ウルトラ解釈ブログ作戦

ウルトラシリーズについて色々語るブログ。

グッバイ 時朗

2023-03-24 20:45:48 | ウルトラ全般
2023年3月22日、「帰ってきたウルトラマン」の主役郷秀樹を演じた団時朗氏がお亡くなりになった。
享年74歳。
早すぎる気もするが、私のような何もない薄っぺらい人生を送っている人間と比べると
中身の詰まった、とても意義のある人生だったと思う。
自分の50年の人生を振り返っても何も成し遂げたことはないし、おそらくこれからも何もできない。
それに比して団氏の人生のなんと濃いことか。

何もない私の人生であるが、素晴らしいドラマや映画、本、音楽に出会った時だけは
生きていてよかったと思える。
とりわけ昭和ウルトラシリーズ、特に私の記憶に残っている初めてのウルトラマンである
「帰ってきたウルトラマン」は子供の頃も大人になった今でも人生の充足感を与えてくれる
唯一無二の作品だ。
そして何より団さん演じる郷秀樹は今でも私の中で一番カッコいいヒーローである。

郷秀樹が残したウルトラ5つの誓いを自分がどこまで実践できているかは心許ない。
時には他人の力を頼りにすることも必要であろう。
しかし人間最後は一人。
嫌なもの、許せないものと戦える勇気ある人間にならなければいけない。
果たして私はそういう男になれたであろうか?

グッバイ 時朗。
あなたは当時の少年少女に夢と勇気を与えてくれました。
私には何もできませんが、せめてそれを語り継ぐことはしたいと思います。

合掌

『ウルトラマンタロウ』第1話が今も評価される理由 「本当は2時間必要な内容」

2022-09-17 16:00:13 | ウルトラ全般
https://news.yahoo.co.jp/articles/819697b5a040f95b3676c764aff466d1edf93be9

こういう記事を見かけると嬉しくなりますね。
解釈でも書きましたが、タロウ第一話は本当に濃密かつ面白いです。
間違いなく昭和ウルトラの第一話では一番出来がいいでしょう。
普通第一話は設定紹介が中心でそれほど面白くないのですが、タロウ一話はエンタメ性も
両立してるところが秀逸です。

まずAパートで、光太郎の人柄紹介、超獣より強い怪獣、光太郎がZATに入隊する説得力ある理由づけ、
光太郎とオイルドリンカー&アストロモンスとの戦い、さらにはヒロインさおりとの出会い、
そしてウルトラの母からバッジを貰う。
これが全部無理なく展開するから驚きです。
さらにBパートでタロウ誕生からアストロモンスとの決着、さらには青春ドラマ的なさおりとの再会と
贅沢極まりないです。

タロウはやたらと人間と怪獣が戦ったり、設定が緩かったり、そこを批判する人がいますが
それは別に作品の破綻ではなく設定、すなわちおとぎ話的な作品の志向というだけで
スタッフも意図的にやってます。
それはちゃんと見ればわかるんですけどね。
同じスタッフが作ったレオだと人間はやたら弱いですから(MAC隊員とか殉職しまくりですし)。

最近はレオが人気になるなど2期ウルトラの再評価も進んでます。
タロウを楽しんで見てた世代も今や50代。
解釈にも書いたようにタロウの功罪というものはありますが、こういう風にいいところはいいと
しっかり伝えていって欲しいですね。

全ウルトラマン大投票

2022-09-17 14:55:57 | ウルトラ全般
メカ部門の1位がセブンガーというのが意外でしたね。
我々世代のセブンガーはボール怪獣なのですが、50年近い時を隔てて
まさかこんな形で人気怪獣になるとは。
当時は正直脱力するデザインだったのですが、所謂ゆるキャラの先取り的な
デザインが人気になった秘訣なのかもしれませんね。

しかし、ティガでも30年近く前。
平成3部作がもはや古典なんですから、昭和のおじさんはちょっとついていけませんね。
それでも近作までチェックしてる佐野さんはさすがです。
ウルトラマンが最終回で初めて喋ったというのは間違いだったので誰か訂正すべきでしたが
昔のことだから記憶違いがあるのは仕方ないでしょう。
それだけリアルタイム時に衝撃だったということ。
ガキ使で怪我したり大病を患ったり、最近どうされてるのか心配してたので、
お元気なのは何よりでした。

