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飄(つむじ風)

純粋な理知をブログに注ぐ。

官房機密費のマスコミ・メディア汚染、その後!!

2010-07-15 20:50:23 | 機密費

野中広務氏暴露発言から、その後、
官房機密費メディア汚染報道は沈黙したままだ!
しかし、汚染の実態は広く深い
偏向報道の原因はそこに集約される

 

 少し長いが、休み休み視聴される価値がある。フリーランス上杉隆氏インタビュー最新版。

 

 

100714上杉隆インタビュー
http://www.ustream.tv/recorded/8266950
。。

(書き起こしここから)


岩上:(前略)つまり問題は、特定の1、2の有名人・個人だけではなく、その人たちは突出して額は大きかったんでしょうけれども、政治部の記者たちがみんな若い頃からそんなものに浸かっているという、そういうシステムになっているというところが大問題なわけですよね。



上杉:最初僕もね、リストを見てスタートした時は、まあ20人ぐらいだなと、該当者は。そこをだんだんあたって終わりにすればいいやと思ったんですよ、正直な話。

ただ、やればやるほど増えてきちゃって。だから最初「やめときゃよかった」と、「こりゃまいったなと」と。半年ぐらいやればいいかなと思ったら、これをちゃんとやっていたら、多分120年ぐらいやんなくちゃいけない。大変ですよ、これ。びっくりしちゃって。



岩上:それでも浄化できるかどうかわかんないけどね。



上杉:どうして増えたかと言うと、まず(週刊)ポストを出したんです。で、2週目ぐらいから、僕は元議員秘書なんですけど、秘書の先輩の人たちとか、私が直接知らないおじいちゃん秘書たち、1966年に官房長官が認証官から大臣になるんです。それ以降が官房機密費を完全に官房長官がとるんですけど、1966年以降に官房長官は40人いるんですね、重なっている人もいますけど。40人いて、その中で秘書とか関係のスタッフというのは、その倍いてもおかしくないわけですね。今は引退されて地方に帰られている方、もう完全に民間に行かれて普通に仕事している方とかいっぱいいるわけですね。

その人たちが、どうもテレビとか見ていたらしいんですよ。で、小沢さんとか鳩山さんを含めて「政治とカネだ」「カネに汚い」と言って、政治評論家の方、コメンテーターの方、新聞の解説委員・論説委員の方が、ご立派なご意見を開陳されているんですね。一般のコメンテーターが言うのは全然問題ないんだけど。



岩上:お前が言うなよと。



上杉:そう。渡した張本人のうち、あと公邸にたかりに来ていた人間が。



岩上:たかりに来るやつもいると。「50万、100万もっと渡せ」みたいなことを言う人もいると。



上杉:それが偉そうに言った瞬間にブチ切れたらしくて、自分はもう一般人の感覚ですから。みんな苦しんでこの不景気にやってるし、それなのに国民の税金をちょろまかしといて、何を立派なことを言っているんだと言って、怒りに震えて電話してきて、「あんな記事じゃダメだ」「もっとやれ」と言って呼び出されたりしてですね。

で、リストを渡されたり、あるいはリストはシュレッダーにかけて無い人は、記憶からやってどんどん電話をかけて、いろんな後輩とかに。情報を集めてくれたんです。

それでどんどん増えてきちゃって。そしたら出るわ出るわ、有名な人というか、今テレビで立派な、この前の参議院選の特番にも出られていた人たちもそろって…。



岩上:どちらの?局は。



上杉:池上彰さんだけは違います。



岩上:じゃあ全局じゃん。NHKも含む全局?



上杉:ほんとにねぇ。



岩上:でも実際そうでしょ?まあそうでしょ?



上杉:全局ですね。



(書き起こしここまで)


佐藤優氏が江田憲司氏から官房機密費を・・-ムネオ日記-

2010-06-05 11:20:58 | 機密費

いつの間にか政治ブログのような展開になった
拙ブログ・・・・・。本来の目論みでもないが、
表は兎も角、政治の裏は、小説よりも面白い!
面白いと言っては不謹慎か? 小説よりも奇である!


