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日本共産党都議会議員(町田市選出)池川友一「市民とつくる都政への架け橋」

日本共産党東京都議会議員の池川友一のオフィシャルブログです。地方政治の現場からいろいろと発信していきます。

「これは、私たちの話だ」──映画「家族を想うとき」を観て

2020-01-17 | 日々思うこと、考えたこと

 心から尊敬する人のすすめで、映画「家族を想うとき」を観ました。

 子育てしていて、それ以前と比較して最も足が遠のいた場所が映画館です。

 「ぜひ観てほしい」というので調べてみたら新宿の映画館ではもうすぐ上映終了だと知り、せっかくのおすすめだったので行こうと決心して足を運んだというわけです。

 「家族を想うとき」は、「わたしは、ダニエル・ブレイク」という映画でカンヌ国際映画祭パルムドール(最高賞)を受賞したケン・ローチ監督が引退を撤回してまで作った作品です。

 映画の内容は、ぜひ観てほしいので詳しく書くことはしません。

 映画のイントロダクション→https://longride.jp/kazoku/intro.html
 映画のストーリー→https://longride.jp/kazoku/story.html

 この作品を観た私の感想は、「これは、私たちの話だ」ということです。同時に、あの家族にどのようにしたら「あなたたちは悪くない」と伝えられるのかを深く考えさせられました。

 「ジコセキニン」──この言葉がこの社会を覆い尽くしています。どうしたら、あの家族が社会とつながることができたのだろうかと。

 地方自治に携わらせていただいていますが、さまざまな生活相談が寄せられます。

 もちろん一筋縄で解決に向かうものばかりではなく、無力感に打ちひしがれる瞬間も多くあります。

 でも、私は思うのです。「相談してきてくださってありがとう」と。誰かに相談するという選択肢を持つことそのものが、大げさでなく闘争(たたかい)です。

 誰かに相談するという選択肢を奪われている現実とのたたかいです。

 ケン・ローチ監督が、この映画をつくった上映会の中で、「私たちがやらねばならないことはひとつ。耐えられないことがあれば、変えること。今こそ変化の時だ」と述べたということを知りました。

 この言葉は理不尽な現実に声をあげ、変えようとするすべての人たちの共通の思いではないでしょうか。

 声を上げることは、時としてしんどい場面に直面することがあります。すぐに現実が変わらないこともあります。ただ、声を上げた先にこそ希望がある、声を上げること自体が希望であると私は強く思うのです。

 一人ひとりには、社会を変える力があるのです。

 話が大きくなりました。この映画を観て、今で自問自答しています。あの家族が幸せに生きるためにはどうすればいいんだろうかと。

 ぜひ、みなさんもご覧いただければと思います。

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市民とつながる、都政につなぐ──池川友一活動報告ニュース「都政への架け橋」(第79号)

2020-01-15 | 活動報告ニュース「都政への架け橋」

 「池川友一活動報告ニュース 都政への架け橋」の第79号ができました。

 今週のニュースは、

  • シルバーパス都県境でも利用可能に
  • 「私たちには力がある」──成人の日に
  • 住まいは人権です──UR鶴川団地の「団地再生」について
  • 地道に、大胆に、しなやかに

 について、記事を書いています。

 以下、画像をクリックしていただくと、PDFファイルが開きます。

 
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自分らしく、個性を発揮して──新成人のみなさんおめでとうございます

2020-01-13 | 活動のこと

 渋谷駅で行われた、民青同盟と日本共産党合同の成人式宣伝。

 新成人を迎えた方、日本共産党からは山添拓参議院議員と私、民青同盟からは佐久間藍中央常任委員がスピーチしました。

 新成人を迎えた方からは、「政治は変わるし変えられる」と呼びかけていきたいと話がありました。

 以下、私が話をした概要です。事前に作ったメモをもとにしているので、実際に話した内容とは若干異なりますが。

■□■□■□■□■□

 ご紹介いただきました、日本共産党都議会議員の池川友一です。

 本日、成人式を迎えられたみなさんに、心からお祝い申し上げます。そして、あなたの未来が希望あるものになるよう、自分らしく、個性を発揮して生きられる社会を実現するためにも、政治を変える一年にしましょう。

 きちんと賃金は払われていますか。休日は保障されていますか。大学や専門学校の授業があるのに、バイトに出てこいと言われていたりはしませんか。

 私たち日本共産党は、「ブラック企業」をなくすために、力を尽くしてきましたが、ブラック企業の企業名を公表を実現するなど大事な一歩も踏み出させました。動かすきっかけになったは、一人ひとりの声です。

 賃金の問題も重要です。「東京で若者がふつうに暮らすためには、時給いくらが必要か」──昨年末に、こんな調査結果が発表されました。現在、東京の最低賃金は時給1013円ですが、どのくらいが必要だと思いますか。

 その調査では、たとえば新宿区で一人暮らしをしようと思ったら、時給1772円が必要。他の地域を見ても、1600~1700円の時給が必要だというのです。少なくとも1500円以上にしなければいけないということが、調査結果によって明らかとなったわけです。いっしょに時給1500円を実現し、8時間働けばふつうに暮らせる社会をつくりましょう。

