tyokutaka

タイトルは、私の名前の音読みで、小さい頃、ある方が見事に間違って発音したところからいただきました。

デザイナー、印刷会社、発注側、それぞれの失敗

2005年03月19日 14時46分54秒 | DTP/Web
あるハンドクリームのメーカーが「どのデザインが優れていますか」コンクールを行っていて、複数の候補から、一等を一般投票で決めるという内容で行われた。私の母が、一般投票で出したところ、参加賞として、デザインカレンダーをもらった。それからしばらくして、同じメーカーからほとんど変わらないカレンダーを送ってきた。「これは以前もらったものでは・・・」と思ったが、それと一緒にお詫び状が添えられていた。カレンダーに誤植があったので、修正版を送りましたということだ。おそらく休日が赤く塗られていないくらいに考えていたら、一日足りないのだ。それもその数字だけ見事に飛ばして作られている。確かに、大の月・小の月といった具合に、最後の31日が抜けることは考えれるが、28日の次は30日になっていて、29日がないのだ。

注意して校正を何度も何度も行えば、こんな間違いはおこらずにすむのだが、意外にこうした間違いが多い。

カレンダーは数字の羅列だし、数字の順番は小学生でもわかると思いがちだが、この数字の羅列こそ危険で、手入力で数字を打ち込んでいくと、どうしても一字脱落のようなミスもおこる。

カレンダーでもこうした間違いが起こるから、テキストデータが多いパンフレットやカタログ、書籍はもっと多くなる。私が参考にしていたFireworksの本も、レイアウトの配置座標や、カラー指定の数値が間違っていることがあった。私は読み替えてすぐにわかったけど、全くの初心者はすこし手こずるかも知れない。DTPオペレータをしていた会社は、自社パンフレットの校正を何人にもやってもらったにも関わらず、最後にやはり誤植が見つかった。

その会社で発注したパンフレットの製本方法を印刷会社が間違い、ノド部分(本でいう背の部分、開いたときの真ん中に当たる部分)の文字が見えなくなり、回収と刷り直しをさせたことがあった。完全に印刷会社の大損である。

私達が依頼した訳でもないのに、かってに解釈され、誤記のまま、チラシが印刷され、その責任を私たちがかぶったこともある。どういうことかというと、私が書店に勤めていたとき、その店はテナントとして入っていたのだが、オーナーに位置する企業が出したチラシに、こちらへ確認もせず、「当日お買い上げの方に先着30名をサイン会へご招待」と書かれた。実際には、「オープン時より、お買い上げの方先着30名をサイン会にご招待」であって、そのチラシを出された時点で、既に完売である。その日の朝から対応で大変だった。中には、当日遠くから来た客もあって、その怒りは凄まじい。おかげで、少ない社員は出ずっぱり、店が回らないこともあった。私もレジをやっていたが、そんな客の対応で、レジが動かないということもあった。こんな場合、個々の店の信用問題にも関わり、ひいてはオーナーの信頼にも関わるから、発注側の責任所在をはっきりさせるべきだが、それでは、私たちにとってチラシを出したオーナーが相手になるから、テナントの我々には文句の持っていきようがない。オーナーが受けた苦情はダイレクトに我々に降りてくる。ただし、オーナーが行って発生したトラブルを現場で受けた我々が報告しても、それっきりである。

それ以降、そのオーナーのいう「サービス」を信用していない。つまり、その大手スーパーでは買い物をしないことにしている。当然だ。内部の信頼が無い状態で、外部の信頼は得られない。ただし、デザインの仕事をくれるならば、やぶさかではないが・・・。

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