No.1テニス上達道場日記

テニスを通して感じたこと、学んだことなどを書いていきます。全然関係ないことも書くかも・・・

世紀の瞬間訪れず・・・フェデラーVS鈴木貴男

2006年10月06日 | 身体の使い方・打ち方
今日は雨でレッスンが無くなり、且つフェデラーVS鈴木貴男ということで
急遽有明コロシアムに行ってきました。
当日券が取れるか心配だったのですが、
チケット売場に並ぼうとした瞬間見知らぬ人から声をかけられ、
「友達が来れなくなってチケットが余っちゃったんですが、買いませんか?」
と持ちかけられ、指定席の結構良い席をGETすることができました。
しかもAIG関係の人に取ってもらったらしく、2500円という破格な値段!
超ラッキー。

そんな僕の話はどうでも良いと思うのですが、
今日の注目はなんと言っても、フェデラーVS鈴木貴男!
フェデラーの大ファンの僕ですが、今日ばかりは鈴木選手を応援。
結果は惜しくも6-4、5-7、6-7・・・
惜しい・・・惜しすぎる・・・
全部観てましたが、勝つチャンスは十分にありました。
でも、大興奮、大感動をもらいました!

鈴木選手の持ち味は、なんと言ってもサーブ。
身長は176センチぐらいで、世界のレベルからするとかなり低いほうですが、
その威力は凄まじく、世界のトップクラスに入ります。
昨年のジャパンオープン、今年の全豪オープン、そして今大会と
鈴木選手の試合を何試合も観ていますが、
大げさではなく、まともに返せる選手を見た事がありません。

ファーストサーブはスピード、コースとも抜群で確率も高く、
且つ、少しずつタイミングと球種を変えて打ってるようです。
セカンドサーブもスピードがあまり落ちず、
ファーストサーブと同じように球種、タイミング、コースを打ち分けます。
なので、どの選手もなかなかクリーンヒットすることができないのです。

そんな鈴木選手のサーブを史上最高の選手と言われるフェデラーが
どのように打ち返すのか、すごく興味を持ってみていました。
フェデラーと言えば、世界最速サーバーのロディックのサーブでも簡単に打ち返しますよね。
しかし、そのフェデラーも鈴木選手のサーブをなかなかクリーンヒットできないのです!
いつ慣れてくるのかなと思ってみてましたが、
結局最後まであのフェデラーが押されっぱなしで、
ブレークできたのが、セカンドセットのわずかに一回だけだったのです。

何度も言いますが、176センチの身長でそこまでのことができることがすごいし、
勇気を与えられます。
松岡修造選手も同じようにビッグサーブが武器でしたが、
188センチぐらいありますよね。
そうすると背が高いからできるんだということになってしまいます。

鈴木選手のサービスの秘訣は柔らかい背骨でしょう。
日本人選手としては珍しく背骨、胸が柔らかく猫のように動きます。
だからこそ全身から腕までムチのようしなり、シャープなサーブが打てるのでしょう。

前回の和童塾では、松本先生にフェデラーのサーブを分析してもらいました。
胴体の使い方、肘の使い方、打点、などなど、
僕の見た限り、鈴木選手も全部できてますね。
今日の試合はおそらくテレビでも放送されますので、
和童塾参加者の方は是非スローで再生して確認してみてください。

僕がエラそうに言える立場ではありませんが、
鈴木選手の今後の課題はフットワークでしょう。
フェデラーは動きまわってもほとんど音がしないのに対して、
鈴木選手はキュッキュキュッキュと音がして、ドタバタしています。
やっぱり筋肉主導で動いてしまってるからでしょう。
今の動き方だと守備範囲が狭くなるし、ショットに力みが発生しやすくなります。
そして、がんばって動いているので疲れ方が激しいし、
ケガをしやすくなってしまいます。
力の抜けた動きを覚えたら、本当にフェデラーに勝っちゃうような
選手になる可能性は十分にあるように感じました。

和童塾に来ないかな・・・
松本先生に習ったら絶対うまくなるのに・・・なんて(笑)
半分冗談ですが、結構真剣に思ってます。

今日は鈴木選手の戦いぶりに勇気をもらいました。
身体が小さいことは確かに不利ですが、
それでもがんばり次第で世界と戦えるのです。
一人でも多くの人が身体の重要性に気付き、
自身の身体変革に取り組んでくれることを切に願います。
そしていつの日か、日本テニス界のイチロー選手が出ることを夢見て・・・

あ、まだまだ終わりじゃありませんね。
ダブルスが残っています。
鈴木・岩渕組はディフェンディングチャンピオン。
是非みんなで応援しましょうね!

それでは