 世界一高い学費負担も本当に深刻です。先日、現役の大学生から直接お話を聞かせていただきました。学費と生活費のためにアルバイトでヘトヘトになり、昼夜が逆転する生活。2人に1人が奨学金を借りています。奨学金の使い道では、学費や生活費とともに、将来の奨学金の返済のために全額貯金している人が少なくないという現実に驚きました。

 日本の奨学金制度は、返済が前提のいわば借金です。ヨーロッパに目を転じれば、返済不要の奨学金が当たり前です。ググってみるとすぐにわかりますが、日本のように借金のような制度は、世界では「Student loan」と言います。本物の奨学金は「Scholarship」です。

 私も、友人が学費を払えず大学をやめるという現実に直面し、本物の奨学金を求めて微力ながら取り組んできました。隣にいる山添さんも、先ほどお話しされた民青同盟の佐久間さんも、学生時代から国に対して返済不要の奨学金、本物の奨学金である「Scholarship」を求めてきました。こうした運動の積み重ねの中で、各大学で様々な学費の減免制度や返済不要の奨学金ができ、不十分でありますが国の制度として返済不要の給付制奨学金をつくらせました。

 おおもとには、国際人権規約があります。その中には、教育にかかる費用は無償化していきましょうと書いてあります。日本がこの国際人権規約の条項に批准したのは2012年です。学費は無償化していくことを国際的に公約しているのです。

 ところが、安倍政権のもとでそれに逆行するような動きが起こっています。政府は、「高等教育の無償化」だと言っていますが、東京藝術大学や東京工業大学、さらには一橋大学や千葉大学など国立大学などが10万円も授業料を値上げをしたり、これからしようとしているのです。

 また、国立大学で現在授業料減免制度を受けている人の約半数にあたる2万4千人が、今回の「高等教育の無償化」と引き換えに制度が受けられなくなる可能性があるのです。とんでもない話ではないでしょうか。

 私たち共産党都議団は、東京都が直接責任を持つ首都大学東京(東京都立大学)の授業料負担軽減と減額免除制度の少なくとも現行水準の維持を求めて、学生さんの声も代弁しながら都議会で奮闘してきました。その結果、都立大学では減免制度について基本的に現行水準を維持するという方向が示されました。

 大学などの学費は、すみやに半分、そして無償化を目指します。奨学金は、利子付きは即刻無くし無利子に。さらに返済不要の本物の奨学金を学生さんの4人に1人となる70万人に月3万円から開始し、さらに充実を図る。共産党は、当事者のみなさんと力を合わせて、こうした仕事に力の限り取り組んでいきます。

 少子化が深刻だと言いますが、賃金は安すぎる、奨学金という借金を背負わせる、少子化の原因を作り出しているのは今の政治そのものです。今年は政治を変える、もっとよくするチャンスがあります。

 一つは7月の東京都知事選挙です。都政が変われば、間違いなくあなたの暮らしに役立ちます。そして、総選挙です。桜を見る会やカジノマネー、嘘とごまかし、隠蔽、改ざん、偽造、捏造。こういう政治を、普通のまっとうな政治に変える時です。

 「私たちの力は小さいかもしれないけれど無力じゃない」という言葉があります。私もそう思ってきました。しかし、昨年の民間英語試験の導入の撤回を求める高校生や大学生の運動、MeTooやWithYou、ジェンダー平等を求める運動、そのほかにも生きるために声をあげ、生きるための選択をする姿に接し、私たち一人ひとりの力は、そんなに小さくなんかない。私たちには力があると強く思うようになりました。

 もう一度言います。私たちには力がある。政治を変える、暮らしをよくする力があります。自分や大切な人の幸せのために、誰ひとり取り残さない社会を実現しましょう。希望を作り出すのは、ほかならぬあなたの一歩です。多様性が尊重される社会へ。ともに歩みましょう。

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町田市の小中学校の体育館にエアコンがつく──第一弾として2020年9月までに25校

2020-01-10 | 町田市政・市議会のこと

 2019年第4回町田市議会定例会(12月議会)で、小中学校の体育館にエアコンを設置するための補正予算が可決されました。

 日本共産党町田市議団は、2018年9月議会で学校体育館へのエアコン設置を行い、その後教育長への申し入れ。さらに議会でもくり返し設置を求めて提案を重ねてきました。

 参考①:日本共産党町田市議団が市長と教育長あてに「小中学校体育館へのエアコン設置に関する申し入れ」
 参考②:町田市が小中62校の体育館に、3年間でエアコン設置を表明
 参考③:学校体育館へのエアコン設置をめぐる一連の経過について

