tyokutaka

タイトルは、私の名前の音読みで、小さい頃、ある方が見事に間違って発音したところからいただきました。

「ひとの仕事を笑うな」とはいうが・・・

2005年03月06日 23時52分36秒 | DTP/Web
少し前まで勤務していた会社で、自社ホームページをリニューアルする計画が出た。これまで内部の人間につくらせていたホームページを外注するという。私と一緒に仕事をしていた正社員さんたちの企画で、同業者のホームページに対して自分のところは見劣りするという理由からだが、どうも内部の人間同士で張り合っているようにも見受けられた。セクト争いにも似ている。

さて、社長の前でモニターを二台もちこみ、他社と自社のホームページにこれだけの差があることを示したあと、リニューアルの許可をもらい、各部署の関係者と打ち合わせを行うが、これが既得権益みたいな所からみんな発言するから、なかなかまとまらない。打ち合わせから帰ると、「あそこはこういう考え方」だとか「ここはこういう連中だから」みたいなことを、必ず言っている。印象的なのは、それまでホームページ担当だった人が反対したという。彼らの憶測では、担当者が仕事を失うから反対していると言っていた。

ある時期から、Web制作会社の人間を呼び出して、打ち合わせを行いだした。私も「知り合いでホームページを作ってくれるところはないか」と聞かれた。何人かの名前を挙げたが、会社の規模が小さいやらなんやらで、文句だけ言って却下された。もともと出入りの印刷屋さんの仕事を買いたたいたこともあって、印刷屋さんに嫌われているところもあったから、無理に友人達を紹介したいとも思わなかった。

それ相当の有名Web制作会社が出入りするようになった。

制作会社は、SEO(検索エンジン対策)やサイトを用いた経営計画など、いろいろ有益な提案をしたみたいだが、「どうせなんだかんだとやらせて金を取るだけだろう」と言って、取り合わない。いろいろスポイルしながらリニューアルだけが先行しているみたいだった。スポイルもやりすぎると、リニューアルの意味がなくなっていく。それ以上に、モチ屋(「餅は餅屋」から来ている)の提案を断って、なおかつ効果を挙げるには、発注する側に具体的なイメージが必要になってくるのだが、さっき書いたみたいに内部で様々な意見があるからまとまらない。

私はどちらかと言うと、印刷会社や制作会社の立場に近いアイデンティティを持っているから、極端に仕事を買いたたく会社が嫌いだった。あくまで「極端に」である。

あれからだいぶんと時間が経ち、今日そのホームページをのぞいてみた。少し変化しているみたいだが、なんか何も変わっていない。同業他社はトップページにFlashアニメーションを持ってきていて、ただの留め絵だったこちら側はかなり問題にしたが、今見ると、その絵すら小さく使われているだけ。更新したというアイコンが少し動いているくらいである。なにより、専門家に任せた割には、色使いが悪い。白地に黄色や薄い赤を使っている。「品格を重んじる」という言葉を実直に守りすぎていて、かえって「センス」という存在そのものがない。

つまるところ、あれこれやって、結局何も決まらなかったようにさえ見えるし、もしかしたら、4月1日に完全に変わるのかも知れない。しかし・・・、

あまり具体的には言えないのだが、生徒を集めなければならない商売だったので、今くらいの時期は非常に重要なはずだ。4月いっぴにサイトリニューアルなんかやってもほとんど意味がない。
どうなっているのか・・・・。