霞ヶ浦のほとりで

徒然なるままに

台風監視(南方定点 - 7 - 終)

2018-01-12 23:05:13 | 観測船の思い出
出港すれば3週間は海の上です。毎日が同じ気候で同じ景色のもと、単調な日課の繰り返しです。
でも帰港する度に、陸地の季節は大きく変わってしまっています。新緑が梅雨空に、次は真夏、そして次はもう秋と、季節が飛んでしまっているのです。当時はこれが堪らなく虚しく思えました。
ところが、この歳になると、出港さえすれば世間の煩わしさから解放されて、時間の流れなど気にせずに思いのまま過ごせるなんて、天国そのものではないかとさえ思えるようになりました。そんな南方定点の日々を懐かしく思い出します。
ただ、すぐ足元に広がる海はどこまでも青く透明ですが泳ぎは絶対禁止で、唯一それが心残りでした。

写真:
(上)保安庁の射撃訓練、アッパーデッキにて、鮫の歯
(中)巡視船「のじま」、船室風景
(下)ー夕方~夜の甲板風景ー

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