tyokutaka

タイトルは、私の名前の音読みで、小さい頃、ある方が見事に間違って発音したところからいただきました。

食べていて思い出したこと

2005年03月21日 23時58分50秒 | Weblog
家にいてると、ふつうに食べていても腹が減ってくる時がある。今日は珍しくホットケーキを焼いて食べた。腹が減っているということもあるが、ホットケーキがこれほどおいしかったとは思ってみなかった。

休日、外にいる時はほとんど食べない。時間がもったいないと考えるのと、一人でいることが多いからだ。真夏にペットボトルを買って飲みだしたのも、90年代の終わりくらいからである。それまではほぼ一日飲まず食わずの状態にあることもあった。大学院のころ、缶コーヒーを買って飲む先輩や同期の友人がいた。もっとも、同期の友人は40をすぎたくらいで、健康診断では、尿酸値が高いと指摘を受けているらしい。私も夏場になるとペットボトルを買って飲むことも多くなったが、大部分がお茶かミネラルウォーターである。炭酸系や紅茶、コーヒーのたぐいは稀に缶で買うくらいだ。去年は、サントリーのウーロン茶をよく買って飲んだ。とりわけ好きという訳ではない。i-Podが当たるキャンペーンをやっていたからだ。結局当たらなかったが。

おいしいものをおいしいと感じること・・・・そう感じて思い出したことがある。

1990年代の前半、私は大学入試のために予備校に通っていた。バブルがはじけたころである。あの頃の予備校はどこもすごい大盛況だった。何のことはない。人が多くて二人に一人は浪人する時代だったからだ。私の通っていた予備校であるとき、ひげをのばし、まるで仙人のような物理の先生を見たことがある。友人の一人が「あの人がそうだよ」と教えてくれた。
私は一言「すごいなあ」といったことを覚えている。単純に尊敬の意味から発した言葉である。

その人物のことを、同僚の先生はこう表現していた。
「あいつも変な奴でね。飲まず食わずで研究するんだ。あるとき、それじゃ体が持たんだろうと聞いたら、俺は丸薬一個で生きながらえたらそれでいいんだって言うんだ。おいしいものを食べれたらそれがいいのにね。薬で腹が満たせたらいいと言うんだ。昔はそんなふうな奴だった。最近でこそ変わってきたけどね。」

今日、ホットケーキを食べていて、何となく思い出した言葉だ。

それから彼の名前をテレビで見たのは1996年くらいだったと思う。大学紛争時、彼は全学のリーダーであった。紛争が終結した後、当時のことで何度か報道関係の取材の要請を受けていたが、すべて断って静かな生活をしていた。当然、テレビには出演していない。その直後、大学紛争時のいわゆる「ビラ」をまとめて、国立国会図書館へ寄贈したという。これは現在でも紛争当時の1次資料として、重要な意味を持っている。

そして二年くらい前だったと思うが、再び彼の名を新聞に見つけることが出来た。

大佛次郎文壇賞受賞者発表: 山本義孝 『磁力と重力の発見』 みすず書房

山本は、ノーベル賞を得られる人物として将来を嘱望されていたが、東大紛争時、全学連の議長となった。それは学者世界へ戻れないことを意味していた。その後大学を退学し、予備校の教師となっていた。だが研究を続け、その成果が本になったことをそのとき知った。私が見た時代の証言者の一人である。

商都の趣都

2005年03月20日 23時48分00秒 | Weblog
課題制作が一応の完成を見た。おとついの夜完成し、昨日、家にあるインクジェットプリンタで出力してみたが、これでは色校正が出来ないくらい色が悪い。おまけに、A3で出したいのに、最大でA4だ。、最近では町の印刷屋が、パソコンプリンタに仕事を取られたという嘆きを聞いて既に久しいが、家庭用プリンタはきれいに出せるように見えて、そのじつ、きれいに見えるために我慢させられているのが現状だろう。だから、印刷屋の水準にはかなわないのだが、これを実体験として持っている人は少ないかも知れない。もちろん、印刷屋の印刷に匹敵するくらいのプリンタが個人でも買えないことはない。しかし、今回改めて『DTP WORLD』の新製品紹介を見返してみると、20万とか50万とかの数値が出ている。50万はともかく、20万は考えてもいいくらいの値段である。というのも、10万円以内のプリンタもワードやエクセルのビジネスユーズとか家庭用としては充分なのかも知れないが、最近ではすごく物足りないように思えてきた。

