ウルトラ解釈ブログ作戦

ウルトラシリーズについて色々語るブログ。

ウルトラセブン7、8話更新

2015-05-06 15:50:47 | ウルトラ解釈大作戦
GWは引きこもっておりましたので、頑張って2本更新しました。
しかし、我ながらセブンファンに喧嘩売ってるなあ(笑)。
あくまで個人的な感想なのでお許しあれ。

喧嘩ついでに「狙われた街」での演出について私見。
この話の肝は、日常に潜む人間の信頼関係のバランスの危うさにあると思う。
実相寺監督の演出では、この日常面の演出が弱い。
全体的に異常性の方が出過ぎているため、日常の信頼関係の破綻を描いてもそれがあまり目立たない。
メリハリがないとでも言おうか。

例えば警備隊基地。
全編通して真っ暗で日常が描かれていなかった。
見てる方はその異常性に緊張を強いられるのだが、果たしてそれが正解だったのか。
個人的には常に緊張が強いられるのは見ててしんどいので、弛緩するシーンも欲しいところ。
ちょっと油断させてフルハシやソガが暴れるという方がよりインパクトが増したんじゃないかなと思う。

あと好きなシーンだが、例のちゃぶ台のシーン。
でも、この演出意図も正直不明。
それだけ地球生活に馴染んでいるという意味かもしれないが、単に見た目の面白さだけで演出したのなら、やはり作家の我が出過ぎと言わざるを得ないだろう。
ダンが葬式で噂話を聞くシーンなどは上手いと思ったが、全般的に演出過剰でやり過ぎ感は否めないので、あまり手放しでは誉められない。
同じような演出をしても「故郷は地球」などは素晴らしいシーンに仕上がっており、やはり脚本家との相性というのを感じた。

さらに私見だが、演出というのは大事だし私も重視はしているが、好きなエピソードを選ぶ際に演出を重視するのはどうかなと思う。
というか、そんなに格好つけないでウルトラマンやセブンが大活躍する話や強敵相手にピンチに陥って逆転する話を選びましょうよ(笑)。
まあ、「ダークゾーン」とか「第四惑星」とか「盗まれたウルトラアイ」も好きですが、「湖のひみつ」や「セブン暗殺計画」を楽しむ感性だけは失いたくないですね。

ということで、次はカタン星人編でお会いしましょう。