霞ヶ浦のほとりで

徒然なるままに

台風監視(南方定点 ー 4 ー)

2017-12-18 22:09:26 | 観測船の思い出
夜の甲板は明かりが煌々と灯っています。透明な海の深くまで光が射し込んでます。真っ暗な大海原できっと魚たちはこの一点の輝きに呼び寄せられてしまうでしょう。
稚魚でしょうか、あちこちでぴょんぴょんと跳ねています、というより逃げ回っているという感じです。案の定、スイッースイッーと素早くイカが近づいてきて、あっという間に捕まえて水中深く潜っていきます。こんなドラマが海原一面で繰り返されているのでしょう。
このイカを今度はイカバケという蛍光塗料のついた釣り針で人間様が釣るのです。面白いようにかかりますが、引く力は強くて釣竿が大きくしなります。水面から出るときに水をシュッシュッと噴射し、皮膚の斑点模様が色々な色の光に変化しながらバケツの中で動いています。
バケツ一杯になるとスルメにするため流しで捌きます。何度かやらされたことがありますが大変な作業です。包丁をあてると一瞬キュッと身を縮めますが、構わずのスゥーと包丁を入れて身を開き、烏口と目玉と内蔵と一筋の骨を取り除いて出来上がりですが、これを何十杯(匹)と捌くのです。
背中に丸い一円玉ほどの模様があり、この辺のスーパーや魚屋では見かけない種類のもので、ホシイカとか呼んでいましたが正式な名称は分かりません。

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