霞ヶ浦のほとりで

徒然なるままに

どちらも自然

2020-10-16 19:03:07 | 地磁気観測の思い出

建物や自動車などの人工物の影響を避けるため地磁気観測所は広い敷地を有しています。そこには沢山の自然が残されていて、例えばオオムラサキやタマムシやカワセミは初めて目にした時にその美しさに感動したものです。

一方、同じ自然と言えどもマムシとかスズメバチとかムカデなど危険な生き物にも遭遇することがありました。


まずマムシですが、初めて見たのは離れた観測小屋の扉を開けた時に足下にいてビックリしました。よく見掛けるシマヘビやアオダイショウと違って艶が無くドスンとした感じで銭形の模様をしています。マムシを見たらほっとけないので皆で捕まえます。捕獲器具は手作りで、4cm径の塩ビパイプを長さ1.2m程に切り電気ケーブルを通して一方を留めて輪にしたもので、そこにモップ棒で押さえた蛇の首を入れてもう一方を引くと首が締まり捕まえられます。

マムシ騒動は年に1~2度ありましたが、ある時マムシを2匹見たというので現場に行き、ケーブルが敷設されている側溝の蓋を開けたところ20匹程が群がっていて大騒ぎになりました。急いで捕獲器を持って駆けつけたのですが何匹かは逃げてしまい、捕獲できたのは13匹程で大きなポリバケツの中でウジャウジャしていました。中にはお腹が赤っぽいものもいたので、これがいわゆる赤マムシなのでしょう。幸い引き取ってくれる人が見つかり一件落着しました。

後日、動物園の爬虫類コーナーでマムシを見たのですが、とてもおとなしく見えて怖さを感じませんでした。