 表では、鳩山首相が辞意を決意し、小沢氏を道連れにした風に伝えられている。又、その様に鳩山元首相は表明した。しかし、裏では・・・・・・・・・。


 6月2日朝、小沢氏から『両院議員総会では、解任動議が出される。そうなると止められない。どうする?』との連絡があったとの情報もある。それで最終決断が為された。


 本当のところは、洋としているが、道連れ話は作り話の表向きの話であることは、窺い知れるから、あり得ることである。小沢主導の退陣劇と観る方が自然である。当然の事ながら、その事は菅元財務相にも伝えられていたことは、想像に難くない。


 樽床議員の立候補は、おそらく小沢氏側の選挙工作要員であろう。それ以前に本命候補の検討も為されたと思うが、今回は断念した。本命候補は、田中真紀子だという説があったが、まんざらガセではなさそうだ。

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<おめかしする前の樽床氏。代表戦出馬など、つゆ思っていなかった証拠>

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<ミッションを終えて・・・・・。>


 民主党の刷新が必要なことは、誰の目にも分かる。足並みがそろわないことや、リーク情報があると言うことは、組織内組織が存在すると言うことだ。今回の代表選びと、党内人事と組閣人事成り行きをみて、あぶり出しが行われるだろう。


 小沢隠しは、ロックフェラーに油断させるためだ。戦術的撤退だ。それ位の知能は誰にでも読める。取り敢えず、マスゴミと単細胞の『霞ヶ関赤門倶楽部』を目くらましするのは丁度良い。筋書きを書いたのは誰か?


 天王山は参議院選挙にある。その準備は、小沢氏で整っている。後は世論だけだ。


 問題は、党務であるが、幹事長は樽床氏が最適、無難だろう。その理由付けもある。それが129票だ。


【転載開始】「小沢包囲網」の構図はマスコミが騒いでいるだけ!? 菅総理―樽床幹事長体制か?

 


 午後にも、菅直人が民主党代表に選出され、午後には第94代目の新総理が誕生、菅内閣がスタートする。


 それにしても、報道では、小沢一 郎に距離を置いてきた“反小沢”らが一斉に菅への支持を打ち出したことから、「小沢包囲網」をつくる構え――と報じているが、よほど、マスコミは小沢を 嫌っていとしか言いようがない。


 何が何でも「小沢」対「反小沢」の構図を作りたいのだろう。だいたい「権力の二重構造」とか、そんなことばかり一生懸命に 報じているから、肝心なことが語られないで終わってしまう。ハッキリ言って日本の問題が「沖縄と普天間基地」と「政治と金」だけなんてことはないだろう。


 そもそも菅が291票を獲得して民主党の代表となり、総理になったからといっても、小沢グループが絡んで129票も獲得した樽床伸二氏の票を無視すること は出来ない。樽床氏を重要な閣僚ポストに入れるか、あるいは幹事長を樽床氏にするかである。だいたい樽床氏というのは、いわゆる”反小沢”と言われるグ ループとも交流が深いし、文句もでないだろう。


 いずれにしても、小沢の排除はマスコミと、マスコミに毒された無気力な国民が叫んでいるだけ。しかし、現実は、小沢がいなければ選挙が戦えないのも事実。 小沢を絡ませないで来月の参院選挙で、もし負けたりしたら、民主党は誰が責任を取るというのか? それでも理由をつけて、負けた要因を小沢の責任にするの か?


 だいたい、前原は「政治とカネの問題をリセットするという鳩山首相の思いを受け継いでやってほしい」と言っているが、それは都合のよい責任転嫁である。そ もそも、”反小沢”というグループにしたって、全く責任がなかったわけじゃないだろう。民主党全体の責任だってあるわけだし、そんな考えでは菅総理になっ ても何も上向かない。結局は、官僚の言いなりの政権になるに違いない。【転載終了】


 機密費問題は、これから活況を呈するはずだ。その必要がある。


【転載開始】2010年6月4日(金)   

鈴 木 宗 男

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 民主党代表に菅直人代議士が選出され、菅新代表は14時に開会された衆議院本会議で、第94代内閣総理大臣に就任した。
民主党の中で、存在感、経験、発信力からしてベストの選択であった。
 橋本龍太郎首相から鳩山首相まで、この15年間世襲政治家であった(森首相については、お父さんは町長さんで国会議員ではなかったが、政治家一家という広い意味で使わせて戴く)。