というわけで、A3対応のまともな印刷機を求めて、町の出力センターへ出向くことになる。奈良でも個人経営みたいな形で営業しているみたいだが、勝手が分からないから、結局、大阪まで出てきた。往復で700円以上かかっている。印刷(出力)だけで出て行くには、少し痛い出費だ。それであまり気乗りではなかった。

何か他にも目的はないかと思った。
まあ、古本屋をはしごする方法もある。

なんか日本橋の電気屋街でイベントがあるそうだ。アニメやゲーム系のコスプレも出来るようなイベントらしい。あの日本橋の道路を封鎖して、歩行者天国みたいにするらしい。

そこで行ってみた。確かにすごい人だが、もともと休日の日本橋は人が多い場所だと思う。自動車が通る両サイドのアーケードの付いた歩行者道路は今日もすごい人だった。そこへ、歩行者天国を作るために警備員を配置して整理させるから、もっと歩きにくくなる。早く進みたい人は車道へ出て歩くことも出来る場所だから、改めて歩道だけを歩いてくださいと言われると、かえって進まず、いらついてくる。ようやく歩行者天国として区切られた場所で、いつもは車が走る道を歩いてみると、これまた落ち着かない。歩道を歩くと言っても、その流れには一定の秩序があるから、歩きやすいが、こうして道いっぱいに歩くことが許容されると、てんでバラバラに歩く。これが歩きにくくなる原因でもある。

ロボットの格好や、ゲームキャラクタのコスプレ女性が歩いていて、結構、ケータイのデジカメのモデルになんかなっている。町の主催者に言わせれば、これも人を呼ぶ一つの方法だという。呼ぶ人間が限定される可能性もあるが、日本橋がすっかり変わってきたことも一つの要因だ。
この日本橋の変貌に先んじる形式として、東京の秋葉原が挙げられる。電気屋街の性格がすっかり廃れて、アニメとゲームの町に変わってきているのである。このあたりは、『趣都の誕生』に詳しい。

こうしたビルの建ち並ぶ町の真ん中に、アニメショップやケーム、模型の専門店が入ってくることは、少なくとも1990年代初頭では非常に珍しいことだった。かの有名な海洋堂も1990年代終盤からの進出である。私が初めて(そして最後の訪問となったが)海洋堂の本社へ行ったのは1995年くらいだったと思う。今や有名人となった宮脇専務が店番と模型制作を行っていた。ホントに倉庫みたいな場所だったことを覚えている。その後、こうした都市部へショールームを持つようになって、あの門真市にあった本社の店はたたんで、事務所だけになったという。折しも、家電業界の不振により、店を畳むところも増えたし、業種転換したところもあった。日本橋でがんばっている家電販売業も増えたが、東京からの家電販売業の進出で、やはり苦しいみたいだ。

梅田の再開発で出来た電気屋もそれなりの良さがある。でも、1970年代の大阪万博の映像を見るような、古ぼけた画面の持つ、素朴な色合いを日本橋で少し感じることがある。これが好きなのだ。

日本橋も相当変わったと思う。街は変わるものだ。変わって、人通りが少なくなった場所も多いが、日本橋の人通りはまだ多いと、個人的には思っている。

デザイナー、印刷会社、発注側、それぞれの失敗

2005年03月19日 14時46分54秒 | DTP/Web
あるハンドクリームのメーカーが「どのデザインが優れていますか」コンクールを行っていて、複数の候補から、一等を一般投票で決めるという内容で行われた。私の母が、一般投票で出したところ、参加賞として、デザインカレンダーをもらった。それからしばらくして、同じメーカーからほとんど変わらないカレンダーを送ってきた。「これは以前もらったものでは・・・」と思ったが、それと一緒にお詫び状が添えられていた。カレンダーに誤植があったので、修正版を送りましたということだ。おそらく休日が赤く塗られていないくらいに考えていたら、一日足りないのだ。それもその数字だけ見事に飛ばして作られている。確かに、大の月・小の月といった具合に、最後の31日が抜けることは考えれるが、28日の次は30日になっていて、29日がないのだ。

