No.1テニス上達道場日記

テニスを通して感じたこと、学んだことなどを書いていきます。全然関係ないことも書くかも・・・

人を励ますことで自分が励まされる

2006年11月14日 | メンタル・心・考え方
テニスコーチという職業柄か、
落ち込んでいる人を励ますということが結構あります。
やっぱりみんなうまくなりたいわけで、
その気持ちが強ければ強いほど、
うまくいかないときの落胆が大きくなります。

そんなとき、落ち込んでいる人に対して、
「大丈夫ですよ。
確かにAはできなかったかもしれないけど、
Bはできてたじゃないですか。」
とか
「自分の悪い点がはっきりわかってよかったじゃないですか。
それができるようになれば、上達できるってことです。」
とか言いながら励ますわけです。

落ち込んでいるときは、恐ろしく視野が狭くなっていて、
自分のテニスの全てが、もっと大げさに言うと人生の全てが
最悪なのではないかという気分になるんですね。
そこを整理してあげるだけで、大抵の人は少し元気が回復してきます。

この間も和童塾テニスに通っている二人の若者が
松本先生にダメな点を随分指摘されて少し凹みぎみでした。
それでいつものように
「これから何をすべきか課題がはっきりわかって、むしろ良かったんじゃない?
すごい価値のあることだと思うよ。」
とかいう話をしたところ、多少は元気を取り戻して帰っていきました。

その後気づいたのですが、
そんな話をして一番元気になったのは僕自身だったのです。
僕は和童塾テニスの前に浅草で行われている
松本先生の武道のクラスにも参加しているのですが、
あまりの落ちこぼれぶりに途方にくれていたのです。
とてつもなく素晴らしいことを習っているのに、できない・・・
でも他の人を励ましているうちに、
自分の中のモヤモヤも整理されて元気を取り戻していたのです。

どうやら僕自身はコーチとして生徒のみなさんと関わることで、
実は自分自身の精神のバランスを取らせてもらっているようです。
他人を励ましているようで、実は自分を励ましている。
もし全くレッスンを行わず、自分の練習ばかりしていたら、
自分のダメな点ばかりに目が行って、
既に心が折れてしまっているかもしれません。
表面だけ見ていては分からないところに、
感謝すべきことがあるものですね。

それでは、これからも一緒にがんばっていきましょう。

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2 コメント

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「教える」も似ています ()
2006-11-15 13:13:46
人に何かを教えるときに実は自分が教わっているって結構ないですか?

自分は人に何かを教えるとき、たとえば仕事などで同僚にであっても、「あ、自分やってないじゃん」と気がつきます。 だから一人でこもってはいけないんですね。とまたもやきづきが・・・

ちなみに自分はテニスとかワークではあまり落ち込まないのですがそれはある意味真剣さが足りないから、だからうまくならなかったのかも。落ち込む人のほうが見込みあると思いますが、と励ましてみたりして(笑) 
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Unknown (やなはら)
2006-11-16 17:01:07
”教える”も同じですね。
人から学ぶこと、自分で研究すること、人に教えること、この三つがあることで、気づきの良い連鎖が起こるように思います。

”一人でこもっていてはいけない”というのも同感です。
例え一人で10のすばらしいことを発見できたとしても、なんかつまらない。数人で10のことを発見したほうが感動を共有できて絶対に楽しい気がしますね。
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