 菅さんは叩き上げであり、生活感のある、国民・市民目線での政治を展開してくれるものと期待したい。何よりも菅さんのセールスポイントである突破力を活かし、元気の出る、希望の持てる日本へと引っ張っていってほしい。

 今日の東京新聞の「こちら特報部」に、佐藤優さんの「本音のコラム 官邸 機密費の闇」が掲載され、みんなの党の江田憲司議員のことについて書かれている。
 とても興味深いので、全文掲載させて戴く。


 筆者が初めて内閣官房機密費をもらったのは1997年、江田憲司首相秘書官(当時、現衆議院議員・みんなの党)からだった。江田氏から「モスクワに出張する前に(首相)官邸に顔を出しなさい」と言われていたので、挨拶に行った。

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 1階の会議室に案内された。江田氏はポケットから白い封筒を出し、「これを使って」と言って差し出した。筆者は「ありがとうございます」と礼を言い、封筒を鞄に入れた。封筒には30万円が入っていた。

 このとき江田氏が「官邸にきて初めて知ったけれど、外務省は裏のカネをたっぷりもっている」と言っていたことを鮮明に記憶している。今になって思うと外務省から官邸に秘密裏に上納されていた機密費のことを江田氏は示唆していたのだ。

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 江田氏は機密費の闇について知る生き証人だ。普天間問題で窮地に陥った現官邸が沖縄の分断工作に機密費を用いることを牽制するために、江田氏が機密費について知る真実を国民の前に明らかにすることがみんなのためになると思う。

(6月4日付東京新聞朝刊25面)


 総理秘書官、しかも政務秘書官は、機密費に触ることができる立場にいる。是非とも江田さんには、国民の税金を何に、どの様に使ったのか、知り得る情報を国民に公開する責任を果たしてほしい。きれいごとを言う前に、正直に事実を国民に示すことが、みんなの党のためにもなるのではないか。
 佐藤優さんは今や当代一の人気作家であり、社会的に影響力をもつ人である。ここは江田さんの出番である。
 佐藤さんとの直接対話を公開の場でしたら、大変な話題になることだろう。国会議員である江田さんには、公人としての立場から、是非とも説明責任を果たして戴きたいものである。【転載終了】


わたしはこれで記者を堕落させた-平野貞夫-

2010-06-04 07:23:55 | 機密費

「機密費」で接待、「女」も用意・・・・・・
平野貞夫・元参院議員に聞く
『官房機密費メディア汚染 平野貞夫』完全版!!
視聴と活字は又違う!!


 今日、民主党新代表が決まる。従って、新政権が出来る。新総理大臣が生まれるのであるが、風化させてはならないのはこの問題だ。風化はさせない。徹底追求する。


 諸悪の根源である。


 官房機密費(内閣報償費)、外交機密費(外交報償費)、検察機密費(調査活動費)、捜査機密費(?)・・・・・・・。いずれも腐敗の温床だ。しかも、公然の腐敗、『李下に冠を正さず』を肝に銘ずべき人々の公然の腐敗。


 これで世が乱れない訳がない。政権が変わろうとも、誰が総理大臣になろうとも、この腐敗を風化させる者は、『伏魔殿』を温存させる所業となる。


わたしはこれで記者を堕落させた 「機密費」で接待、「女」も用意 平野貞夫・元参院議員に聞く
辞める直前の細川護煕首相
(当時)から「お世話になった
人た ちにお礼をしたいので、
機密費の使い方を教えてくれ」
と電話が入ったこともある、
と話す平野貞夫さん。


 野中広務氏と違い、額は小振りだが、話は具体的だ。政治家も官僚(高級警察官・高級検察官・裁判官?)も、そして、ジャーナリストも畏れよ!