注意して校正を何度も何度も行えば、こんな間違いはおこらずにすむのだが、意外にこうした間違いが多い。

カレンダーは数字の羅列だし、数字の順番は小学生でもわかると思いがちだが、この数字の羅列こそ危険で、手入力で数字を打ち込んでいくと、どうしても一字脱落のようなミスもおこる。

カレンダーでもこうした間違いが起こるから、テキストデータが多いパンフレットやカタログ、書籍はもっと多くなる。私が参考にしていたFireworksの本も、レイアウトの配置座標や、カラー指定の数値が間違っていることがあった。私は読み替えてすぐにわかったけど、全くの初心者はすこし手こずるかも知れない。DTPオペレータをしていた会社は、自社パンフレットの校正を何人にもやってもらったにも関わらず、最後にやはり誤植が見つかった。

その会社で発注したパンフレットの製本方法を印刷会社が間違い、ノド部分(本でいう背の部分、開いたときの真ん中に当たる部分)の文字が見えなくなり、回収と刷り直しをさせたことがあった。完全に印刷会社の大損である。

私達が依頼した訳でもないのに、かってに解釈され、誤記のまま、チラシが印刷され、その責任を私たちがかぶったこともある。どういうことかというと、私が書店に勤めていたとき、その店はテナントとして入っていたのだが、オーナーに位置する企業が出したチラシに、こちらへ確認もせず、「当日お買い上げの方に先着30名をサイン会へご招待」と書かれた。実際には、「オープン時より、お買い上げの方先着30名をサイン会にご招待」であって、そのチラシを出された時点で、既に完売である。その日の朝から対応で大変だった。中には、当日遠くから来た客もあって、その怒りは凄まじい。おかげで、少ない社員は出ずっぱり、店が回らないこともあった。私もレジをやっていたが、そんな客の対応で、レジが動かないということもあった。こんな場合、個々の店の信用問題にも関わり、ひいてはオーナーの信頼にも関わるから、発注側の責任所在をはっきりさせるべきだが、それでは、私たちにとってチラシを出したオーナーが相手になるから、テナントの我々には文句の持っていきようがない。オーナーが受けた苦情はダイレクトに我々に降りてくる。ただし、オーナーが行って発生したトラブルを現場で受けた我々が報告しても、それっきりである。

それ以降、そのオーナーのいう「サービス」を信用していない。つまり、その大手スーパーでは買い物をしないことにしている。当然だ。内部の信頼が無い状態で、外部の信頼は得られない。ただし、デザインの仕事をくれるならば、やぶさかではないが・・・。

誰が受けるんだ、奈良高校の2次募集?

2005年03月18日 23時18分39秒 | ニュース
ローカルなニュースで恐縮である。このブログの一番最初に書いたことは、高校の統廃合で名称から組織から完全に変わってしまい、私が高校に在籍していた時とは異なる様相になっていることを指摘して、浦島太郎のような心境であったことを書いた。少し大層な説明だが・・・。

さて、あれから一ヶ月が経ち、公立高校の一般入試が行われ、その数日後に中学校の卒業式が挙行。すぐに入試の発表があったはずである。その結果を受けて、定員割れを起こした学校から2次募集が行われる。例年、2次募集を行う高校は決まっていた。今年はこの中に、奈良高校(全日制)が入った。不思議なことに私の在籍した高校は2次募集を行ったことが無く、偏差値区分における一つ上か一つ下の高校が行っていた。