ちょっと脱線しましたが、ガンダム、ライダー、戦隊、ウルトラと私が子供の頃見てた
コンテンツが未だに続いているというのは凄いことですね。
それぞれ世界観が広がり、ウルトラはもはや古事記と佐野さんが仰ってたように
全体像を把握するのは難しいかもしれません。
ガンダムは時間も超えてますからもっと難しいですけど(笑)。
そう考えると毎年毎年リセットする戦隊の変わらなさも凄いですね。
たまにゴーカイジャーみたいな作品もありますが、全戦隊を繋げてもあまり世界観
が変わらないのも戦隊のいいところかもしれません。

ウルトラセブン4Kリマスター版

2021-04-11 09:52:57 | ウルトラ全般
先週からNHKBSプレミアムでセブン4Kリマスター版の再放送が始まりました。
私の家にはBS4Kを受信する環境がありませんので、普通のリマスター版と
何が違うかわかりませんが、いずれにせよBSでウルトラが放送されるのは嬉しいですね。

また、ウルトラQもやってるんですね。
週に2つもウルトラの再放送するとは、NHKどうしちゃったのでしょうか?
それだけ円谷が力入れてるということでしょう。
CSでは80も再放送してますし、暫くはHDDの容量が心配です。

東映の戦隊の配信は私の大好きなデカレンジャーですし、暫くは色々忙しそう。
花粉症も収まってきましたし、セブンのレビューの方も再放送に抜かれないよう
そろそろ頑張ります。

ではでは。

『ウルトラマンZ』第25話(終)

2020-12-19 09:41:42 | ウルトラ全般
最終回、あっという間に終わった感じでしたね。
詰め込み過ぎではありましたが、全編楽しめました。

まずストレイジが基地を奪還するシーンですが、
あんなあっさりとは思いませんでした。
防衛隊の人たちはあれで出番終わり?
小倉久寛も出番なかったですし、扱いがちょっと不憫です。
まあ、この辺の後日談は蛇足なので構いませんが。
しかし隊長が宇宙人とわかってもほとんど動揺しない
ストレイジの隊員と隊長の信頼感は熱いですね。
隊員たちに最後の戦いを告げるシーンの隊長の目に
うっすら涙が浮かんでるように見えました。
信頼できる仲間に出会えたジャグラーも嬉しかったのかも
しれません。
因みにやっつけ隊にウルトラ以外の宇宙人がいるというのは
今まで見たことないパターンです。
ダークザギ=石堀隊員というのはありましたが。

全世界の主要都市が壊滅するパターンはセブン最終回と
同じですね。
まあ定番ではありますが。
しかしあのアメリカが太刀打ちできないのですから、
デストルドス最強です。
ウルトラの世界ではアメリカの防衛力は大したことないの
でしょうか?
それとも怪獣があまり出現しないため、対抗手段がないとか。
しかし毎週のように日本が被害にあってれば各国対策を
練るはずですので、やっぱりデストルドスが強すぎなのでしょう。

ウルトラの世界観では怪獣や宇宙人は日本ばかり襲います。
私はかつて日本の軍事力が弱い、若しくは使用に制限が
あるから狙われると戯れに書いたことがありますが、
少なくともゼットの世界では日本の軍事力は一流ですね。
これまでもR1号とか、スパイナーとか、マリア1号とか
とんでもない兵器を開発してるので、法的な縛りはないようです。
おまけにウルトラマンまでいるので、世界でも最強かもしれません。
逆説的に言うと、日本を倒せば後はちょろいから宇宙人が
最初に狙うとも解釈できます(笑)。
まあ、この話はきりがないのでとりあえず置いておきましょう。

ヨウコ救出のためにウィンダム、キングジョーで出撃する
ハルキとヘビクラ。
人間自ら戦うというのもウルトラの王道ですね。
ジャグラーもすっかり地球人の仲間です。
ユカがヨウコの位置を突き止めたり、バコさんがセブンガーで
参戦したり、ストレイジの一体感も出ててよかったです。
ここで唐突に挿入されるヨウコとの腕相撲シーン。
ヨウコの夢という形ではありましたが、一応2人の関係に
決着をつけたということでしょう。
その後の2人のある意味フライングタッチwもその流れでしょうね。
フライングタッチというよりやってこいこい大巨人(また古いw)
みたいでしたが。
セレブロが離脱したのも2人の愛の力ということなのでしょうが
その辺りは明確に描くのは避けましたね。
この2人のほのぼのとした高校生カップルっぽい関係もよかったです。
この2人にクラシックがドガジャーンと鳴って告白というのは
似合いません(笑)。