【転載開始】

わたしはこれで記者を堕落させた 「機密費」で接待、「女」も用意 平野貞夫・元参院議員に聞く

5月30日10時12分配信 J-CASTニュース

 官房機密費を政治評論家に配った――野中広務・元官房長官のこんな発言が波紋を広げている。「政治と金」を厳しく追及してきたはずのマスコミの側に「マ スコミと金」の問題が急浮上した形だ。政治部記者の「接待」を機密費で面倒みたと話す、かつて小沢一郎氏(現・民主党幹事長)の懐刀といわれた平野貞夫・ 元参院議員(74)に話を聞いた。

■接待うけた記者がその後出世していった


――官房機密費の対マスコミ使用について、直接経験したことを聞かせて下さい。


  平野 昭和40(1965)年の終わりから2年間ぐらいの話です。当時、衆院事務局に勤務しており、園田直・衆院副議長の秘書を務めました。園田さん に言われて竹下登・官房副長官のところに報償費(官房機密費)を月々300万円とりに行き、その大部分を私が管理していました。

   野党対策費として旅行の際の餞別に使ったり、副議長担当の記者対策にも使ったりしました。当時はまだ、テレビではNHKの記者だけで、あとは大手の 新聞、通信社。20代の記者もいたけど、多くは30から35ぐらいで、40歳近い人もいました。
   担当記者を連れて、赤坂や銀座の料亭へ行ってクラブへ行って……ランクは中級でしたがね。それから記者たちはこちらが用意した「女」とホテルに泊 まってました。私は途中で抜けるのですが、園田さんから「ちゃんと最後まで接待せんか」と怒られたこともあります。その費用をこちらが持ち、1度に 20~30万円、月に1回程度といった感じでやっていました。

――記者に抵抗感はなかったのでしょうか。


  平野 それが当たり前の時代でしたから。でも、朝日新聞の記者だけは応じませんでした。「自分の信条だ」とか何とか言ってました。ほかの記者は、政治 家や派閥と仲良くやって情報を取る、それが仕事だと思っていて、後ろめたさは持っていませんでした。また、そういう記者がその後出世して行きましたよ。


■封筒の厚さからすると、30万円程度かそこら


――今の話に出てきた記者の中で、今も政治評論家などで活躍している人はいますか。


  平野 活躍というほどではないですが、現役の評論家もいます。某紙では幹部になった人もいますが亡くなりました。


――そうした慣行は、ほかの政治家担当の記者たちの間でもあったのでしょうか。また、いつごろまで続いたのでしょうか。


  平野 私たちが特別な事をしている、という意識は当時全くなかったですね。野党対策もマスコミ対策も「世論対策」という意味では同じでしたから、広く 行われていたと思います。以降は、私たちの10年下ぐらいまでは続いたでしょうか。感覚的に、ですが。


――ほかにも機密費のマスコミへの使用経験はありますか。


  平野 非自民・共産の連立政権である羽田孜内閣(1994年)のときにあります。当時私は参院議員で、自民を離党し小沢(一郎)さんたちと与党の新生 党にいました。あるとき、熊谷弘・官房長官と私とある政治評論家の3人で食事をすることになったのですが、熊谷さんが急に行けなくなりました。その際、評 論家の人に渡すように、と熊谷さんから封筒を預かりました。中は現金で、厚さからすると、30万円程度かそこら、50万はなかったですね。料理屋で渡すと 彼は自然に受け取りました。あれは間違いなく機密費でしょう。そう説明を受けた訳ではないですが。彼は今でもテレビなどで時々見かける活躍中の人です。名 前は言えません。


■20年、30年後に使途公開するルール必要


――平野さんは、過去にも機密費に関して大手マスコミの取材を受けられ、野党対策に使った話などをされています。当時の記事に機密費の対マスコミ使用の話 が出て来ないのは、削られたからでしょうか。


  平野 いえ、そういう質問が出なかったので、私の方でも話さなかったということです。


――今春に入りテレビや講演などで「政治評論家へ機密費を渡した」と証言している野中さんが官房長官だったのは1998~99年です。野中証言の信憑性に ついてはどうお考えですか。


  平野 野中さんの証言は「なるほど」と思う内容で、そういう現状はあったと思います。自民党政権下では、政党や派閥の勉強会にマスコミの人を呼んで講 演料やお車代として機密費が最近まで使われていた可能性は大いにあります。


