霞ヶ浦のほとりで

徒然なるままに

台風監視(南方定点 - 6 - )

2018-01-03 19:01:54 | 観測船の思い出
地上の天気の変化は、上層の天気の動きによるので、高層気象(気温・気圧・湿度・風向・風速)の観測が必要です。気温気圧湿度は、ラジオゾンデ(発信器付きの測器を取付けた気球)で、風向風速はその気球を追跡するレーダーの向き(高度角と方位角)の変化から求めます。地上とは違って海上では船が揺れるので、風向風速の観測は基本的には出来ません。
南方定点観測船では9時と21時にラジオゾンデを上げて、高層気象観測をしてました。また、海面がベタ凪ぎで晴天の時には、赤い風船を経緯儀で追跡して風向風速を求めるパイボール観測も行ってました。
なお、気象観測船「啓風丸」では、船の揺れをジャイロコンパスで補正し、電波の反射で気球までの直距離を求め風向風向の観測を可能とした、凄い装置がありました。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