■2020年9月までに25校に設置

 2020年9月末までに、小学校7校及び中学校 18校の合計25校の体育館に空調設備を設置します。残り37校については、2021年度中に空調設備を設置します。

 具体的に設置される学校は、

 【小学校】

  • 医療拠点3校 成瀬台小、大蔵小、相原小
  • 救護連絡所4校 町二小、南大谷小、小川小、忠三小

 【中学校】

  • 全20校のうち、改築工事中の町田第一中、中規模改修を行う成瀬台中を除く18校

 となります。

 2020年2月〜3月に入札と契約が行われ、来年度4月から9月までに工事が行われる予定になっています。

■都政、市政を結んで

 小中学校の普通教室、特別教室、そして体育館へのエアコン設置は、市民のみなさんの運動とともに都政と市政の連携プレーが大きく動かしています。

 私は「都政が動けば、市民生活は確実に向上する」と都議選の時にも訴えさせていただきましたが、その象徴が学校へのエアコン設置です。

 日本共産党市議団との連携プレーで、引き続き「暮らしに役立つ」「町田に役立つ」仕事に全力を尽くします。

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「自分で国や社会を変えられると思う」と感じている18歳の割合は?──日本財団の「国や社会に対する意識」をのぞいてみる

2020-01-08 | 日々思うこと、考えたこと

 日本財団の18歳を対象に行っている意識調査。

 昨年11月に実施されたテーマは「国や社会に対する意識」(9カ国調査)でした。

 この内容について、紹介したいと思います。

 まず、こちらをご覧ください。

 この項目は「自身について」という問いですが、分析結果として「日本は、いずれの項目においても9ヵ国の中で他の国に差をつけて最下位となった」とあります。

 具体的には、

  • 自分を大人だと思う 29.1%
  • 自分は責任ある社会の一員だと思う 44.8%
  • 将来の夢を持っている 60.1%
  • 自分で国や社会を変えられると思う 18.3%
  • 自分の国に解決したい社会課題がある 46.4%
  • 社会課題について、家族や友人など周りの人と積極的に議論している 27.2%

 という割合です。

 特に「自分で国や社会を変えられると思う」と答えている割合は18.3%であり、次に低いドイツの66.2%と比較しても、50ポイント近い差があります。

■「解決したい社会課題」について

 日本では、

  1. 貧困をなくす
  2. 政治を良くする
  3. 社会的弱者に対する差別をなくす
  4. 障害者が住みやすい社会を作る
  5. ジェンダーの平等を実現する

 がベスト5です。

 「貧困」と「差別」は共通して解決すべき問題と認識されていると分析されています。

 私が注目したのは2番目に「政治を良くする」が入っていることです。

 全体の人数からすれば、回答したうちの2割ほどですが、ここに希望があると感じています。

■自分の国の将来について

 この調査結果は、地方自治に携わる私自身、真剣に受け止めて一緒に展望をひらけるようにしていきたいと思わずには入られませんでした。

 自分の国の将来について、

  • 良くなる 9.6%
  • 悪くなる 37.9%
  • 変わらない 20.5%
  • どうなるか分からない 32.0%

 という結果です。

 新年のブログで、「今年のキーワードは、『私たちには社会を変える力がある』」という記事をポスティングしましたが、あらためてここキーワードがあると思います。

 自分の国の将来という問いですが、これは自分の将来とも重なるものです。

 紹介した調査結果は「閉塞感」の現れであり、これまでの国のシステムや教育によってつくられたものだと思います。

 自分の将来について、希望を持つこと自体がむずかしくなっているときに、政治がどういう立ち位置で主権者である一人ひとりと希望をつくることができるのか。私自身、若い人たちとの対話を大切に、希望をつくりだすのは「あなた」だということを共有していきたいと思います。

 『スウェーデンの小学校社会科の教科書を読む』という本に接して考えたことと共通するものがあります。この本について、12回にわけでこのブログでもポスティングしてきましたが、その最後に書いた一文を参考までに紹介します。

 12回にわたって、『スウェーデンの小学校社会科の教科書を読む』の内容を見てきました。

 この本を手にした時の問題意識は「主権者教育をどうすすめているのか」というものでしたが、自分がこれまで捉えていた主権者教育が本当に狭い視野であったことを思い知らされました。

 また、スウェーデンの若者の政治参加(投票率)がなぜこんなに高いのかという問題についても、「関心が高い、低い」という次元ではなく、関心があってもなくても、一票に価値があるから、自分の一票で決定を変えられると思っているから投票に行くということにとても納得しました。

 改めて私が、この本から学んだことをまとめてみると、

    • 実生活や身近な問題と、自分たちが生きる世界がどうなっているかを一体不可分のこととして学ぶことの大切さ
    • 「ある課題」を過去のものとして学ぶのではなく、過去と現在という歴史の流れの中で学ぶことの大切さ
    • 世界人権宣言、子どもの権利条約など、国際的な到達点を学ぶことの大切さ
    • 「覚える」学びではく、「思考し、意見を述べる」学びの大切さ
    • 「すべての人は平等である」ということと、一人ひとり違うということを学ぶことの大切さ

 などに整理されるでしょうか。

 このようなポスティングをしようと思ったきっかけは、私自身がこの本を読んでよかった、みなさんと少しでも分かち合いたいと思ったからです。

 なので、ぜひこの本を手にしていただき、本文に接していただければと思います。

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