No.1テニス上達道場日記

テニスを通して感じたこと、学んだことなどを書いていきます。全然関係ないことも書くかも・・・

今に幸せを感じることからスタートする

2006年11月16日 | メンタル・心・考え方
人間の欲求には際限がなく、どこまで行っても次を求めたがります。
今の現状に不満を感じ、もう少しあれば自分は幸せになれると信じているわけですが、
実際にそのもう少しを得たときも満足するのは一瞬だけで、
またすぐに枯渇感を感じ始めます。

例えば年収300万円の人は、今は不幸だけど500万円稼げれば幸せになれると思い、
実際に500万円になったら700万円あればどんなに幸せだろうと思うわけです。
テニスで言うと、試合に出て毎回1回戦で負ける人は、
2回戦に行けるとどれだけ幸せだろうと思い、
2回戦に行けるようになれば、3回戦に行けないと幸せではないと思うわけです。

この話のおもしろい点は、実は低いレベルだけで起こるわけではなく、
世界のトップレベルでも起こるところです。
世界ランキングが10位の選手が次の年に50位に落ちたとしたら、
ほとんどの選手が精神的に落ち込んでしまうでしょう。
でも世界の50位ですよ。
今の日本人選手が一度でも50位になったら、
最高の笑顔を見せることでしょう。

つまり幸福感を感じるかどうかは、
結果そのものには全く関係はなく、
その結果をどう捉えるかという思考の問題になるわけです。

ところがほとんどの人は、どこまで行っても今を否定し、
「後少しあれば」という思考で物事を捉えてしまいます。
だから永遠に幸福感を味わうことができないんですね。

向上心があることを否定してるわけでは決してなく、
向上しないと不幸だという思い込みが我々を苦しめていることに
気づかなければなりません。

向上を目指す前に、今与えられてることに目を向けませんか?
テニスができる健康な身体があり、お金があり、時間があり、
環境が整備されているわけです。
今あるものに十分ありがたみを感じることができれば、
もっと幸せにテニスができるし、
本来持っている能力を発揮できるのではないかと思います。

最近のブログの流れを見ている人はお気づきかもしれませんが、
これは僕自身へのメッセージでもあります。
人に伝えているようで、実は自分に語りかけているのです。笑

心の澄み切った幸せなテニスプレーヤーになれるよう、
一緒に修行していきましょう。

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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (hatsunao)
2006-11-17 15:16:46
大変勉強になります。。
昔、とある偉い人が、「幸せの量」は
すべての人に平等にある。
とおっしゃっていたそうですが
まさにその通りかと。
日々、感謝しながら、
かつ上達目指して頑張ります。。
返信する
Unknown (namba)
2006-11-18 09:52:50
最近思うのは、
「向上すること」と「試合に勝つ」「年収が増える」は、別のことなのではないか?ということ。
例えば、
戦略・戦術・テクニック・駆け引きで一回戦上のレベルになったり、年収が増えても、根本的な向上はしていないのではないか?
物事の本質を学ぶことが向上なのかな?
それに取り組むことができれば何位にいても、貧乏でも、関係なく幸せになれるかもね。
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Unknown (ゆめこ)
2006-11-20 06:35:39
私事ですが、母の介護が始まりテニスの時間もほとんど取れなくなって上達を目指すというより、維持(もともとたいしたこと無いけど)するのもままならないという状況・・でも、少しでも時間が取れるとクラブに行きラケットを振っています。皆は体を休めたら?と言ってくれるんだけど。
上達を目指してがんばった時間も幸せだったけど、へたくそでも私の精神状態をリフレッシュしてくれる今の時間も幸せ。いつもテニスと一緒でよかったと思います。
こんなテニスもあるね・・
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