No.1テニス上達道場日記

テニスを通して感じたこと、学んだことなどを書いていきます。全然関係ないことも書くかも・・・

9月10日和童塾サマリー~ラケットを振らずに振る~

2006年09月13日 | 身体の使い方・打ち方
遅くなりましたが、先週末の和童塾のサマリーです。
いつも、はじめにトッププレーヤーの動きの分析を行うのですが、
今回は新しい試みとして、テニス選手ではなく世界のトップダンサー、
シルビィ・ギエムの映像を用意しました。

フェデラーとすごく共通するところは、腕や脚が異常に長く見えるところです。
それだけ力が抜けているんですね。
逆に力が入ってしまっている人は短く見えます。
体験者ならわかると思いますが、和童塾で習う肩や股関節のワークを行うと
身体がユルんで自分でも長くなったように感じがします。
まぁ、長くなると言っても、元の脚が短い場合には限界がありますが。笑

そしてワークでは、武道的な身体のさばき方を練習しました。
その中のひとつが、”振らずに振る”というものです。
剣術の世界でも、達人は剣を振る度合いが低いのですが、
下手になればなるほど剣を振り回すそうです。
剣は振るものではなく、身体をうまくさばき、動かしていくことで、
勝手に振られていくものなんです。

テニスでも実は同じなんですが、ちょっとイメージしてみてください。
フェデラーのフォアハンドってスウィングが豪快ですよね?
だから振り回しているように見えるんですけど、
良く観察してみるとテークバックの位置って結構身体の横にあるんです。
(ほとんど引いていない。)
ところが一般プレーヤーが強いボールを打とうとした場合、
身体の後ろのほうまでテークバックしてしまいます。
身体をうまくさばけないから、腕でラケットを振り回すことでしか
力を出力できないんですね。
無理して出力していますから、当然ミスショットも増えてしまいます。

実は僕も自分のテークバックが大きいことに疑問を感じてました。
自分のビデオを取りまくって、毎晩のようにフェデラーのスウィングと比べていた頃、
明らかにテークバックの位置が違うのに気付き修正してみたんです。
でもできない・・・
テークバックを小さくすると出力ができないのです。
だからどうしても、元の大きなテークバックに戻ってしまいます。
今だからわかるのですが、テークバックだけ真似してもダメだったんですね。
身体のさばきができないと、できない。
しかし、それができるようになると、振らずに振れるようになってくるんですね。

松本先生には、また今回もかなり重要なことを教わりました。
教えてもらえるというのは、本当にありがたいことですよね。
自分で考えてたら、何十年かかるかわからない・・・笑

それではまたがんばっていきましょう。