日本共産党都議会議員(町田市選出)池川友一「市民とつくる都政への架け橋」

日本共産党東京都議会議員の池川友一のオフィシャルブログです。地方政治の現場からいろいろと発信していきます。

すべて知りたい原発のこと

2012-02-27 | 学んだこと、政策のこと

 ブログのバナーを変更しました。今回も、妻に協力をしてもらい、息子も登場して新しいさわやかな感じに。ニュースを発行するときにも「イラストがいいんだよね」と声をかけていただくことがありますが、描いてくれる妻に感謝です。

◆すべて知りたい原発のこと

 26日、母校の和光大学でおこなわれた小出裕章さんの講演会「すべて知りたい原発のこと」(主催・原発事故を考える町田市民の会)に参加しました。

 原発問題について、数多くの発言をしてきた小出さんの話を聞きたいと、町田市内外からたくさんの方が会場に足を運んでいました。第一会場からあふれ、私は第二会場に行きましたが、そこも満員でした。

 当日の映像は、コチラからご覧いただくこともできます。内容すべてを紹介することはできませんが、いくつかのポイントを紹介していきたいと思います。

Koide

(1)原子炉は都会にはつくらない

 当たり前のように思われるかもしれませんが、原発は「非居住区」「低人口地帯」「人口密集地帯から離れている」ことが立地審査指針で決められています。事故が起こったら、大変なことになる=原発は危ないということを「政府自身が認識をしているからだ」と小出さん。

 「トイレなきマンション」といわれるような、使用済み核燃料を原発内のプールにためておかなければならず、たとえ核分裂反応を止めても危険な状態にあります。

(2)変わってしまった世界の中でどう生きるか

 人びとが生活する場所が、放射線管理区域以上に汚れてしまったなかで、どうするのか。小出さんは「土地も食べ物も、がれきも下水の汚泥も、すべてが放射性物質になった」と。

 「子どもを被爆から守る」「1次産業を守る」──そのためにどうするのか。

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 子どもは放射線に敏感であり、高齢になるほど鈍感になるという研究・調査結果がここには示されています。胎児や乳幼児ほど、影響を受けるという事実をしっかりと理解をすることが必要です。

(3)自己責任を果たす

 原発事故の責任は、原発を推進してきた電力会社、原発メーカー、材料メーカー、マスメディア、大銀行、官僚、政治家、御用学者など、「原発利益共同体」が過去にさかのぼって第一義的責任を果たすことが必要です。

 小出さんは、原発にかかわってきたひとりとして「自分の責任」ということで、「子どもを被爆から守る」「1次産業を守る」ためにできることをやるといいます。

 同時に、安全神話に「だまされたものの責任」について言及されました。

(4)「推進派の人は、事故が起こったのになんで原発をやめないのか」

 小出さんの話の後、第2部では「小出さんを囲んで」の対話がおこなわれました。ヒナンママネットのお母さん、子どもと未来をつなぐ会の方、和光大学学生や講師の先生などが発言者として登壇。井野博満さんのコーディネートで対談がおこなわれました。

 対談の中で、福島のお母さんが「選択を放棄して、自分も消えてしまいたいと思った」と発言されていましたが、日々の想像を絶する困難ななかで、いま現在も格闘する姿に、この原発事故がもたらした「破壊」の現実を再認識させられました。

 「3・11以後、いろんな矛盾が見えるようになったが、その前から大きな矛盾を抱えていた」「学生や若い人は、なるべく安い生活費の中でやっているから、放射能に汚染されているか、されていないかを選択できるような状況にはない」など、貧困の問題も触れられたところです。

 また、和光大学の学生さんが「推進派の人は、事故が起こったのになんで原発をやめないのか」と質問。小出さんは「わからないんですよねー」と遠慮深く発言をされていましたが、私は「もうかるから」だと思います。今回の事故が、人の命や健康よりももうけを上に置いたことで起こったことは明白です。原発をなくし、再稼働を許さないためにみなさんと力を合わせていきたいと思います。

┏┓池川友一(日本共産党町田市議会議員)
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