは芸が細かい。
ところでオペレーターの2人は地味ですが、バスターズの3人と合わせて一応5人にはなってるんですね。
エンディングを見て、あの2人もバスターズの一員なのだと理解しました。
ただ、オペレーター2人は少なすぎだろ。
深夜も働かないといけないし、休みとか取れるのか?
バスターズの3人は特殊能力あるから代わりはいないが、オペレーターなら他にもいるはずだが。
まあ、その辺りはお約束なのでスルーすることにしよう。

4話はバスターズが戦う意味を問う重い話。
亜空間に転送された人たちの救出は不可能と判断している上層部と無事を信じるバスターズたち。
おまけに黒木司令官はバスターズを囮に使う。
エンターの陽動作戦を逆手に取って、バスターズを陽動作戦に使う司令官の冷酷さ。
重いというよりはシビアな話ですね。
しかし、設定が難しすぎて、絶対子供は理解できないと思うぞ。
かく言う私もwikipediaを読んで、視聴当時よくわかってなかったところを補ってます。

ただ、黒木の作戦自体は亜空間に囚われたヒロムの父親たちを救出するための作戦でもあるので
ヒロムは納得してました。
身内に被害者がいないリュウジ、親の顔もよく覚えていないヨーコと違い、ヒロムは両親のことを
よく覚えているので、背負ってるものが一番重いです。
黒木も仲間が全員捕まった上に自分だけ助かったことから、こちらも異常に重い使命感を負っているので
ヒロムとは通じるところがあるようです。
2人にしかわからない思いというのが伝わるいい話でしたね。

ゴーバスはゴーカイの後ということもあり王道外しを敢えてやってます。
確かに普通の路線でやってしまうと、ゴーカイに見劣りしてしまうでしょう。
ただ、子供には少し難しいかもしれません。
そういう意味では視聴対象は若干高めかもしれませんね。
今回の配信で子供の頃何となく見てた人たちがゴーバスの面白さに気付いてくれるといいですね。

ではでは。