tyokutaka

タイトルは、私の名前の音読みで、小さい頃、ある方が見事に間違って発音したところからいただきました。

色使いに見るDTPとWebそれぞれの美しさ

2005年03月17日 18時18分25秒 | DTP/Web
課題制作を続けている。時間がかかるという事自体、現場では失格なのだが、試験であるため課題条件をクリアーしなければならないし、同時に試験であっても、ただ作りましたというデザインであってはならないと考える。

前回制作した課題を見ると、自分で言うのも何だが、かなりいいセンを行っていると思う。しかし、その後、デザインの恩師から聞いた話の中に、レイアウトによっては日本では嫌われるというものがあって、前の試験の課題がそのパターンになっていた。それは一枚の紙の中のレイアウトを完全に線で区切っていく形式だったのだ。

これは首と胴体を切り離すようなもので嫌われる。その上、その間にキャッチコピーを入れる赤い区切りを入れたから、もう最悪だ。そんなことを考えてレイアウトを考えるが、今回はそれに付け加えて、このデザインのひな形を流用し、シリーズ化するが、クライアントのテキストデータが増加する場合もある。その場合も考慮してデザインすることとなっている。簡単に考えると余白を多めに取っておいて、これで対応できますとすればいいが、そんな単純なものかとも考える。ただテキストをその都度増減させると、全体のイメージが変わる可能性さえも存在する。どうすべきか・・・・。

その後、朝刊に付いているチラシなどを眺めた。イメージの問題もあるが、スーパーなどのチラシを見ると、いうほど汚いように見えない。もちろん余白を少なく、情報満載であるが、整理されていることに改めて気がつく。何よりも、写真補正が適切に行われ、色みは鮮やかなのだが、見ていてきついように見えない。

色再現という点においては、印刷(CMYK,減法混色)よりもモニター画面(RGB,加法混色)の方が広い。しかし、色使いによっては、モニター画面、すなわちWebの方が汚いと思わせる場合もある。
印刷の場合、モニターで見た色と印刷物の色で異なることはよく問題とされる。その間隔をつめる為に出力物(印刷物)で色校正を行うが、最近はモニターの色みを印刷物に近づけて、モニターを見ながら校正を行うことも始まっている。もちろん、それぞれのモニターの再現が微妙に異なるから、統一したカラーを決めて、それにあわせてモニターを調節する、カラーマネージメントも重要だ。

もちろん、Webもこのカラーマネージメントは重要である。こちらで再現した赤が、別なところでも再現できる訳ではないからだ。ただし、Webの場合、閲覧者の数だけモニターがあるから、カラーマネージメントは必要でないという意見もある。まあ、正確なカラーで制作を行っているかという点では、デザイナーのプライドが問われるというくらいかも知れない。
また、機械の調整を行えば、デザインもよくなるというものでもなく、それ以前に配色というセンスが問われる。

今回は、あるホームページデザイン会社を見て感じたことだが、デザイナーがどんな赤で作ったのか知らないが、こちらで見る限り、明度の低い赤色を使っていて、それに黒色を所々使っているホームページを見る。シックな印象を与えることを狙ったと思われるが、それ以前に、あまり美しいとは思えない。たしかに所々置かれたグラフィックはかなり力量が高いと思う、FLASHアニメーションも取り入れられているが・・・。

まず、私の基準は、こないだ紹介したサイトである。あれは色数こそ少ないが、見る側に落ち着かせるだけのものがある。検索サイトのYahooやそれをまねたLivedoorもいい使い方をしている。いずれも白地に適切な色を置いている。親しみやすさは多くの人が認めるだろう。

サイトのユーザビリティー(使い良さ)が叫ばれている、もちろん印刷も同様だと思う。そう考えると、デザインのセンスや技量ではなく、まず親しみのわく、ものつくりが出来ることが重要なのかも知れない。

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