町田市議会文教社会常任委員会で継続審査となっていた、「町田市立博物館(以下、博物館)を『町田市郷土博物館』(仮称)として現在地に存続させることを要望する請願」が、委員全員の賛成で採択されました。
請願したのは、町田第二地区町内会・自治会連合会及び博物館が存在する弥生ヶ丘住宅の住民のみなさんです。
町田市は、一貫して「願意に沿うことはできない」と答弁してきました。
結論でございます。建設から40年以上が経過したことに起因する施設の老朽化や収蔵品や資料がおさまらない狭隘化、駅から遠く、長い上り坂があるアクセスの問題、バリアフリーの対応が不十分な点など、施設の現状はいろいろな問題を抱えております。博物館が所蔵する資料のうち美術資料につきましては、アクセスのよい(仮称)町田市立国際工芸美術館で活用してまいります。歴史資料は教育的な側面から構想を練っていきます。これらの取り組みが進んでいく段階で、市立博物館はその役割を終了するものと考えております。したがって、現市立博物館を町田郷土博物館(仮称)として存続することは考えておりません。よって願意に沿うことはできません。(2016年町田市議会第1回定例会の文教社会常任委員会での文化・スポーツ振興部長の答弁。会議録はコチラ)
その後の請願の議論の経過の中では、委員から博物館の機能、歴史についてさまざまな意見が出され、さらには仮に建て替え等を行った場合にはどの程度の予算が必要になるのかについて意見交換されています。
2016年第3回定例会(9月議会)の委員会では、現状と同程度の建て替えには16億円(解体費含まず)がかかるという市側からの答弁がありました。
これらに対して、侃侃諤諤議論が行われています。
私が、非常に気になったのは、アクセス問題についてです。市は「アクセスのよい(仮称)町田市立国際工芸美術館」という言い方をしています。もちろん、アクセスが良いに越したことはありません。
しかし、博物館の役割について委員会で殿村委員の質疑の中でも「博物館は、価値ある資料を収集、調査研究し、収集、保存し、次世代の方々に伝えていく、また、その研究したものを公表していく、そういった機能を持っております」と明快に答弁しています。
となれば、アクセスは重要ですが、博物館の持つべき役割が放置されたままということになれば元も子もないわけです。
町田市立陸上競技場や国際版画美術館についても、アクセスが悪ければ、アクセスを確保するためにバスを出したり移動手段を確保したりしています。こうした視点を突き詰めて考えていく必要性があると私は思います。
文化スポーツ振興部が進めている事業の中に、文化芸術ホール構想がありますが現状はまったく見通しのないままです。そこに数百億のお金をかけるよりも、これまで町田市で息づいてきた歴史・文化を大切に育てていくことが市民の願いに応えるものだと思います。
殿村委員が「市民の目線で選択すべき」だと最後に発言されていましたが、ここに尽きると思います。
文教社会常任委員会では全会一致で採択されたので、10月4日の本会議でも採択されるよう求めていきたいと思います。
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