院内実習の時、担当の先生からデンタル鉛筆を出せと言われ、持ってませんと言ったら激怒された。
心の声:「普通の鉛筆でいいだろ、なんてめんどくさい人なんだ。」
と思ったが
「すぐに借りてきます」
といって周りで実習中の友達に借りた覚えがある。
今なら良く解ります、全然別物、鉛筆が必要な時にデンタル鉛筆なら代用が効くが、その逆はあり得ないです。
ちょっと前までは外科用の水性マジックの様な物を使用していたのだがそれが書けなくなってきてデンタル鉛筆を探してみた。
学生時代に買ったものは、どこかにしまい込んでいると思うのだが、どうしても見つからないので材料屋さんに頼んでみた。
持ってきて貰ったのがこれでAUSTRIAと書いてある、学生時代に購入したのも日本製ではなかった気がする。
(上が普通に書いた線、下がちょっと水に濡らして書いた線です。)
なんて便利な物なんでしょう、検索したら海外のブログにThe magic of purple pencilとありました、本来は紙に書いた文字を転写するための鉛筆の様です。
ずっとデンタル鉛筆だと思っていたが学生時代に買った鉛筆も、このCOPYING PENCILだったのかもしれない。
今まで使用していた物は単なる染色液のペンで、皮膚鉛筆といわれる物に近く、COPYING PENCILとは用途が全く違うものでした。
最近は、義歯の外形を決める時に粘膜面に書いた線を印象面にコピーしたり、印象面に書いた線を石膏面にコピーしたり非常に重宝しています。
値段は普通の鉛筆の10倍ぐらいしたけど、何年も使えそうです。
材料屋さん曰く、製造中止だか取り扱い中止だかで在庫限りといわれました。
意外と需要があるってことですね。
いまだに仕事中は必ず持ち歩いてますよ。