最後は自分の体の限界を押して変身して戦うハルキ。
それを応援するストレイジの面々。
王道です。
エースになって戦う北斗を呆然と見つめるTACとはえらい違いでした。
最後は気合で最強の敵を倒すゼットとハルキ。
人間自ら戦うのもいいですが、やっぱり最後はウルトラマンが締めると
気持ちいいですね。
ベリアロクの特攻アタックとかこちらも熱すぎでした。

前回あれだけ饒舌だったセレブロは今回は無言であっさりユカたちに
捕まってしまいます。
でも、そいつを解剖って危険なような。
盆栽を持って去っていく隊長。
これはまたシリーズに出てくる可能性高いですね。
ゼットと一緒に宇宙へ旅立つハルキ。
それを見送る仲間たち。
宇宙に戦争があると次郎たちに告げて去っていった郷秀樹を
思い出しますが寂しさはあまりありません。
ちょっくら世界を放浪してくるくらいの感じでしたね。
ヨウコもハルキが戻ってくるのを待っているのでしょう。
夢の中とはいえ、唯一自分に腕相撲で勝った男性ですから。

まとめ
昭和ウルトラのような寂しさはあまりない最終回でしたね。
これはおそらく映画とか続編の可能性を残すためでしょう。
ジャグラーもハルキもゼットもそのうちまた会える。
平成のウルトラはシリーズ展開前提ですから、そういう安心感があります。
しかしストレイジの処遇がどうなったのかは気になります。
隊長って完全にお尋ね者なのでは?
まあ、そういう細かいことは気にしてはいけないのでしょう。
ぶっちゃけゼットは途中から視聴したため最初の方は
あまり見てなかったので、年末年始に録りだめたビデオ
見ておきます。

ではでは。

ウルトラマンZ 第23話&24話

2020-12-13 21:11:03 | ウルトラ全般
23話
ウルトラマンの能力を研究しウルトロイドゼロを完成させた防衛軍。
いやあ、遂に地球人の科学はウルトラマンを作り出すところまできましたか。
ヤプールも真っ青です。
しかもウルトラマンの能力を分析するとか、やってることがナックル星人じみてます(笑)。
まあ、いつまでも宇宙人に頼ってちゃいけないというのは初代マンの頃からの伝統なので
正論ではありますが、もっとペンシル爆弾のような周りの被害が出ないような兵器は
作れないのでしょうか?
やはり岩本博士が天才すぎるだけ?
ゴジラも倒してますし(それは別人w)。

ただ、本話で防衛隊が言ってるのはいみじくもユカが指摘したように人類が人類を
守っているだけ。
地球にとっては人類は敵、害悪というのは、初代マンの後から出てきた価値観ですね。
長官の会見を銭湯で見ているジャグラー。
しかもラムネまで飲んでるし。
なんかよくわかんない演出です。

警備の仕事に就いて以来元気のないハルキ。
そんなハルキを励ますヨウコ。
本話ではヨウコが腕相撲に拘る理由が明らかになります。
しかし自分に腕相撲で勝てる人としか結婚しないって、プロレスラーとか
相撲取りみたいなのとしか結婚できないのでは?
基地に戻るヨウコの後ろ姿は何か嫌なことを予感させます。

一方怪獣研究センターのユカは怪獣たちがウルトロイドゼロに異常反応を
示していることに気が付き、クリヤマ長官に進言。
当然、セレブロに乗っ取られた長官は聞く耳を持ちません。
ウルトロイドゼロのパイロットに選ばれたヨウコは起動実験中に暴れ出した怪獣を
倒すため出撃命令が下ります。
怪獣出現の報を聞いてゼットに変身するハルキ。
タッコングとゲスラでも二匹いると手ごわいですね。

デマーガを倒すために現着するヨウコですが、さらにゴメスとパゴスが出現します。
まさに怪獣総進撃ですね。
3対1はさすがに厳しい。
というか、ウルトロイドゼロは光波バリアーまで張れるのか。
ジェットジャガーよりは遥かに強そう。
ここでD4レイを使うよう命令する長官。
小倉久寛の大根気味の演技が異常さを強調します。