ところで、奈良では学区というものが存在しない。従って、奈良県内の南の端に住んでいる人間が、北の端の高校を受験することが出来た。この場合、県内とはいえ通学に2時間は覚悟することになる。もちろん自宅通学が不可能に近い場所にある高校も存在し、この場合、寮が併設されている。信じられます?公立高校で寮ですよ!私の高校でも、先輩に下宿をしている人間がいた。
こうなると、すべての高校は偏差値と内申点によるランクつけがなされ、一つの高校には、ほぼ同質の成績や人間性を持った生徒で占められる閉鎖的な空間となる。長期的には、社会階層の固定が既に始まっていた。それを覆した者は非常に少ない。

そんな中で、ハイアラーキカル(ヒエラルヒー、ピラミット型とも言えるか)な高校ランキングの中で、その頂点に立ち、歴史もある奈良高校が定員割れをおこした。奈良における定員割れは人気がないことの証左ではない。レベルを維持するためには、たとえ定員割れを起こしてでも、一定水準に満たないものを不合格にするというシステムが存在する。ただし、二次募集というのは、一次募集で入れなかった者を対象とするのではない。そのため、一次で合格しなかった者、同時に私立などの滑りどめを持たない者は、偏差値的に見て、かなり下の方の高校を受けざる得ないのである。そうなると、頂点に位置する高校は、降りてくる者がいないのである。

定員が3名だから、おそらく3名足りない状態で、来年度の入学式が行われると思われる。

色使いに見るDTPとWebそれぞれの美しさ

2005年03月17日 18時18分25秒 | DTP/Web
課題制作を続けている。時間がかかるという事自体、現場では失格なのだが、試験であるため課題条件をクリアーしなければならないし、同時に試験であっても、ただ作りましたというデザインであってはならないと考える。

前回制作した課題を見ると、自分で言うのも何だが、かなりいいセンを行っていると思う。しかし、その後、デザインの恩師から聞いた話の中に、レイアウトによっては日本では嫌われるというものがあって、前の試験の課題がそのパターンになっていた。それは一枚の紙の中のレイアウトを完全に線で区切っていく形式だったのだ。

これは首と胴体を切り離すようなもので嫌われる。その上、その間にキャッチコピーを入れる赤い区切りを入れたから、もう最悪だ。そんなことを考えてレイアウトを考えるが、今回はそれに付け加えて、このデザインのひな形を流用し、シリーズ化するが、クライアントのテキストデータが増加する場合もある。その場合も考慮してデザインすることとなっている。簡単に考えると余白を多めに取っておいて、これで対応できますとすればいいが、そんな単純なものかとも考える。ただテキストをその都度増減させると、全体のイメージが変わる可能性さえも存在する。どうすべきか・・・・。

その後、朝刊に付いているチラシなどを眺めた。イメージの問題もあるが、スーパーなどのチラシを見ると、いうほど汚いように見えない。もちろん余白を少なく、情報満載であるが、整理されていることに改めて気がつく。何よりも、写真補正が適切に行われ、色みは鮮やかなのだが、見ていてきついように見えない。

色再現という点においては、印刷(CMYK,減法混色)よりもモニター画面(RGB,加法混色)の方が広い。しかし、色使いによっては、モニター画面、すなわちWebの方が汚いと思わせる場合もある。
印刷の場合、モニターで見た色と印刷物の色で異なることはよく問題とされる。その間隔をつめる為に出力物(印刷物)で色校正を行うが、最近はモニターの色みを印刷物に近づけて、モニターを見ながら校正を行うことも始まっている。もちろん、それぞれのモニターの再現が微妙に異なるから、統一したカラーを決めて、それにあわせてモニターを調節する、カラーマネージメントも重要だ。

もちろん、Webもこのカラーマネージメントは重要である。こちらで再現した赤が、別なところでも再現できる訳ではないからだ。ただし、Webの場合、閲覧者の数だけモニターがあるから、カラーマネージメントは必要でないという意見もある。まあ、正確なカラーで制作を行っているかという点では、デザイナーのプライドが問われるというくらいかも知れない。
また、機械の調整を行えば、デザインもよくなるというものでもなく、それ以前に配色というセンスが問われる。

