∞doors 八戸探検隊

8を倒すと∞になる!青森県八戸市の美味しいもの、楽しいところを紹介します。生活や観光に役立つデータベースを目指します!

春の風物詩 トゲクリガニ

2011年05月22日 | 食べ物
かにといえば、冬の日本海の風物詩と言うイメージがある。
しかし、ここ青森では花見とカニは切っても切れない関係であるらしい。
4月の下旬、桜の花が咲く頃に漁が解禁となるトゲクリガニは、青森県、特に津軽地方のお花見には欠かせないものなのだそうだ。

津軽地方の金木村(現・五所川原市)出身の作家太宰治も小説津軽の中で

私は蟹が好きなのである。どうしてだか好きなのである。蟹、蝦、しやこ、何の養分にもならないやうな食べものばかり好きなのである。それから好むものは、酒である。

と、かにが大好物であることを白状し、

おそらくは、けさ、この蟹田浜からあがつたばかりの蟹なのであらう。もぎたての果実のやうに新鮮な軽い味である。私は、食べ物に無関心たれといふ自戒を平気で破つて、三つも四つも食べた。この夜、奥さんは、来る人来る人みんなにお膳を差し上げて、この土地の人でさへ、そのお膳の料理の豊潤に驚いてゐたくらゐであつた。

蟹とシヤコが、大きい竹の籠に一ぱい。それから、ビール。私はいやしく見られない程度に、シャコの皮をむき、蟹の脚をしやぶり、重箱のお料理にも箸をつけた。重箱のお料理の中では、ヤリイカの胴にヤリイカの透明な卵をぎゆうぎゆうつめ込んで、そのままお醤油の附焼きにして輪切りにしてあつたのが、私にはひどくおいしかつた


と語っている。
この小説は故郷の津軽地方を旅する太宰治自身のことを書き綴った小説。季節は春なので、ここで言うカニとはトゲクリガニのことかもしれない。


以前から一度は食べたいと思っていたトゲクリガニを朝市で見つけて食べることができた。


4個で800円くらい。ケガニなら一匹も買えない値段なので、激安。
上段左がメス、右がオス。
オスとメスはおなかのフンドしの形で見分けることができる。より鋭角的なのがオスなのだとか。
近縁種の毛がにとよく似ているが、上から見たとき、トゲクリガニの甲羅は五角形をしていることから見分けることができる。
毛がには丸っこい四角形。

 
(参考画像)



甲羅をはずしたところ。
体は毛がにに比べて3回りほど小さく大人の手のひらに納まるサイズ。
食べられる部分は少ないが、カニミソは毛がに同様に濃厚でうまい。
地元では毛がによりもこちらが好きという人も!



奥に写るオレンジ色に見えるのがカニの内子(卵)

毛がにのメスが市場に出回ることはないので、同種のカニとして卵を味わえると言う意味で希少である。
コリコリっとした食感。ねっとりとしたカニミソと違い、淡白な味わい。



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36年にわたってアタック25の司会を務めてきた児玉清さんが逝去されました。
明日の放送は追悼番組だそうです。
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読書家としての側面もあったそうですが、

病室では趣味の切り絵を楽しまれたとの事です。


たったひとつの贈りもの―わたしの切り絵のつくりかた
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幸せのものさし/うれしくてさみしい日(Your Wedding Day)
竹内まりや CDアルバム『幸せのものさし/うれしくてさみしい日(Your Wedding Day)』 ジャケット

 
東リ ラグマット

と、商品化されたり、個展を開かれてたみたいです。
素朴でありながら、ポップな絵柄は、海外の絵本の1ページを見てるかのよう。
見ているだけでも楽しいですね。

(-人-)ご冥福をお祈りします。



なかのひと

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