ここでタッコングたちを追ってくるゼットと合流。
ベリアロクの活躍で暴走状態が解ける二匹。
一方ヨウコは遂にD4レイを使用。
3体は木っ端微塵に砕け散った。
反動で気を失うヨウコ。
ウルトロイドもそのまま倒れてしまう。
ウルトラマン以上の力を手に入れたと喜ぶ作戦部長マイ。

ヨウコを助け出すゼットだったが、そこに遂に正体を現したジャグラーが登場する。
「見えるものだけ信じるなんて教えてない」。
よくわからないけど、カッコいいセリフ。
最近のウルトラマンはあまり見てないのでジャグラーは悪役かと思ってましたが、
どっちにもつくジョーカー的な存在みたいですね。
ベリアルも単純には割り切れないし、最近のウルトラマンは勧善懲悪の世界観とは
ちょっと違うようです。
まあ、昔からそういう話ありましたけどね。
というわけで、24話へ続く。

24話
隊長の正体を知ってショックを受けるハルキ。
さらにジャグラーは突如現れたファイブキングと戦うためにゼッパンドンに変身する。
ファイブキングの中には長官に化けたセレブロが。
中の人同士が会話するとか戦隊ロボみたいですが、これは怪獣に憑依してるんですよね?
2人の宇宙人が狙うのは人類が作り出した最強兵器。
なんかどっちもどっちな気もしますが、その情熱だけは認めましょう。

しかしウルトラマンも含めて、こんなどうでもいいちっぽけな星のために
なぜ戦うのでしょうか?
クール星人みたいに人間は虫みたいなものだという宇宙人もいますが、
巨大宇宙人から見たらそっちの方が普通の感覚という気もします。
まあクール星人は巨大でも何でもないただの虫ですけど(笑)。
ハルキに昔自分が否定されたことを語るジャグラー。
天才の俺を誰も認めようとしない!
てことではないでしょうがw、動機が若干ひねくれてる気もします。

エネルギーの限界が来てファイブキングに敗れるゼット。
その背後からファイブキングの腹部を貫くゼッパンドン。
ファイブキングを倒したゼッパンドンはウルトロイドを持ち帰ろうとするが、
セレブロはハルキを人質に取りウルトロイドを返すよう脅迫する。
ウルトロイドを放してファイブキングに立ち向かうゼッパンドン。
ここでハルキを見捨てては今までのストーリーが台無しなので、当然の展開でしょう。
この辺にジャグラーの人間臭いところが垣間見えます。
そもそも自分を否定されたからと捻くれたり、超人というよりは
不完全な人間に近いですしね。

負傷したハルキは病院で寝込みますが、ヨウコは軽傷ですぐ戦列に復帰します。
しかしウルトロイドの再テストを長官と一緒に行うと聞いたハルキは
ヨウコを助けようと病室から出ようとします。
止めるユカ。
ただならぬ様子を察知したコジローはハルキをドライブに誘います。
この辺りの展開はちょっとセブン最終回ぽいですよね。

その頃セレブロが取りついたクリヤマは蛇倉が宇宙人でありストレイジのメンバーも
宇宙人の可能性があると防衛隊のメンバーに知らせる。
抵抗するなら武器も使用してよいとクリヤマ。
いやあ、悪辣ですねえ。
しかし周りの人間たちもそろそろ長官の様子がおかしいことに気づけよと。

ヨウコと二人きりになった長官は遂に正体を現し、自分の目的をヨウコに告げる。
セレブロの目的は文明に恐怖を植え付け、文明に防衛の兵器を次々に作らせ、
最終的には自滅させる、文明自滅ゲームを楽しむことだった。
いや、愉快犯もいいとこですね。
というか愉快を通り越してもはや狂ってます。
セレブロもジャグラー同様何かのトラウマでもあったのでしょうか?

