tyokutaka

タイトルは、私の名前の音読みで、小さい頃、ある方が見事に間違って発音したところからいただきました。

誰が受けるんだ、奈良高校の2次募集?

2005年03月18日 23時18分39秒 | ニュース
ローカルなニュースで恐縮である。このブログの一番最初に書いたことは、高校の統廃合で名称から組織から完全に変わってしまい、私が高校に在籍していた時とは異なる様相になっていることを指摘して、浦島太郎のような心境であったことを書いた。少し大層な説明だが・・・。

さて、あれから一ヶ月が経ち、公立高校の一般入試が行われ、その数日後に中学校の卒業式が挙行。すぐに入試の発表があったはずである。その結果を受けて、定員割れを起こした学校から2次募集が行われる。例年、2次募集を行う高校は決まっていた。今年はこの中に、奈良高校(全日制)が入った。不思議なことに私の在籍した高校は2次募集を行ったことが無く、偏差値区分における一つ上か一つ下の高校が行っていた。

ところで、奈良では学区というものが存在しない。従って、奈良県内の南の端に住んでいる人間が、北の端の高校を受験することが出来た。この場合、県内とはいえ通学に2時間は覚悟することになる。もちろん自宅通学が不可能に近い場所にある高校も存在し、この場合、寮が併設されている。信じられます?公立高校で寮ですよ!私の高校でも、先輩に下宿をしている人間がいた。
こうなると、すべての高校は偏差値と内申点によるランクつけがなされ、一つの高校には、ほぼ同質の成績や人間性を持った生徒で占められる閉鎖的な空間となる。長期的には、社会階層の固定が既に始まっていた。それを覆した者は非常に少ない。

そんな中で、ハイアラーキカル(ヒエラルヒー、ピラミット型とも言えるか)な高校ランキングの中で、その頂点に立ち、歴史もある奈良高校が定員割れをおこした。奈良における定員割れは人気がないことの証左ではない。レベルを維持するためには、たとえ定員割れを起こしてでも、一定水準に満たないものを不合格にするというシステムが存在する。ただし、二次募集というのは、一次募集で入れなかった者を対象とするのではない。そのため、一次で合格しなかった者、同時に私立などの滑りどめを持たない者は、偏差値的に見て、かなり下の方の高校を受けざる得ないのである。そうなると、頂点に位置する高校は、降りてくる者がいないのである。

定員が3名だから、おそらく3名足りない状態で、来年度の入学式が行われると思われる。

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