金沢21世紀美術館といえば、聞いたことある方も多いのではないでしょうか。
現代アートを扱う、日本の中でもかなり有名な美術館です。年間150万人の来場者。美術館は円形で、展覧会ゾーン(有料)と交流ゾーン(無料)にわかれています。
フローリアンクラールの「アリーナのためのクランクフェルト・ナンバー3」。
オラファー・エリアソンの「カラー・アクティヴェティ・ハウス」。
などなど、恒久展示作品(常設)は10作品。
報道され有名になったレアンドロ・エルリッヒの「スイミング・プール」は上からと下から見える光景が違います。
これが上から。
こっちが下から。現代アートとはなかなかおもしろいものです。
構想の段階から学芸員さんが加わり、集客力のある施設、発表の場や貸しギャラリーなどをコンセプトにしながら、まちづくりの中心地として美術館が位置づいています。
おもしろい連携だと思ったのは、サポートショップ。サポートショップに行きコースターを持ってくると入場料が2割引き。一方で、美術館の半券をもっていくと各店でさまざまなサービスを受けることができます。
近くには兼六園をはじめとした観光施設があり、21世紀美術館を訪れる割合は4:6で県外の方が多いという点もサポートショップをささえている一つではないでしょうか。
市内の子どもたち向けには、感受性が豊か、変化をする年齢ということから、教育委員会と協力しながら小学校4年生を毎年招待をしています。また、中学校1年生には無料で会員になってもらい、美術館に足を運んでもらえるようにしています。
金沢市の人口は約45万人(町田市は42万人)。一般会計予算規模は約1600億円(町田市は約1200億円)。町田よりは一回り大きい自治体ですが、21世紀美術館をはじめ、芸術・文化の予算規模はケタ違いです。
21世紀美術館は、指定管理者として、金沢芸術創造財団が運営をしていますが、作品購入費で1億円。学芸員は16人。すごい規模です。
「美術館や文化施設は、もうけをあげようと思えばやらない方がいい」というスタッフの方の話は「なるほど」と思って聞きました。その施設単体で、もうけをあげることはできませんが、市民への還元、地域の活性化などが位置づいています。
町田では、無料だったものは有料化、有料だったものはさらなる値上げという動きが強められていますが、市民への還元ということから考えても、市民負担増の値上げ路線は違うのではないかと思います。
視察の中で学び取ったことを、町田版に置き換えてさまざまな提案をしていけるようにがんばっていきたいと思います。
┏┓池川友一(日本共産党町田市議会議員)
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