――制度やマスコミ人の意識の上で改革すべき点はあるでしょうか。


  平野 制度上では、例えばアメリカなどのように、20年、30年したら使途を公開する、といったルールを設けるべきです。後の世に明らかになる、とい うのは大きな歯止めになると思います。

   マスコミの人はもっと自戒すべきでしょう。機密費に限らず、政治家と大マスコミとのもたれ合いは、程度の差こそあれ昔から続いていました。民主党政 権になって変化の兆しが出てきましたが、例えばテレビ局と電波政策の関係は、「既得権益」を巡りこれまで「あうんの呼吸」で進んできた側面があります。
   こうした冷戦体制時代の「文化」をひきずってはいけません。昔と違って「情報社会」と言われる現在です。派閥の幹部からの情報にしがみつかず、自分 で本質を見極め、政権・政治家の側の情報に惑わされない報道をしていくことが求められる時代になっていると思います。

<メモ 野中広務・元官房長官の機密費発言>官房機密費の使い道のひとつとして、政治評論をしている人たちに対し「盆暮れ500万円ずつ届ける」などの行 為があったと明かした。2010年4月下旬、TBS系番組や沖縄県での講演などで証言した。受け取りを拒否した評論家として、田原総一朗さんの名前だけを 挙げている。


<平野貞夫さん プロフィール>ひらの さだお 1935年、高知県生まれ。法政大学大学院政治学修士課程終了。衆院事務局に勤務し、副議長・議長秘書な どを経て委員部長を務める。92年の参院選(高知県)で、無所属(自民党など推薦)で初当選。2期務める間に小沢一郎・現民主党幹事長と行動を共にし、新 生党や新進党の結成に携わる。「小沢氏の懐刀」と称された。2004年に参院議員を引退し、現在は言論・執筆活動に専念している。著書に「小沢一郎 完全 無罪 『特高検察』が犯した7つの大罪」(講談社)、「平成政治20年史」(幻冬舎新書)など多数。【転載終了】


現役・地方裁判所職員の証言!!

2007-12-10 11:06:20 | 機密費

こういう事は、充分考えられる。!あり得ることである。!あってはならないことである。

Photo  大阪高検の三井環公安部長が微罪犯罪(公正証書不実記載)で逮捕され、長期拘留された事件がある。これは、検察の組織的裏金づくりを闇にほうむろうとす るためと云われている。捜査費(警察)不正使用に関する愛媛県警仙波巡査部長の例にも観られるように、検察・警察に正義が廃れること、嘆かわしい。
 しかし、ここまで腐ると大手術が必要だ。
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【全文転載開始】オルタナティブ通信 2007年12月10日
現役・地方裁判所職員の証言」
 ワイセツ絵画販売目的所持。いわゆるポルノビデオ、写真等を販売していた者に適用される刑法である。先日、この犯罪を犯した大阪の暴力団関係者に有罪判決が出た。良くある犯罪である。

 法廷では検察が、真面目な顔で「ワイセツビデオのタイトル」を大声で読み上げる。「クリームレモン」・・「セーラー服と一晩中」・・等々。検察が、「裁 判長、こんなものを売っていたのです」と言わんばかりに血相を変えて、大声でタイトルを読み上げると、裁判官は首を縦に振りながら、いかにも「ケシカラ ン」という表情をする。何とお粗末にも、ビデオには犯人の住所と本名が発行元として印刷されていた。犯人は、裁判官に質問され、住所、氏名を述べる。ビデ オに印刷されていた発行人の住所、氏名を検察が読み上げる。完全に一致している。

裁判官は、犯人に

「あなたが、これを作成、販売していたのですか」

と質問する。犯人は、

「とんでもない、私ではありません」

と否認する。傍聴席からは、クスクス失笑が沸き起こる。住所、氏名が完全に一致していても、犯人は否認する。裁判では良くある風景だ。

 後に、犯人は有罪判決を受け、裁判は終了する。被告が高等裁判所に控訴しなければ、一定期間後に証拠品のビデオは焼却処分にされる。もちろん書類に「焼却」という赤いハンコを押すだけで、実際に焼却したかどうかは誰も確認しない。出来ない。