今回は、あるホームページデザイン会社を見て感じたことだが、デザイナーがどんな赤で作ったのか知らないが、こちらで見る限り、明度の低い赤色を使っていて、それに黒色を所々使っているホームページを見る。シックな印象を与えることを狙ったと思われるが、それ以前に、あまり美しいとは思えない。たしかに所々置かれたグラフィックはかなり力量が高いと思う、FLASHアニメーションも取り入れられているが・・・。

まず、私の基準は、こないだ紹介したサイトである。あれは色数こそ少ないが、見る側に落ち着かせるだけのものがある。検索サイトのYahooやそれをまねたLivedoorもいい使い方をしている。いずれも白地に適切な色を置いている。親しみやすさは多くの人が認めるだろう。

サイトのユーザビリティー(使い良さ)が叫ばれている、もちろん印刷も同様だと思う。そう考えると、デザインのセンスや技量ではなく、まず親しみのわく、ものつくりが出来ることが重要なのかも知れない。

課題制作

2005年03月15日 23時58分36秒 | Weblog
日曜日に試験を受けに行ってきたことについては既に書いた。

日曜日の試験は、マークシート型のペーパー試験である。4時間で700問以上解かされて解放かというと、そうではない。実はこの後、課題制作を行い、提出しなければならない。

端的に言うと、DTP関連のソフトを用いて、試験団体が指定した素材を使い、自分でデザインをしな
ければならないのである。みんながみんな美術系の大学を出た人ではないから、当然デザインセンスの優劣には差異が生じる。従って、この課題制作という試験の目的は、DTPデザイナーやディレクターとして、必要最低限のものを持っているかどうかということになっている。

他の人はどうかわからないが、DTPのオペレーションだけでは、この先真っ暗な状態になるので、私はデザインセンスも磨くようにしている。というか、アイデアを出すように心がけている。ここにはこうしたものが必要だとか、こうしたら面白いかもしれないというものである。

結局、こういった課題制作でも、ある程度楽しんで作れるかどうかである。しかし、それは現実問題として、結構余裕がなく、時間的にもタイトであっても作れるかどうかというプレッシャーもかかる。

「ランナーズ・ハイ」という言葉がある。あまりに疲労を極め、結局その状態が楽しいと思えるような状態になることである。

意外とDTP業界は「ランナーズ・ハイ」を求めるのかもしれない。

アンペイドワーク

2005年03月14日 23時39分58秒 | Weblog
母は専業主婦である。しかし家事万端ではない。もちろん、料理はうまいし、苦手としている裁縫もやってくれる。よく気が回る人で、家庭内の存在においては中心的な人だと思う。しかし、人間そうなんでもかんでも手際良くやれるものではない。昔、私が小学生くらいのころの夕食の開始時間は7時から7時半くらいだった。祖父の存在があったからだ。祖父がボケだしたころから、その夕食の開始時間がだんだんと遅くなってきて、いまでは8時半から9時くらいになる。私は別段何時になってもいいと思う。何よりも用意してくれるのだし、時々手伝うが、そんな労働量は彼女が行う総労働量のいくらにもならない。

妹も役所の非常勤職員として勤務している。公務員とはいえ、帰ってくるのは7時過ぎ。まあ充分に早いのだが。常々この遅い夕食時間に文句をいうときもあったが、今日は違って、母との仲が悪くなった。それ以上に母が泣いていた。

妹は、よろずだめな兄である私とは違い、成績もよく何でもかんでもきっちりとこなす人だった。いまでも休日になると、風呂を洗い、家中掃除機をかけて、私をかり出して半分をぞうきんがけさせ、洗濯を行い、時として菓子も作る。しかし、なんと言うか、生活を楽しむよりも半ばそうした仕事を義務的にこなしているのだ。

さっきもいったように、人間そうなんでもかんでも手際良くやれるものではない。彼女の「休日奉仕」もそんなもので、肝心の部分が出来ていないところはある。何よりもそういった完全労働を行った結果、昼過ぎから昼寝したり、夕方から頭が痛いとか言い出す。

