讃岐うどんは金融資産に近い

えっへん！今日はすごくカタくて、ヘンなことを書きます。
台風が期待外れだったこととは関係がありません。

香川県内のうどん屋にとって、うどんの在庫は、他の飲食産業におけると同様に販売のための棚卸資産であるが、有価証券のような非事業性の金融資産に近い特質を持っているがゆえに、うどん屋は牧歌的な商売をしていても長続きする。

「讃岐うどんは金融資産に近い」

これは、歴史上初の見解ではないだろうか？

通常倒産した会社の、たとえば、背広１０００着を債権者が押さえても、予定売価どころか原価でも換金はむずかしい。
しかし、国債や株券はすぐに換金できる。

棚卸資産は、通常の営業サイクルがうまくいかなくなれば換金が難しいが、国債や上場企業の株式など換金市場が確立されている金融資産は換金性が高い。

ルネッサンス、印象派、レンブラントなどバロックの絵画が、特別に高値で取引されるのは、その画が優れているという以上に、難解な現代美術に比べて多くの人が共通の認識で好むことによる換金市場の確立によるところが大きいであろう。

香川県内において勤務先や営業などで外に出た人がうどんを食べる数がものすごく多いということは、ある程度以上の美味しさがあれば、換金市場が確立されているのと似た効果がある。
ある程度共通の好み、認識で、狭い地域で数十万人がうどんを食べるということは、他の都道府県のどの外食産業と比べてもまったく異色の金融資産性を持つことになりはしないだろうか。
また、いざというときに、陳腐化しやすい高価な材料・半製品を抱えないことも、結果的に効果として金融資産に近い軽さを持つことにつながっていはしないだろうか？

１時間前に倒産企業の話を会計士の人から聞いた中での、ふとした思いつきを明日、人に言ったら、どんな反応が返ってくるだろうか？
ちょっとこわい。

しかし、優れて高度なノウハウを持つ企業でも、なかなか参入が難しい業種があるなか、牧歌的な経営でこれだけたくさんの同業者が長く営業しているというのは、在庫の換金性と換金不可在庫の少なさという経営循環サイクル内の側面と、マーケットの消費者の特質から考えていく以外に説明がつきにくいのではないだろうか？