遂にヨウコに乗り移るセレブロ。
完全にホラーです。
というかエイリアンかと。
ここからのヨウコの演技は完全にトラウマ級。
テレビの前のお子様たちが腰を抜かしていないか心配です。

ユカから入った無線で、ウルトロイドが無許可で発進して
怪獣管理区域を襲っていることを知るハルキ。
コジローに車を止めるよう頼むハルキ。
「俺行きます」。
「行くって、お前」。
沈黙。
コジローの目を見るハルキ。
「そうか。行ってこい」。
「オス」。

今までウルトラマンが正体を明かすシーンを色々見てきましたが、
このパターンは初めてですね。
明かす相手が爺さんで(笑)、説明セリフもないんですから。
てっきり、「行くなハルキ」。
「ヨウコ先輩がピンチなんです」って展開を期待したのですが、
裏をかかれましたw。
しかし、これだけで事情を全部察知するバコさんっていったい何者?

最終決戦はデストルドスと一体化したヨウコとゼットと一体化したハルキとの対決。
一方ユカは長官を襲った容疑で防衛軍に捕まりそうになります。
その時謎の人物が防衛隊員を背後から気絶させ、ユカを助けます。
一方ゼットはデストルドスの放ったD4レイを食らい、大ダメージを受けます。
ゼットはこれ以上一緒に戦うと地球人のハルキの体がもたないという。
このシーンは完全に初代マンのオマージュですね。
この後急に場面が飛んで、ハルキは元ストレイジのメンバーと一緒にレジスタンス活動に。

いや、見せ場が多すぎて書ききれませんね。
次回も総力戦ですし、最近のウルトラはスケールがでかいです。
最終回は昭和のおっさんでも見るしかないでしょ。
ではでは。



『ウルトラマンZ』第22話「それぞれの明日」

2020-11-29 19:58:39 | ウルトラ全般
何度も解散を宣告されながらも結局解散しなかったMATに対して
ストレイジは本当に解散してしまいます。
まあ全滅よりはマシですが、シリーズ半ばで解散する防衛組織というのも
珍しい。

ストレイジがなくなり暇になったヨウコはハルキとデート。
本人たちは否定してましたが、タピオカ飲んで映画見てって傍から見たら
完全にデートです。
しかしヨウコの私服はなかなか攻めてますね。
ゴーバスのヨーコもいいですが、こちらのヨウコもなかなかいい(笑)。

ジャグラーこと蛇倉隊長はピザ屋に扮して内部に潜入。
しかしどこで揃えたんだその服一式。
というか、セキュリティ甘すぎだろ(笑)。
隊長が潜入したそこには禍々しいルックスのウルトラマンのロボットが。
大方の予想通りに話は進むか注目です。

一方ユカとバコさんは広報部のお手伝いでセブンガー展の案内。
しかしあのセブンガーが再び日の目を見る時が来るとは。
当時はポンコツロボットのイメージでしたが、改めて見ると適度な
緩さがあって愛嬌ありますね。
こういう過去の遺産活用は上手いと思います。

唐突に現れるバロッサ星人。
半年のシリーズで早くも3回目というのが凄い。
生身で星人と戦うヨウコとハルキ。
ヨウコは中の人が新体操出身ということで殺陣も様になってます。
ここで唐突に乱入するバコさん。
「考えるな。感じるんだ」。
このネタわかる子供いるのかよ(笑)。
ここの読者には言わずもがなですが、ブルースリーの名台詞です。

しかし橋爪さんもすっかり枯れたおじいさんになりましたね。
若大将天下ご免のイメージでもっとおぼっちゃんぽいイメージだったのですが、
還暦過ぎてるんですから、年相応ですかね。
そう言えば、朝ドラの「エール」にもワンシーン出てました。
音が有名人の奥さんと知ってごり押しするちょっと嫌な偉い人の役でしたね。

脱線しましたが、バロッサ星人は人間サイズだとあんまり強くありません。
ダダなんかも不気味なだけで強くありませんでしたしね。
一方ウルトラマンは等身大でも強い。
そりゃそうか。
タピオカで巨大化するバロッサ星人。
もう何でもありですね。

バコさんが整備していたセブンガーに乗って戦うヨウコ。
飛び蹴りなど大暴れ。
どういう機構なんだ、いったい?
一方遅れてきたキングジョーにはエリートっぽい嫌味なパイロットが。
そこへ蛇倉までがトライキングに変身して参戦。
怪獣対超獣対宇宙人並みに豪華ですね。
蛇倉の狙いはゼットの光線をキングジョーに当てて光線のデータを採集させること。
もう展開がカオスすぎてついていけません(笑)。

