近頃の総義歯の作製時には、ほぼ咬座印象するようになった為なのか、義歯の装着時の調整量と調整時間が明らかに少なくなってきた。
ただし、咬合採得時の仮床辺縁の調整や咬座印象時の時間は、今までの方法以上にかかっており、現在のところ総合的には若干の治療時間の短縮にしかなっていない気がする、材料代は咬座印象時の印象材分余計にかかっているのは間違いない。
しかし、患者さんにとっても自分にとっても、新義歯装着後の苦労や手間は少ない方がいろんな意味で良いのは間違いなく、咬座印象は保険自費関係なく今後もルーチンな方法となりそうです。
義歯の調整時には、昔からPIPやフィットチェッカーを使用しているのだが、咬座印象をやり始めた頃から調整材料を見直してみた。
平たく言うと高価なフィットチェッカーの使用量を減らしたいが為に、いろんな材料を検討して、材料屋さんの意見を参考にデンチャーフィットチェック(GC)を購入してみた。
用途はPIPと同じなのだが、デンチャーフィットチェックの方が良いと感じたところは
- 若干粘りけが少なく扱いやすい
- 繰り返し塗布したときにダマになりにくい
- 塗布用の専用のスポンジが筆より扱いやすい
- スポンジで均一に塗布しやすいので加圧されたところがわかりやすい
- チューブに入っているため、必要最小限の量が出しやすい
悪いと感じたところは、専用のスポンジが高価なことぐらいで、グラム当たりの金額はちょっとだけ安い。
長年使い慣れたPIPだが、スポンジさえ何とかなればデンチャーフィットチェックの方が私には合っている。(と言うか何とかしてます。)
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