顎堤が吸収した下顎総義歯でさ、口唇の圧が凄くて前歯部の位置が中々決まらないので前歯だけ自分で配列してたのよ。
それ以外でも各個トレーを作ったり仮歯を作ったりの技工をしてたらさ、院長にすまないと謝られたのだが、コッチは好きでやってるのよ。
1人いた院内技工士は鋳造専門らしくてさ、元々2人いて最近辞めた技工士が義歯担当だったらしくてね。
咬合床さえ作らない程専門性が高くて、治療方針まで自分で決める偉い技工士だったのもあるしね。
院内技工の補綴物は、完成したらこちらから連絡するってシステムだったらしく、義歯担当が辞める前の総義歯は数ヶ月待ちとかね。
院長が相当やり手で尊敬できる人間でも、長く続く仕事のできる院内技工士って1度も見た事が無いので、仕事のできる奴は辞めて独立するのが理なのだろう。
次回、おじいちゃんの時代から通ってます