さらにヨウコはベリアロクを挑発して武器として使用します。
やっぱりヨウコはこの仕事向いてるんでしょうね。
昭和ウルトラには絶対いない女性キャラでおもろかわいいです。
さらにユカに頼んでレッグキャリアーを遠隔操作してもらいバロッサ星人へ特攻。
いや、ユカ足速すぎだろ(笑)。
最後はベリアロクでバロッサ星人を切り捨てて勝利。
しかしバロッサ星人は巨大化したら結構強いですね。
一方ゼットもジャグラーの変身したファイブキングを倒します。
うーむ、蛇倉の狙いがイマイチわからない。
ジョーカー的なキャラクターなんですかね。

結局ヨウコは今回の活躍が認められてパイロットにスカウトされます。
そりゃあれだけ実戦経験ある人いないですからね。
素直に実力を認めて採用するところは意外に公平な組織です。
ハルキは警備、ユカは怪獣研究所と適材適所。
そして盆栽を持って去っていく蛇倉隊長。
いやがうえにも盛り上がりますね。
次回が楽しみです。

ではでは。

『ウルトラマンZ』第21話「D4」

2020-11-21 19:52:43 | ウルトラ全般
定番の超兵器ネタ。
過去作の設定を貪欲に取り入れるZらしい話。
前回のM1号の話もそうですが、人と科学、人と力、その辺りに
重きを置くのはウルトラらしいと思います。
ウルトラの伝統ですね。

冒頭の超兵器の実験は、ギエロン星やムルロア星でお馴染み。
番外編としてはマリア2号とか、UN105X爆弾とか。
私は平成以降は詳しくないので古くて恐縮ですが(笑)、
人間も実は凄い科学力を持っているのです。
地球より質量の大きいペガッサシティもあっさり爆破しましたし。
ただ、どれもオーバースペックなんですね。
被害が甚大すぎる。

これは原発なんかもそうですけど、素晴らしいテクノロジーも
一度暴走すると人類存続の危機になる。
核戦争の脅威は低下したものの、まだまだ人類が直視しないと
いけない問題なんですね。
しかし、そう考えるとペンシル爆弾を発明した岩本博士は凄い。
イデもマルス133とかスパーク8とか作ってますし、あれだけの
性能の武器をコンパクトにして使ってたのですから、科特隊の
ハイテク兵器はシリーズでも最高峰かもしれません。
それに比べるとロボットに乗り込んで戦うストレイジは(笑)。

長官の一連のシーンは二期ウルトラ、特に新マンとエースを
彷彿とさせますね。
超兵器の使用を命ずるシーンはMATのスパイナー、隊員の命を
考えずに武器使用をごり押しするシーンはTACの高倉長官。
最後は解散なんですから、オールドファンには溜まりません(笑)。
実は長官はセレブロに憑依されてたり、蛇倉隊長はジャグラーだったり
昭和から平成に至る過去作の設定が複雑に絡み合って、カオスな
展開ではありますが、この辺りはマニア向けですね。
ただ、何も知らない子供たちも十分楽しめる展開ですので、
これはこれでいいと思います。

個人的にはもう少し新しいウルトラを見たい気持ちもありますが
過去作を取り入れつつ、販促もしつつ新しい要素を入れつつ
無難にまとまってるので、とりあえずはいいのかなと。
ただ、もう昭和のウルトラマン、特に2期ウルトラみたいなのは
作れないのかなと思うと少し寂しい気もしますね。
まあ、昭和のウルトラマンを見ればいいだけですが。

今回のラストは超兵器により次元が崩壊するのをZが食い止めるという
凄い展開。
というか、ウルトラマンの力ってほんとに素晴らしい。
やっぱり人間を超越してるんですよね。
そして、そういうウルトラマンに挑戦してくる敵の異次元人ヤプールも
やはり恐ろしい奴だ。
D4もヤプールのテクノロジーの応用ですもんね。
ただヤプールは人間の悪意とか怨念とかを出自にするにしては
超科学的すぎたため、設定が崩壊したという一面はありそう。
かと思えばチープな超獣合成装置とか(笑)、やっぱり練りこみ不足は
否めませんでした。

