20日に地域の後援会の方たちといっしょに、明治大学平和教育登戸研究所資料館に行きました。
以前から「行きたい」と思っていた場所で、事前に連絡をしてガイドもしてもらいながら資料館を見学しました。(申請をすれば資料館のなかの写真も写すことができますが、私はしませんでしたので資料館内部の写真はありません)
もともとの施設は正式名称「第九陸軍技術研究所」という名前で、通称登戸研究所といわれてきました。
この研究所では、おもに「秘密戦」についての研究をおこなっています。秘密戦とは、防諜、諜報、謀略、宣伝などです。
具体的に何をしたのか。たとえば中国の偽札づくりをおこない経済を混乱させようとしました。そのための技術者をあらゆるところから引き込み、当時の技術を最大限に活用したそうです。
香港から手に入った本物の印刷機械を使って「本物の偽札」をつくったことで、中国では偽札が出回っているということはわかっても、本物と同じ機械でつくられているためにまったく見分けはつきません。そこでは、5元や10元というお金を印刷していたこともあり、中国側は1万元などの大きな単位のお札を発行しましたが、そのことが原因でインフレになりました。
また、みなさんも一度は聞いたことがあるであろう風船爆弾。和紙とこんにゃくのりでつくられた、9300発の風船爆弾は北アメリカ大陸に約1000発が届いたとのことです。制作過程では、手の指紋がなくなるくらいこすりつけて和紙を張り合わせたとのこと。「ものすごく大変だった」という証言もあります。
そのほかにも、多くの秘密作戦がおこなわれましたが、「外部には決して秘密を漏らしてはならない」ということが徹底されていたため、その真実は長く明らかにされませんでした。戦後、アメリカ軍が占領をする過程で情報と引き換えに戦犯を逃れるということもあり、このときの技術はその後の朝鮮戦争やベトナム戦争にもつながっているといわれています。
この研究所を訪れて、強く感じたのはあらゆる専門分野が人類の進歩と発展の方向に使われるのか、それとも人類を滅亡させる方向に使われるのかで世の中の形成が大きく変化するということです。それは、私たちが日常的に働いていること、勉強していること、とりくんでいることも同じことが言えるかもしれません。自分がやっていることがどういうことにつながっていくのかを思考し、見通していくことが必要だと思います。
日本は、憲法9条をもつ国です。だからこそ、研究者の人たちの知恵と技術が人類の発展に使われることを担保できるわけです。すぐれた技術を平和利用させていくためにも、世の中から戦争やテロをなくしていくことが必要だと実感しました。
以下、写真を紹介したいと思います~
弥心神社。
消火栓①。
消火栓②。
弾薬庫。
動物慰霊碑。
┏┓池川友一(日本共産党町田市議会議員)
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