さて、平日は帰ってきて何もしない。申し訳程度に言うと、私は風呂を洗ったり、食器の洗い物をしたり。

ちなみに、母の家事労働に関して、これだけの報酬などというものは存在しない。どこの家庭でも同じことだろう。しかし、貨幣換算されない労働は、評価基準にならないから、一番下に置くというのは、どうあっても間違いである。もちろん、評価すればいいというものではない。ただ、少なくとも何らかの感謝するという気持ちが無ければならない。あれば自然、どのような状態であっても、文句は出ないのだと思う。

妹は時々、こうしたことを繰り返している。もしかしたら、いつか彼女、つまり妹自身の身の上に降り掛かるのかも知れない。それ以前に、物事なんでもかんでも、そして誰でも手際良くきっちり出来ないことの方を気づいてほしいのだけど。少なくとも母はそのことを充分に知っているから、家の中心的な人物でもある。

アバウトな試験が終わりました

2005年03月13日 23時09分52秒 | Weblog
今日は資格試験を受けにいってきた。DTPの資格試験と言えばわかる人はわかるかと思う。簡単に概要を言うと、2時間で355問を解き、20分ほど休憩した後、さらに2時間かけて357問を解く試験である。それなりのトレーニングをしておかないと時間配分どうこうなんてもんじゃない。トレーニングも非常に難しく、毎回問題が新出題として出されるところがあって、勉強した以上の問題が出される。しかもいくつかの分野に大別されていて、その一分野でも80%を下回ると不合格になる。実は前回(22期)の試験において、私はコンピュータ分野だけで、9点足りないだけで不合格になった。

そもそも誰も受からないのでは・・・と思われる方もいるが、そこはそこで、試験団体が指定講座を開講している。私の在籍した専門学校もこの講座をもっていて、受講計画を立てるときになんだかんだと勧められて、受講し、受験するはめになった。ドシロウトが700問近い問題を解かされて、合格圏ぎりぎりのところまで持ち上げられるのである、いかにすごい講座かわかるだろう。ただし、受講したからといって必ずしも合格する訳でもなく、前回の試験では16人くらいが受けて、5人しか受からなかった。みんな出力センターやデザイン関係の人だった。私が、経験の浅いDTPオペレータで、その他の人は学生やフリーターなど、印刷関係の人がいたけど、勉強がしにくいくらい仕事が忙しく、試験中も呆然としていた。

前回は指定講座受験で、専門学校で受けることが出来た。今回(23期)は専門学校を通じての受験ではないから、公開会場である、大阪の扇町にある天満研修センターへ行ってきた。ここは以前、色彩検定を受けにきたことがあるが、環境はそのデザイン的な建物の外観に見合わず、非常に粗末である。私が受けた試験室はかなり大きかったが、経費節約のためか、蛍光灯のすべてが点灯されておらす、かなり暗い。これでモニターを見る時の光源はどれくらいがいいかというような問題が出てくるから、なかなか滑稽だ。

隣が消しゴムを使えば、ガタガタ揺れる長机だ。隣の相方(全くの見ず知らずだ)が結構揺らすから、こっちは問題を解くペースをあげて威嚇した。あせっていたかどうかはわからない。これで私が落ちたらお笑いだ。

試験監督が、なんと言うか、アバウトだ。まず集合時刻が来て、試験の説明が始まる。20分から始まりますと言うが、なんだかんだと説明していたら、もう24分になっている。おかけで、試験開始はその分遅れる。その説明も、試験監督の一人一人の自己紹介から始まった。ふつう試験監督なんて、匿名の他者みたいなものであり、黒子なんだけど・・・。

試験が始まった。そして終わる。ふつうなら問題用紙と解答用紙を集めて確認後、休憩だが、終わったから休憩と言われる。みんなぞろぞろ出て行く。その中で、試験監督達がいそいそと集めていく。

さて後半戦、これも開始が遅れたあげくに、いきなり始めと言われる。もう少しどうにかならんのかと思う。

問題を解く、2時間だから、半ばの1時間でアナウンスするのだが、これは前半戦ではピッタリだった、しかし後半戦では10分から15分くらいすぎていたように思う。やれやれ。

