Trip to the Waterside ~梅のいい釣り夢気分!~

三浦半島・伊豆半島をメインとした ルアー釣行記とそれにまつわる旅の記録を中心に、日常生活もろもろと

葬儀社という立場からの新型コロナウィルス 3

2020-05-18 | お仕事の話
厚生労働省HPのQ&Aから。



感染症というのは感染症法で一類〜五類に分かれています。

一類〜三類感染症については、感染力が強く、感染した場合の重篤性を考慮すると、絶対にご遺体や、ご遺体からの血液・排泄物・侵出液には直接触れないようにし、環境の汚染防止にも気を使う必要があります。
四類〜五類感染症については、感染の重篤性は一類〜三類と比べて少ないものの、危険であることには変わりがありません。(葬儀概論より)

では一番危険とされている一類感染症はどのような病気か?と言うと、エボラ出血熱・クリミア コンゴ出血熱・痘そう・南米出血熱・ペスト・マールフルグ病・ラッサ熱とあります。
二類には結核・鳥インフルエンザなど、三類にはコレラ・細菌性赤痢など、


火葬について、一般的には亡くなられてから24時間以内は火葬してはならないということが、法律で定められています。例外として一類〜三類感染症などに汚染され、又は汚染された疑いのあるご遺体は24時間以内の火葬が出来ますが、“絶対にしなければならない”と言うことではありません。
新型コロナウィルス感染症もここに分類されます。

それだけ危険度が高い感染症にも関わらず、通常の葬儀の実施が可能ということも、我々葬儀社からすると怖いところでもあります。



話は変わりますが、亡くなられた方の死亡診断書の病名が肺炎となっている場合、いまの情勢では新型コロナウィルス感染者という可能性がなきにしもあらずです。しかし日本はPCR検査が遅れていることから、検査自体を行なっていないので普通のご遺体として、葬儀社の方で搬送され葬儀を行なっている可能性は捨てきれません。その場合はご遺族も感染の恐れがあるかと思います。 いくら我々が疑ったとしても、病院側から「コロナ感染者ではありません」と言われれば、それを信じるしかありませんから。
少し前に、「病理解剖を予定していましたが、肺が真っ白でコロナの可能性もあるので、病理解剖をやめます。これまでの故人の経緯からするとコロナとは違うと思うので葬儀屋さんに来てもらって下さい」って言われました。と葬儀依頼の入電。「コロナではない」と言われたら、こちらとしては行くしかありませんよね(断れないという意味で)。

20年ほどこの仕事をしてきていますが、この新型コロナウィルス騒動以前の話として、感染症の方が亡くなられても病院側から告知されたことはほとんどありません。なので私としては病院はイマイチ信用が出来ない所もあるのです。

今を頑張る医療従事者の皆様には頭が下がる思いですが、これを機に日本全体で世界全体で乗り切った後は、しっかりと“告げる”という体制をしっかり作って頂けると、自分たちの安全を守ることもそうですし、ご遺族と故人との接し方などもアドバイス出来るようになり、ご遺族の健康を守ることにも繋がるとは思うのですが…。