書いててほとんど過去のウルトラの話になってしまった気もしますが
Zはそういう作品なので、ご容赦ください。
あと少しで終わるのが勿体ないくらい、面白い作品ですよね。
過去ネタはまだまだあると思いますので、また二期もやってください。
女の隊員の比率が異常に高いですが、2人ともかわいいのでよしとしましょう。
ということで、円谷さんよろしくお願いします。
ではでは。

『ウルトラマンZ』第19話「最後の勇者」

2020-10-31 13:51:19 | ウルトラ全般
今回もオールドファン必見のエピソード。
まずバラバの登場が嬉しいですね。
殺し屋超獣という肩書も凄い。
蝶獣という別名もどこかで見た記憶があるのですが、
昔のことなので忘れました。
エースキラーの陰に隠れて目立ちませんでしたが、
一応エースを倒した超獣なんですよね。

今回のバラバはヤプールと一体の存在として現れます。
バキシムと同じパターンですね。
少年が巨大化してくれたりしたらもっと嬉しかったのですが
それではバラバじゃなくなるので仕方ないか。
さすがに放射能の雨は今回はありませんでした。
そもそもあまり意味ありませんでしたし。

バラバの前座にベムスター登場。
前回もパゴスが出てきたり、今回も2体。
よく怪獣が出てくる世界だ。
昭和より危険かも。
その割に慣れてしまったのか、割れた空の写真を撮りまくる
一般人たち。
コロナ禍でもマスクをしない人もいますし、恐怖感覚というか
現実感覚失ってる現代人って多分多いんでしょうね。
私のようにネットや特撮の世界に逃避してる人間もいますしw

ベムスターの腹がどんどんグレイドアップしていく気がしますが
これは単なるCGの進化でしょう。
ただし、ウィンダムの腕が飲み込まれるシーンはなかなかグロかったです。
今回はメインの戦闘シーンはCG使いまくりでしたが、街の被害とかは
ミニチュアと合成で円谷の技が見られましたね。
カメラ小僧というか、撮り獣というのか、よくわからん連中の合成に
力を入れるのが円谷のこだわりでしょうか?

エースのメダルが光るときの音はオールドファンならお馴染み
ウルトラリングが光る音です。
あと、Zへの変身ができないというシーンはやはりエースのヒッポリト編を
思い出しますね。
「Zに変身してはいけない」という声が聞こえてきそうでした。
空が割れる演出についてはウルトラファンの間ではすっかりおなじみなので
若い人でも知ってるのではないでしょうか?
子どもの時見たときは本当に驚きました。
正直空と異次元が繋がってるとか理解できませんでしたけどね。

エースの登場シーンはOPのアバンの音楽。
意外なところを使ってきました。
因みに最近エースのOPは1話の「宇宙のエース」バージョンに統一されてますが、
個人的には「ぼくらのエース」バージョンの方が子供の頃から馴染がありますので、
そちらを使って欲しいです(それがオリジナルですし)。
エースの声はもうかなりお歳と思われる高峰氏が当てておられます。
個人的には変身後は納谷さん一択なのですが、もう亡くなられてるので
次点としては高峰さんしかいないでしょう。
いつまでもエースを引き受けてくださるのは嬉しいところです。
しかしさすがに声は老けましたね。

今回エースは技名を連呼して戦います。
これについては違和感ある人もいたようですが、元々ウルトラナイフとか
技名を言っていたので、私はそんなに違和感ありませんでした。
それよりも技の豊富さの方が驚きますね。
さすがにバーチカルギロチンで内臓ドバァは無理でしょうけど。
戦闘シーンはCGを使ってかなりスピーディな戦いを見せていました。
ただ、エネルギーが全然減らないのは不思議でしたが。
宇宙でたっぷり充電してきたから満タンだったのでしょうか?

過去の名言が使われるのはいつものパターン。
ただ、これも毎回やってるとサービス過剰感がします。
希にやるから感動できるというのもありますからね。
エースがZに授けるのはスペースQではなくスペースZ。
そもそもQがよくわかりませんが(エースならAじゃないのか?)
ZだからスペースZというのは説得力あります。
バラバを倒して2人が語らうシーン。
急に夕暮れになってるのは、エース最終回のオマージュですね。

Zの名付け親がエースというのは、A to Zということで納得。
まさかこれが最後のウルトラマンてことにはならないでしょうが、
怪獣がいなくなるとウルトラマンも不要になり困ったことになります。