仙台ー八戸間で新型新幹線の試験走行が行われています。
新幹線は2010年に青森、さらに2020年には札幌へと延伸する予定です。
北海道への輸送のライバルである飛行機に対抗していくためには、東京-札幌間が4時間程度で結ばれる必要があるといわれ、そのために営業速度360km/hが必要だそうです。
現在『はやて』が275km/hで東京-八戸を約3時間で結んでいますが、更なるスピードアップのための試験を行う車両が『FASTECH360S(ファステック360S)』です。
FASTECH360はFASt TECHnologyから造った造語で、360は目標とする営業速度(km/h)、Sは新幹線の頭文字(在来線を走れる360Zも存在する)。
特徴的なのは両端の先頭車の形が違うことで、スピードや騒音などを比較検討するそうです。どちらが採用されるのか楽しみですね。
他にもドアや窓とボディの間にほとんど凹凸が無かったり、パンタグラフが少なかったりと、抵抗を減らすための努力が伺えます。
屋根から板がせり出し、空力ブレーキをかける機能を備えることから、デビュー当時はネコミミ新幹線などとも呼ばれていましたが、営業車両では廃止になることが決まっているそうで、少し残念。
仙台方面を向くストリームライン車両
青森方面を向くアローライン車両
青森、北海道方面を見つめるアローライン。その先に見る将来とは・・・?
FASTECH360とは?(PDF)
FASTECH360(wikipedia)
108ピース E954形新幹線 ファステック360S 26-122S