さて、集合時の試験中の注意に「携帯電話を切ってください」というのがなかった。その結果、どこかで鳴りだした。着メロならぬ着うただ。なんか渋い歌詞をうなっていたよ。

試験開始後1時間を経過したら退出が認められる。ただし、終了10分前は退出禁止。いや皆さん、終了5分前でも平気な顔をして出て行く出て行く。しかも大抵こういう時は、手をあげて試験官に断りを入れるんだけど、それもせずに出て行く。ノリはほとんど、ちょっとタバコを・・・といったノリだ。

やっと終わりました。やっぱり試験問題と解答用紙はそのままおいっていってくださいで、ぞろぞろ退場する。
どうもマニュアル化していないみたい。

私も試験監督のアルバイトは、小学生相手から大学の受験や公務員試験までさんざんやって、そのときの話をしようと思ったけど、今回はこれだけで充分ネタが成り立つ。

ところで・・・・、何しに行ったんだっけ!?




今日はこれで失礼

2005年03月12日 21時48分15秒 | Weblog
今日は寒い日です。
明日は試験があるため、家にこもって勉強しています。
外はすごい雪ですが、積もるところまでいかないみたいです。
部屋の窓から撮ってみました。
撮り方によっては、雨みたいに見えてしまうのが難点です。




これって得なの

2005年03月11日 19時47分42秒 | ニュース
今週のいつだったかは忘れたが、朝日新聞の文化欄だったと思うが、三省堂書店が購入時のポイント制を行う店舗を拡大することを書いていた。私が書店に就職する直前、こうしたポイント制の導入に対して業界が慎重であることを新聞で書いていた。あれからそう長くは経っていないから、書店業界に相当な危機感が流れていることがわかる。
さて、ポイント制とはポイントがたまると、その点数に応じて割引が利くというシステムだから、買う方に取ってみれば自覚していないけど、その都度買う一冊一冊の値段をおまけしてくれていることになる。本当に自覚していないが。
しかし、書店業界には再販禁止という制度があって、文化を伝えるものは一切の値引きを行わないという制度が存在するがゆえに、本自体が安くなることはない。一部の商品を除くが・・・。

ところで私は、専門書の大部分を本屋ではなく、古本屋で買うことにしている。こまめに回っていればほとんど必ず手に入るものである。本棚の大部分は古本屋購入品だ。この傾向は本屋を退職してこの方特にひどくなった。
しかし、雑誌となると、そうも行かず本屋で購入することになる。例の再販禁止とやらで、一向に安くない=得ではないので、これもシャクに触るから、金券ショップで図書券を購入してから買うことにしている。微々たる物だが、やらないよりましである。安ければ、500円の図書券が477円で手に入る。
さてパソコン雑誌となると、最近では大きな電気屋でも取り扱っている。ここでは現金ならば、3%のポイントを付けてくれる。一度計算してみたら、金券ショップ購入時の割引率が若干よかった。でも大して変わるものではないから、図書券を買いに行く時間がないときは、ここを利用している。
さて件の書店ポイント制だが、その詳細は以下のようなものである。

ポイントサービス (三省堂ホームページより転記)
ポイントは店舗でのお求めいただいた書籍・雑誌1冊につき3ポイントを進呈(金額に対してではありません)。
1ポイントは3円の換算となりますので、1冊9円相当のポイントとなります。
ポイントに応じて毎年5月と11月に次の景品と交換していただくことができます。
・商品引き換え券、クレジットカードポイントへの変換(VISA/JCB/UC)

ちなみにインターネットでの購入には適用されない。ポイントの交換時期も固定されていて使いにくそうである。まあもともとたくさんたまるものではないから、これでいいか。
さてガンダムエースの定価は580円、どの本に対しても9円分のポイントだから、1.5%である。
別の本、例えばDTPWORLDならば、1280円だから、0.7%である。

あかん、沈黙しよう。