 法廷で、真面目な顔で、いかにも「ケシカラン」と言う顔をしていた裁判官が、裁判終了後、そそくさと証拠品保管係のAの所にやって来る。

「A君、さっきのビデオ、セーラー服と一晩中、12本、よろしくね」

「はい、分かりました」

A君は元気良く返答する。ポルノビデオはコピーされ、地方裁判所の裁判官と、その上司の高等裁判所、最高裁判所の裁判官、検察の検事に「配布」される。

 法廷で、警察=検事の主張が正しいか=有罪か、犯人の主張が正しいか=無罪か、を公正中立の立場で判断しなければならないのが、本来、裁判官である。し かし、実際には、検事は、裁判官達を飲み食いの宴会に「無料」で招待し、「奉仕」している。官官接待である。検事は、警察が逮捕した人間を全員有罪にして 欲しい。そのため、裁判官を飲み食いの宴会に「無料」で招待、接待する。警察の捜査の仕方に異常があっても、証拠が警察のデッチアゲであっても、どう見て も犯人が無罪であっても、裁判官は「必ず有罪判決」を出す。無罪にすれば、飲み食いの宴会に招待してくれた検事の「顔に泥を塗る」事になる。裁判官は、貴 重な地方名産の地酒をわざわざ探して来てくれて、盃に酌をしてくれた検事の「恩に報いなくてはならない」。裁判官は、犯人に何の恩義も感じていないが、検 事には地酒と接待の恩義がある。借りは返さなくてはならない。地酒を探すのは、地方の検事、警察署長、その部下の警察官の「仕事」である。要求された「裁 判官の好物」を適切に素早く調達した者が、地方から中央官庁へと素早く出世する。

 日本では、警察に逮捕された人間の99%が有罪判決を受ける。これ程、有罪率の高い国は、世界中でも日本だけである。警察は、まるで神様のように絶対完 璧であるという「神話」が、こうしてデッチアゲられる。そのカラクリは、検事による、裁判官への酒池肉林の「無料提供=ワイロ」である。

 裁判官も、宴会・接待の「返礼」は当然、検事に対して行う。非合法なワイセツビデオのコピーを入手し、検事にプレゼントするのが「暗黙の約束」である。官官接待の宴会の席では、裁判官と検事が酒を酌み交わしながら、ポルノビデオの話に「花が咲く」。

 そして、裁判官の「命令」通りに、ポルノビデオを「必要な数」だけコピーし、検事に郵送した証拠品保管係は出世が早い。コピーは、時間外に残業して行われるが、もちろん税金から、年間多額の残業代がポルノビデオのコピーに対し、支払われる。

 証拠として押収された麻薬、覚醒剤は、どこへ行っているのか?推して知るべし、である。

※・・逮捕され留置所で孤立無援になる「被疑者」に対し、警察、検察は巨大組織であり、税金で給与を与えられながら、24時間体制で、逮捕された人間を有 罪にするための「証拠探し」を行う。時間と資金は、警察=検察には無限にある。一方、逮捕され留置所に入れられた人間には、自分が無罪である事を証明する 自由も、資金も、時間も無い。留置所に入れられ、外に出る事さえ出来ない。

 この不平等な留置所のシステムが、逮捕された人間に対し圧倒的に不利に、検察に対し圧倒的に有利に働く。

 裁判で有罪判決が出ていない人間を、「牢」に拘束する事自体が、違法な犯罪行為である。この犯罪を、警察自身が公然と行っている。この留置所の存在は、世界各国から、「日本の警察の独裁体制」のシンボルとして、人権侵害として非難を浴びている。

 本来、裁判官は、こうして圧倒的に弱者である逮捕された人間の味方をし、厳密に警察の捜査、証拠を吟味するチェック役を担うのが仕事であり、民主主義を 徹底化すればする程、裁判官は検察と対立関係にならなくてはならない。裁判官が検察・警察と対立する事によって、初めて警察に対し弱い立場の国民・市民の 「最低限度の人権」が保たれる。

 この民主主義の原理・原則に対し、逆に、裁判官が検察と一体化、癒着する事は、ワイロの次元を超えて「民主主義と人権の死」、「法治国家の死」を意味する。その意味で既に日本は、法治国家でも民主主義国家でもない、警察独裁国家である。【全文転載終了】