No.1テニス上達道場日記

テニスを通して感じたこと、学んだことなどを書いていきます。全然関係ないことも書くかも・・・

内部感覚に集中する~AIGフェデラー公開練習会

2006年10月03日 | 身体の使い方・打ち方
みなさん、お久しぶりです。
最近HPの作成などで忙しく、ブログをサボってましたので久しぶりに更新になりますね。

先日AIGジャパンオープンで来日している
フェデラーの公開練習会を観て来ました。
めちゃくちゃおもしろかったです。

その様子を見てまず受けた印象は、とてもユルいということ。
身体がグニャグニュ動いていて、まるで猫のようでした。

そしてさらにおもしろかった点は、
他の選手は一生懸命練習しているのに対して、
フェデラーはまるでやる気のないような感じで練習していることです。
一見ダラダラしているようで、高校や大学の部活動なら坊主にさせられても
おかしくないような感じなのです。
(僕ぐらいの世代までは、本当に坊主にさせられましたよね。笑)

いったいなぜ?
ジャパンオープンだから手を抜いてる??

おそらくなんですが、フェデラーにとっての”集中”って、
普通の選手と”集中”と違うのでしょう。
普通の選手は、ボールの行方や自分の身体の表面的な動きなどに集中して練習しているのに対して、
フェデラーは自分の中のもっと奥の部分の動きや力の流れを確認しながら
練習しているように見えました。
そうすると外から見ると、一生懸命にやってないように見えるんですね。

この姿を見て、鳥取のワールドウィングで見せてもらった
イチロー選手の練習風景とダブりました。
本当にそっくり。

そして長野オリンピックで金メダルを取ったスピードスケートの清水宏保選手も、
よく身体の内側の感覚を研ぎ澄ましながら練習していたそうですが、
そんなときに限って、
「やる気がない」
と周りの人から怒られたそうです。

さらには歴史的な武道の達人たちも同じようなことを言います。
「鏡なんか見るな。自分の中に流れる力を感じろ。」と。

実は和童塾の松本先生にも同じことを言われてます。

超一流の人たちの共通点。
ここから我々凡人が学ぶべきポイントがありそうですね。

それではまた。